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■20355
/ ResNo.70)
帰路-13-
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□投稿者/ 金丸
大御所(418回)-(2007/12/11(Tue) 01:18:16)
ミコさんは本当にタイプの人だった。
小麦色の肌に黒くて長い髪
キリッとした顔立ち
爽やかで本当にキラキラした笑顔
ハキハキした喋り
見た目通りサバサバしてるのがすぐわかった。
これ…
この旅ある意味
私にとってパラダイスじゃね?
四季も居て
沖縄の濃い顔が大好きで
そんでミコさんが居て
これパラダイスだねっ!!!!!!
ウキウキしていた。
これ見てね、と
宿での決まり事が書かれた紙を読み
(私は浮かれと疲れで全く読んでいなかった)
トイレやお風呂場
洗濯機や干場
そして部屋を案内してもらった
部屋は広く縦長で
二人じゃ広すぎるんじゃないかって位だった。
二組の布団が置いてあって
とりあえずシャワーを浴びて海に行こうと
四季がシャワーに入った
私はキャリーを開けて洋服とバスタオルを取り出し
禁煙だと来てから知った部屋を出て
廊下の窓際に置かれたベンチに座り
外を眺めながらタバコを吸った
そういえば
空気が全然違う
なんか濃い
濃いのに澄んでる
気持ちいいなぁ…
やっと来たのかぁ…
長かったなぁ…
夢にまで見た土地に
今居るんだなぁ…
四季と二人で
居るんだなぁ…
連れて来れたんだなぁ…
夢が一つ現実になったのか…
結局[拉致]みたくは出来なかったけど
現実にしたんだなぁ…
ひゃー
いざ夢が現実になっても現実味がないもんなんだなぁ
2本目のタバコが半分程になったころ
四季が上がってきた
(携帯)
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■20401
/ ResNo.71)
帰路-14-
▲
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■
□投稿者/ 金丸
大御所(420回)-(2007/12/15(Sat) 16:59:14)
『シャワー浴びないの?』
頭にタオルを巻いた四季が尋ねた
「入るよ。」
蚊取り線香の容器にタバコを押し付けて立ち上がった。
宿の風呂は大層ボロくて
タイルがはげかかっていた
みんなシャワーで済ますと、以前ダイさんにメールで聞いたとき言っていたが
納得した。
さっさとシャワーを浴びて出ると
さっきの私のように四季がタバコを吸っていた。
「お金、いらないみたいだね。シャワー。」
『だろ?あたしもどこに入れるのか迷ったんだよね。』
「そろそろ行くかー。」
『ん。』
カメラとタバコとお金を小さなバッグに入れて
ダイさんとミコさんに挨拶をして外に出た。
「何食うかー」
『何でもいいー。』
「それが一番困るんだよ。(笑)」
『ははっ』
「そばか、タコライスか、郷土料理かー・・・なんがいい?」
『そばは嫌やなー。』
「タコライスにするか。近いし。」
『んー。』
食事処は何ヶ月も前からリサーチして
私の携帯はマップガイドと化していた。
まるこちゃんというゲーム喫茶は
タコライスとタコスがおいしいと評判だった。
喫茶店の中に入ると
とりあえず怪しさに驚いた。
薄暗い店内
30代後半くらいの小太りの女の人が
テーブル兼ゲーム機に夢中になっていた
カップルが一組
旅行者だろう
私みたいに調べてきたんだろう
カウンターには
おじさんと
おばさん
誰がお客でどれが店員なのかわからない。
適当な席に座ると
カウンターに居た女性が水を運んできた
「灰皿ください。」
運ばれてきた灰皿にコーヒーの出がらしみたいのが入っていて
あら珍しい
と思ったがここは小さな喫茶店
当たり前か。
『タコライスふたつと、野菜炒め』
注文を済まし
「こうゆうの初めて見た」
と昭和の匂いがするテーブル兼ゲーム機に目を落とした
-一回100円。景品交換はありません-
そんなメモが貼られた
花札のゲーム機
『そう?』
「うん。」
『うちのほうは普通にあったけどね。』
「うち全然ないよ。むしろゲーム置いてある店なんかなかった。」
『あー。』
見事に
私の地元は何もない。
近年、ショッピングモールや工場が建ったものの
昔はグランドに畑に林に森
川も遠けりゃ山なんかもっと遠くて
観光地なんかなくて
自転車で30分走って
やっと図書館や、レンタルビデオ屋
40分走ってゲームセンター
30分や40分と言っても
立ちこぎ。
小学生には辛いし、そんな遠いともう未知の世界。
一番賑わうという商店街は
私の地元の商店街と雰囲気が少し似ていた。
ぽつぽつ話をしていると
料理が運ばれてきた。
タコライスが二皿
野菜炒めが一皿
に
お味噌汁とご飯。
しかも
タコライスは大盛り。
野菜炒めも大盛り。
ごはんも大盛り。
四季があっけにとられているのがおかしくて
「大盛りってのは知ってたけどこんなにとはね。」と笑って言った
『教えろよ。(笑)』
「食えなかったら私が食うよ。」
『お前食いきれんの?』
舐めてもらっちゃこまる。
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■20402
/ ResNo.72)
帰路-15-
▲
▼
■
□投稿者/ 金丸
大御所(421回)-(2007/12/15(Sat) 17:21:02)
「食えるよ普通に。」
『ふーん。』
「そうめんなら一袋食える。つゆだけで。サラダはこんなボール一杯食って怒られた。」
腕でわっかを作って言った
「お前と一緒だと食えなくなるだけだよ。」
『なんであれだけしか食わないのにその体系なのか謎だったけど、謎がとけたわ。』
おおきなお世話じゃね?(笑)
「だから大丈夫だよ。お前が食えなくても。」
『任せるわ。』
「おう。」
オリンピックでメダルを獲ったレスリングの浜口選手に
私は体系が似ている。
筋肉と脂肪がうまいことおりなって
いかつい。
が!!!!
これでもこの旅行の為に
5キロ痩せたんだけどなぁ・・・・
と思いつつ食べていた。
具とライスを混ぜて食べる四季が
混ぜない私の皿を見ていた
「ん?あ、これ?」
『んー。』
「あんま混ぜないね。」
『ふーん。』
「外だとね。家じゃお前と同じだよ。」
外出するとラーメンやうどんも音を立てないように食べる
カレーやどんぶり物も混ぜない
なるべく綺麗に食べるように心がけてる
綺麗に食べれないと自分に腹が立つし
麺類をすする音が嫌いな人も居る
くちゃくちゃ音がするのも嫌いだし
まぁそのおかげで外出すると食べれなくなるのもある。
家じゃやりたい放題だけど。
二人でお腹がはちきれそうになるくらい食べて
サービスのコーヒーを飲んだ。
「ね。食えたでしょ?」
『あぁ。』
「これから好きなもの頼んでも大丈夫だよ。私が食えるし。」
『おぅ。』
余裕ー。
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■20421
/ ResNo.73)
いきなりですが
▲
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■
□投稿者/ 金丸
大御所(422回)-(2007/12/20(Thu) 02:05:33)
私情によりしばらく更新を止めさせて頂きます。
とりあえず読んでくれている皆様へ
金丸より
(携帯)
引用返信
/
返信
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■20437
/ ResNo.74)
NO TITLE
▲
▼
■
□投稿者/ まゆ
一般♪(1回)-(2007/12/29(Sat) 08:28:18)
待ってます
よいお年を♪
o(^-^)o
(携帯)
引用返信
/
返信
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■20633
/ ResNo.75)
ご報告
▲
▼
■
□投稿者/ 金丸
一般♪(1回)-(2008/02/26(Tue) 03:56:19)
お久しぶりです皆様。
金丸は元気です。
さてエッセイを停止させてから2ヶ月経ちました。
宮古島に行った初日から停まっています。
当初は私の引っ越しのための不動産屋まわりに伴い、更新できそうもないので少しの間お休みするつもりでした。
が
なんと停止した日に間もなく
四季に振られました。
『友達として接する』『恋愛感情はもてない』
ショックはショックでしたが何故か納得してしまいました。
―いつかこんな日が来ると思っていた―
心のどこかで小さく呟きました。
それから一週間ほど落ち込み、まぁクリスマスなんてクソだ くらいに思っていた矢先
希望地域を四季の家の傍から離すと不動産屋に電話したら
見てもらいたい物件があると言われ、とりあえず見ることにしました。
なんと最寄り駅は以前の希望ど真ん中。
しかもその駅は
四季の彼氏の家の最寄り。
そして内見をすると
希望ど真ん中。
しかも希望以上の条件もあって
これ以上のものは恐らくないと思い、契約することにしました。
その時
思ったんです。
なんて皮肉なことだろう
冗談みたいなことが本当に起こるんだな
ギャグにしかならないわー
とプッツンしてしまい
私は何時間も笑いを堪え
終いには
泥沼だった心が
笑いに巻き込まれ
あっけらかんとしてしまいました。
それからしばらくして
引っ越しが決まり
気付いたんです。
あれほど強く深く大きかった四季への気持ちが無くなりつつあることに。
私自身ビックリしました。
まさかあんな私と同化していてしかも多大だった揺るがないと自信があったものが
消えるなんて―
そして今
四季への恋愛感情は全く無く
自分が一人消えたような感覚があります。
すっぽりその部分だけがない。
感謝も信頼も四季とゆう人間への愛情はあれど
常時嬉々としていた幼児のような四季への愛情が無くなってしまいました。
最近は
驚くほどのスピードであれだけあった四季に関する記憶も薄れていっています。
回想する癖や、空を見たり木々を眺めたり自然の中にあるものが四季と連鎖して思い浮かぶことはありますが
そこにトキメキみたいなものは無くなり、代わりに懐かしさめいた感情がわきます。
そして
改めて四季に感謝しています。
(携帯)
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■20634
/ ResNo.76)
ご報告 つづき
▲
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□投稿者/ 金丸
一般♪(2回)-(2008/02/26(Tue) 04:24:24)
元々ひねくれてはいましたがこれ以上ひねくれなかったのも
死ぬことしか考えなかったネガティブがアホなほどポジティブ人間になれたのも
自然なんか興味なかったのに愛すようになったのも
笑顔が大嫌いだったのに惜しむことなく笑うよくになったのも
人として成長できたのも
子供がえりできたのも
愛することを知ったのも
全てとは言えないかもしれないけど
四季のおかげです。
四季の影響は凄まじいほど私を変えてくれました。
四季に出逢わなかったら
恐らく衝動的しろ計画的にしろ自ら命を絶っていたかもしれないと心底思います。
四季なくして今の私はありませんでした。
でもちょっと困ったこともあります(笑)
文章や絵を描く意欲があまりわかないこと
夢が薄れつつあること
けど元気にあっけらかんと暮らせているので、とりあえずいいか と日々暮らしています。
これからの目標は
夢を見つけるか、今の夢に確信を持つか
描きためていた絵を生き返らせること
です。
何年も伴にした恋愛感情というものがないとこんなんなるのかー と無気力になりそうになりますが
そこはなんとか頑張ってやりくりしています。
で
ご報告の本命です。
エッセイ
絶版宣言。
はい。誠に勝手ながらこのビアンエッセイから引退します。
記憶とインスピレーションとパッションが薄れているからです。
今まで読んでくれた方々
本当にありがとうございました。
誤字脱字乱文に文句もくれず、本当によく付き合ってくれました。
それを表して…
携帯に向かって土下座します。
そして
四季
愛させてくれてありがとう
愛を教えてくれた上に育ててくれてありがとう
これからもウダウダしたらケツひっぱたいてください
お前には
本当に感謝してもしきれないよ
二人でいった旅行
少しは恩返しになったらいいと本当に思う
お前には
してくれたことに対して私ができたことは少ないけど
これからも何かできるといいと思ってる
お前がお前らしく生きること
今でも変わらず応援してるよ。
読んでくれた方々
四季
本当にありがとう
平成20年2月26日
金丸
(携帯)
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■No20633に返信(金丸さんの記事) > お久しぶりです皆様。 > > 金丸は元気です。 > > > さてエッセイを停止させてから2ヶ月経ちました。 > 宮古島に行った初日から停まっています。 > > 当初は私の引っ越しのための不動産屋まわりに伴い、更新できそうもないので少しの間お休みするつもりでした。 > > が > > > なんと停止した日に間もなく > > 四季に振られました。 > 『友達として接する』『恋愛感情はもてない』 > > > ショックはショックでしたが何故か納得してしまいました。 > > ―いつかこんな日が来ると思っていた― > > > 心のどこかで小さく呟きました。 > > > それから一週間ほど落ち込み、まぁクリスマスなんてクソだ くらいに思っていた矢先 > > > 希望地域を四季の家の傍から離すと不動産屋に電話したら > > 見てもらいたい物件があると言われ、とりあえず見ることにしました。 > > > なんと最寄り駅は以前の希望ど真ん中。 > > しかもその駅は > > > > 四季の彼氏の家の最寄り。 > > > そして内見をすると > > 希望ど真ん中。 > > しかも希望以上の条件もあって > > これ以上のものは恐らくないと思い、契約することにしました。 > > > その時 > > 思ったんです。 > > > なんて皮肉なことだろう > > 冗談みたいなことが本当に起こるんだな > > ギャグにしかならないわー > > > とプッツンしてしまい > > 私は何時間も笑いを堪え > > > 終いには > > > 泥沼だった心が > > 笑いに巻き込まれ > > あっけらかんとしてしまいました。 > > > それからしばらくして > > 引っ越しが決まり > > 気付いたんです。 > > > あれほど強く深く大きかった四季への気持ちが無くなりつつあることに。 > > 私自身ビックリしました。 > > まさかあんな私と同化していてしかも多大だった揺るがないと自信があったものが > > 消えるなんて― > > > > そして今 > > 四季への恋愛感情は全く無く > > 自分が一人消えたような感覚があります。 > > すっぽりその部分だけがない。 > > > 感謝も信頼も四季とゆう人間への愛情はあれど > > 常時嬉々としていた幼児のような四季への愛情が無くなってしまいました。 > > > 最近は > > 驚くほどのスピードであれだけあった四季に関する記憶も薄れていっています。 > > 回想する癖や、空を見たり木々を眺めたり自然の中にあるものが四季と連鎖して思い浮かぶことはありますが > > そこにトキメキみたいなものは無くなり、代わりに懐かしさめいた感情がわきます。 > > > そして > > 改めて四季に感謝しています。 > > > > (携帯)
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