| ミコさんは本当にタイプの人だった。
小麦色の肌に黒くて長い髪
キリッとした顔立ち
爽やかで本当にキラキラした笑顔
ハキハキした喋り
見た目通りサバサバしてるのがすぐわかった。
これ…
この旅ある意味
私にとってパラダイスじゃね?
四季も居て
沖縄の濃い顔が大好きで
そんでミコさんが居て
これパラダイスだねっ!!!!!!
ウキウキしていた。
これ見てね、と
宿での決まり事が書かれた紙を読み
(私は浮かれと疲れで全く読んでいなかった)
トイレやお風呂場
洗濯機や干場
そして部屋を案内してもらった
部屋は広く縦長で
二人じゃ広すぎるんじゃないかって位だった。
二組の布団が置いてあって
とりあえずシャワーを浴びて海に行こうと
四季がシャワーに入った
私はキャリーを開けて洋服とバスタオルを取り出し
禁煙だと来てから知った部屋を出て
廊下の窓際に置かれたベンチに座り
外を眺めながらタバコを吸った
そういえば
空気が全然違う
なんか濃い
濃いのに澄んでる
気持ちいいなぁ…
やっと来たのかぁ…
長かったなぁ…
夢にまで見た土地に
今居るんだなぁ…
四季と二人で
居るんだなぁ…
連れて来れたんだなぁ…
夢が一つ現実になったのか…
結局[拉致]みたくは出来なかったけど
現実にしたんだなぁ…
ひゃー
いざ夢が現実になっても現実味がないもんなんだなぁ
2本目のタバコが半分程になったころ
四季が上がってきた
(携帯)
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