ビアンエッセイ♪

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■19922 / ResNo.30)  相思相愛][
  
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(13回)-(2007/08/27(Mon) 09:29:12)
    彼女との新たな生活は
    出会った頃よりも過酷で苦しかった。
    ただ私は彼女を失うことが怖かったんだ

    誰にもバレずに私達は付き合っている

    勿論後輩にも秘密だ。

    二人だけの秘密
    なのに
    私は胸が苦しくて仕方なかった


    私の部屋でお笑い番組を見ながら笑ってる彼女
    甲高い声が私の胸の苦しみを余計締め付ける

    あなたは苦しくないの?
    あなたは悲しくないの?
    私ばかりと言う自分
    私が可哀想と思えた


    彼女は一体何を考えているのだろう?

    会う日は決まって彼女の都合
    私の都合なんて人事だった
    ドタキャンや遅刻
    理由も納得できないことばかり

    私は喧嘩になるのを避けたかった
    だから怒らなかった

    あなたを失うより怖いものはないから


    なのに私の中での我慢は少しずつ
    「愛」を壊していった

    「あんたさーこれ見て笑えないの?」

    無神経にも彼女は私に聞いた
    私は無表情

    「何?怖い顔して?最近のあんたつまんない」

    彼女の言葉は私を熱くさせた
    身体から怒りと悲しみがこみ上げた


    あの日以来喧嘩は避けたけれども

    久しぶりに喧嘩をした。


    彼女は優しいフリの私に甘えて
    好き勝手していた

    私は別れる恐怖から
    何もかも許してあなたを堕としていた





    そしてお互い悟った


    これが私達の別れ。
    呆気ないような別れ

    だけどもぅ終わっていたんだ私達は
    あなたが「未来がない」と言ったあの日から
    あなたに気持ちをぶつけられなくなったあの日から

    私達は泣かなかった


    明日になれば彼女は部屋に戻ってきてくれる
    なんて期待してる自分がいた

    しかし次の日もその次の日も

    彼女は戻ってこなかった。
引用返信/返信 削除キー/
■19923 / ResNo.31)  相思相愛]\
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(14回)-(2007/08/27(Mon) 09:41:51)
    後悔した
    後悔し尽した
    涙も枯れるまで泣いた
    何度連絡を入れたことだろう
    何度謝ったことだろう

    気がおかしくなる程だった

    半ストーカー行為もした。


    そして要約私の中でケジメがついた。
    長い戦いに終止符を打った。



    これで私達の物語は終わった。
引用返信/返信 削除キー/
■19924 / ResNo.32)  相思相愛-第2章-T
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(15回)-(2007/08/27(Mon) 09:59:25)
    私達が別れて何年か経った。

    あの当時は本当に若かったな〜
    なんて思いながら私はあの思い出の場所にいる

    タバコは相変わらず吸う

    彼女が来るかもって言う期待は確かにあった

    しかし何年待っても来ない。
    諦め切れなかった。

    が、

    時は残酷だ。


    あの当時の気持ちを懐かしく思えてしまうのだから。

    「歳をとったな私」

    と独り言。


    あなたの笑い声も
    あなたの笑顔も
    怒った顔、泣いていた顔、

    沢山の表情を私は覚えている

    なのに



    気持ちは少しずつ変わっている。


    「おーい」

    ふと、振り返ると

    後輩。

    「先輩!ここにいたんですか。探しましたよー」

    そういえば後輩にも色々迷惑かけてたな。
    後輩はいつもテンション高めで
    私を和ませてくれる。

    「あっ・・・」

    「ん?」

    「先輩は知りたくないかも知りませんが・・・」

    後輩は困った顔をしていた
    なんとなく予想は付いていた





    私と別れて以来
    嫌な噂ばかり
    「あの男と〜
    「私の男とられた
    「不倫〜
    「妊娠・・・

    沢山噂は出来ていた

    それはきっと彼女が凄い勢いで昔に戻ったからかな
    しかし私には分かる。

    彼女は純粋で真っ直ぐな人

    噂には耳を傾けなかった。


    「・・・」

    「何?もぅあの人の事なら慣れてるから教えて」

    後輩は意を決し口を開いた


    「・・・あの人結婚するそうです」


    それはあまりにも衝撃的なことだった。


引用返信/返信 削除キー/
■19951 / ResNo.33)  相思相愛-第2章-U
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(16回)-(2007/09/03(Mon) 21:54:39)
    結婚・・・
    それは彼女の未来だった

    さすがに参ったな〜

    と思ってる私はやはり何処かで期待してたんだ

    彼女との想い出は私にとっては相当なもので
    今だって・・・なんて思ってる
    それなりに時間を無駄にしてたのかと
    少し虚しい気持ちになってしまった。


    私と別れて彼女は何を思ったのか
    彼女は何を私から得て何を失ったのか
    いくら整理したことか・・・


    「先輩大丈夫ですか?」

    後輩の声が私の思考回路をストップさせてくれた

    「・・・」

    「先輩・・・」

    後輩は心配そうな顔で私を見ている


    「ハハ・・・心配御無用!」

    逆に心配させるような言葉を言ってしまった。



    その夜、軽く飲むはずのビールを何本もいってしまった。

    自然に涙が出てきた
    裏切られた?
    いや、違う
    別れたのだから・・・

    なのにどうしても胸がチクチクするばかり


    やはりまだ傷は癒えてなかったのだろう

    しばらく泣いていた。



    「・・・なんで」

    と、つぶやいたすぐ後。

    携帯が鳴った。
    久しぶりに聞く音


    それは彼女からの着信音だった



引用返信/返信 削除キー/
■19952 / ResNo.34)  相思相愛-第2章-V
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(17回)-(2007/09/03(Mon) 22:28:55)
    「・・・はい」

    突然のことで動揺している私
    何年ぶりの電話
    まさかあなたからとは・・・

    「久しぶり」

    ぎこちなさと知ってしまった真実に私は声が出ない

    「・・・」

    「今日後輩にあんたに結婚のこと言ったって聞いて・・・」

    「・・・」

    「聞いてる?」

    私は必死に声を出そうとしているのに声は出ない。

    「・・・」

    彼女は少しため息をついた

    「・・・電話しろって言われちゃってさ・・・ハハ」

    私は自分を落ち着かせるのに必死だった
    彼女の言葉が今はどれも切ない

    「で・・・あたしマジで結婚することになったの」

    要約落ち着いた。
    現実を受け止める覚悟をしよう

    自分に渇を入れた

    「相手は・・・どんな人?」

    精一杯震える身体を抑えた
    ここからは本当に残酷だろう
    自分には耐えれるのか?
    耐えるしかなかったのだろう


    「あっ、喋った」

    と、彼女は笑った。
    久々の笑った高めの声
    懐かしさであの頃に戻ってしまいそうだった

    「そりゃ、電話ですから」

    「さっきまで無言でしたけど?」

    「・・・びっくりしたんです」

    「そうだよね・・・イキナリ過ぎだよね」

    「けど・・・」

    私は素直な気持ちが出そうになった。

    「けど?」

    彼女は聞きたがる

    「なんでもない」とごもる私
    「何何?」としつこい彼女

    ・・・本当にあの当時だった
    私達はその後過去のしまってきた想い出を話し出した。

    沢山の想い出を

    「海行ったよね〜」
    「あの場所でさー」

    彼女は昔よりもお喋りになっていた

    彼女の笑い声
    彼女の冗談
    彼女の拗ねた態度
    彼女の怒った声

    彼女は本当に昔のまま

    しかし受話器の向こうの彼女は過去の人

    想い出を懐かしむほど私は成長してなかった。

    「あんた変わってないねー。なんかホッとしちゃった」


    私の気持ちも変わってない。

    「あの当時のあたしは本当に酷い女だったよ。ごめんね・・・」

    「・・・」

    私は黙ることしか出来なかった。


    「結婚する人ね・・・あんたに似てるんだ。
     昔、あんたが『あなたの家族があなたを愛する気持ちよりも、私はあなたを愛してる自信がある』
     って言ったことがあったでしょ?その言葉をそのまま言われたの」


    私は涙が出てきた

    「あたしは本当にあんたを愛してたよ。
     あんた以上にあたしを好きになれる人はいないよ・・・」

    彼女の声が震えてた
    私はもう何も言えなかった

    ただ終わってしまった2人を悔やんだ


    しかし何処かで私は嬉しくなり幸せな気持ちも生まれた。


    その夜は電話なのに2人で号泣した

    「ねぇ・・・本当あたし達馬鹿だよね」

    昔聞いたことのある台詞
    今でも同じように思う
    あなたが馬鹿なのではなく
    私なんだと。

    「ねぇーさっきの『けど』の続き教えてよー」

    しつこい彼女を愛おしく思ってしまう私は本当に馬鹿なんだろう。

    「けど・・・声が聞けて嬉しかったです。」

    彼女は笑いながら「まだ惚れてんなー」と
    笑えない冗談を私に言った。

    そして電話を切るとき私は言えた。

    「ありがとう」



    私達は友達に戻った。

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■19953 / ResNo.35)  はぁっ…
□投稿者/ 杏 一般♪(8回)-(2007/09/03(Mon) 22:48:46)
    やっぱりダメなんですね…彼女結婚するんだ…。

    主人公さんには幸せになって貰いたいです。

    (携帯)
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■19954 / ResNo.36)  杏さん
□投稿者/ 通りすがり 一般♪(2回)-(2007/09/03(Mon) 23:58:04)
    自分の考え、願望を押し付けるのはどうかと思います人・д・`)

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■19955 / ResNo.37)  …あの
□投稿者/ ミカ 一般♪(1回)-(2007/09/04(Tue) 04:15:31)
    イチイチわざわざ口出すのもどうかと…
    多分杏さんはそんなつもりで書いた訳ではないと思います…
    私も口出ししちゃってますが…

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■19956 / ResNo.38)  申し訳ありません
□投稿者/ 杏 一般♪(9回)-(2007/09/04(Tue) 06:25:03)

    そうですね。

    ミカさんが言って下さってるように、私は願望を押し付けてるわけじゃないです。そんなつもりはないですから。
    ただ読んでて自分と主人公さんに重なる部分があったので、「これから幸せになって欲しいなぁ…」っていうただ主人公を見守るみたいな気持ちで書いたので。

    別に私が書いたように物語が進めばいいな…と思って書いたわけじゃないですから。

    ただそんなふうにとられてしまう書き込みをしてしまった私も軽率でしたね。
    不快な思いをさせてしまい、申し訳ありません。


    作者様、これからも更新楽しみにしてます。

    それでは失礼します!

    (携帯)
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■20022 / ResNo.39)  感想ありがとうございます。
□投稿者/ 匿名希望 一般♪(18回)-(2007/09/13(Thu) 03:07:36)
    杏さん、通りすがりさん、ミカさんこんばんわ。
    不定期な連載で申し訳ないです。

    私的には実話が元で結末もその通りに書く予定です。
    皆様の感想はありがたいし何よりも嬉しいので
    どのような感想でも私は喜びます。批判とかは嫌ですけど(笑)

    ですので、応援よろしくお願いします。

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