ビアンエッセイ♪

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■18742 / ResNo.20)  キミに伝えたい18
  
□投稿者/ 優貴 一般♪(49回)-(2007/04/20(Fri) 00:34:14)
    『だっ、誰??』


    「動かないで、そのまま聞いて!!」


    言われる通りにする。ていうか、ギュッて抱き締められたら動けないって…


    私は動けないまま、黙っていた。何か言うのかと思っていたから、何も言わなかった。


    どれくらいたったか分からないけど、しばらく沈黙が続いた。


    ていうか、何も言わないのかこの子!?


    このままの態勢はつらいもんがありますけど…


    『え〜っと。誰かな??』


    先に沈黙を破ったのは私だった。


    『何か話したい事あるんでしょ??』


    後ろをチラチラ見てみるが、顔が見えない。


    「私…優貴……なの。」


    ?????


    彼女の声は小さくて、ほとんど聞き取れなかった。


    『ごめん、聞こえなかった。もう一回言って??』


    抱き締めていた彼女の手が緩くなった。


    誰なのか顔を見ようと向きを変える。


    見えた顔は・・・!?


    『ま、麻樹??』


    ・・・な、何で麻樹が私をギュッとしてんだ??


    いや、嬉しくて仕方ないけど何で??


    びっくりして、何がなんだか分からなかった。


    麻樹は顔を上げ、私をじっと見つめてくる。


    「優貴…私…」


    麻樹が一体何を言ったのか、必死で聞き取ろうとした時だった。


    『…っん!?』


    やわらかいものが、私の唇に押しあてられていた。


    ・・・こっ、これってまさか!?


    いや、まさかも何もそうだとしか言いようがない。


    だって麻樹の顔がこんなに近くあるんだぞ!?


    ま、麻樹が私にキスしてきた…。

    (携帯)
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■18767 / ResNo.21)  キミに伝えたい19
□投稿者/ 優貴 ちょと常連(51回)-(2007/04/22(Sun) 01:01:26)
    みるみるうちに私の顔は真っ赤。何が何だか分からなく、頭の中はパニくってた。


    ・・・てか、麻樹の唇やわらけぇ。


    幸せにひたっていると、麻樹は私から離れた。


    「優貴の事好き…」


    ・・・・。


    んんっ!?いっいっいっいっ、今何と!?


    いやいやいや、麻樹が私の事を好きだなんてあるわけないだろ〜。


    ・・・でも、今確かに好きって言ったしキスも…


    うおっ!?大好きな麻樹に告られた!?


    嬉しい気持ちでいっぱいで、幸せな気分だった。


    もう…思い残す事は無いかも。


    いや、死ぬわけじゃないけどね。((笑


    って、ちゃんと答えなきゃ!!


    『わ、私も麻樹の事…好きだ!!』


    麻樹は涙ぐみ、いつもの優しい笑顔だった。


    私は麻樹を抱き寄せた。絶対離さないと思いながら。



    (携帯)
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■18789 / ResNo.22)  Re[2]: キミに伝えたい19
□投稿者/ クッキー 一般♪(8回)-(2007/04/23(Mon) 19:53:44)
    優貴さん、こんばんは!お久しぶりです。
    全部投稿し直して下さっててとても驚きました。
    お手数かけて申し訳ありません。本当にありがとうございます!
    しばらく見れなかったんですけど、んん〜!!これは実に嬉しい展開ですね!
    シュークリームにチュッのあとはついに・・・!
    こういうシチュエーション(?)かなり好きです!!
    だって可愛すぎですよ!萌え〜〜〜!!!
    私の透視通り、麻樹ちゃん優貴ちゃんのこと好きだったんですね!
    夢じゃないことを心底願いますが、この先どうなるんでしょうか!!
    続き、楽しみに待っていますね☆ありがとうございます!!



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■18791 / ResNo.23)  君に伝えたい20
□投稿者/ 優貴 ちょと常連(52回)-(2007/04/23(Mon) 21:05:45)


    「…き。」


    ん??


    「優貴」


    なんだよ。今大事なとこなんだから。


    「優貴!」

    ・・・あれ??誰が今呼んだんだ??ここには私と麻樹しかいないし…


    「優貴ってば!!」


    『・・・ん??えっ??』


    呼ばれて目を開けてみれば、目の前には晴がいた。


    『晴??なんで??』


    今まで麻樹と居たはずだったんだが…


    「なんでじゃないわよ!!もうお昼よ?」



    ・・・・はい?


    よく状況がのみ込めなかった。よく見たら麻樹いないし。


    ポカンとしていた私に晴は呆れたように


    「何寝ぼけてんの?」


    ん〜?もしかしてのもしかして…











    夢?








    まじかよっ!!!











    「優樹?まだ具合悪いの??」



    そういえば、具合悪くなって保健室で寝てたんだった。




    ・・・・。




    夢…




    だったんだよな…



    でも、キスした感触は残ってる…




    …気がする。



    って、なんちゅう夢見てんの私!!



    「優貴?顔赤いよ?」



    そりゃ赤くなるさ!!夢だったとしても、麻樹と…キ、キスしちゃったんだぞ!!!


    「何ニヤニヤしてるのよ。」



    晴は変な目で見てくる。



    『べ、別に何でもないよ。』



    「そう。まぁいいや。教室行くよ。」



    そう言って、晴は私に背を向けてドアへと向かう。



    『待ってよ晴!!』



    私は慌てて布団をたたみ、保険医にお礼を言って保健室を出た。






    (携帯)
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■18792 / ResNo.24)  クッキーさんへ
□投稿者/ 優貴 ちょと常連(53回)-(2007/04/23(Mon) 21:21:10)
    クッキーさんこんばんわ。

    今度はちゃんと見れたみたいですね(⌒‐⌒)
    良かったです。


    さて、クッキーさんには申し訳ないんですが、19は夢オチでした(--;)


    実際にこんな夢を見たんですよ^_^;目が覚めたら『夢かよ!!』って何度つっこんだことか…((笑




    こんな小説を毎回読んでくださり&コメントをくださり、本当に嬉しいです!!


    ありがとうございます!


    更新ゆっくりで申し訳ないですが、これからもぜひ読んでください(^^)

    (携帯)
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■18799 / ResNo.25)  Re[2]: クッキーさんへ
□投稿者/ クッキー 一般♪(9回)-(2007/04/24(Tue) 00:07:09)
    夢オチだったんですね〜!チッ!(笑)
    でも、きっと麻樹ちゃん授業抜け出してお見舞いに行ってこっそりチュッとして
    帰って行ったんですよ!だから感触も残りますよね〜うんうん、納得!
    きっと教室に帰ったら麻樹ちゃんの顔赤いはずです・・・
    と勝手に願望で一人で話を進めてしまいました。ごめんなさい。
    夢か〜私も見ますよ〜私の場合夢でかなり幸せな思いしたりします。
    中身は?・・・それは、・・・言えないですよ・・・(照)
    聞いてないですね!はい、すみません!(笑)
    でも、夢だとわかって「ちょーっと待ったー!!」と思ったことは多々です。
    でもその日一日余韻に浸っていたり、幸せですね(照)
    それでは、これからもとても楽しみです!!
    ありがとうございます☆


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■18803 / ResNo.26)  キミに伝えたい21
□投稿者/ 優貴 ちょと常連(54回)-(2007/04/24(Tue) 18:57:04)

    保健室を出て、教室へと向かう。教室や廊下などからは、わいわいとにぎやかだ。



    そういえば、何で晴がわざわざ迎えに来てくれたんだろう?



    そう考えていると、晴は売店に入っていった。



    ・・・ナルホドね。売店に行くついでか。晴らしいや。



    売店でパンを買い終えた晴を前に、また歩き始めた。



    『麻樹たちは教室に居るの?』



    本当は麻樹だけ聞こうと思ったけど、晴に勘づかれないように「たち」とつけた。



    「みんな居るよ。もう食べてるかも。」



    良かった…。麻樹に会える。




    って、あんな夢見たあとで麻樹に会うなんてヤバいかも…
    意識しまくっちゃう!!



    あれこれ考えているうちに、目の前には私のクラスの教室。



    うぅ…絶対麻樹の顔まともに見れないよ…



    「優貴!!もう具合いいの??」



    後ろを振り向くと途端に顔真っ赤。


    「ま、麻樹!?」



    中に居るハズの麻樹がなぜか私の後ろに…。



    私の視線の行く先は…









    だぁぁぁぁぁぁ!!ダメだって私!!!考えるな!!!







    麻樹と晴は不思議そうに私を見ていた。



    そりゃ不思議がるわな。ってか気味悪がられてる。



    「優貴?まだ寝てた方が良かったんじゃ??」



    純粋に私を心配してくれる麻樹。







    嬉しいさ…。嬉しいんだケド…










    まともに顔見れない!!








    この日からしばらくは麻樹の顔をまともにみれなかった。








    (携帯)
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■18804 / ResNo.27)  クッキーさんへ
□投稿者/ 優貴 ちょと常連(55回)-(2007/04/24(Tue) 19:04:34)
    クッキーさん、こんばんわ。


    いやぁ〜、麻樹が授業抜け出して来てくれてたらどんなに嬉しいか…(TT)



    夢で1日中幸せな気分になれることってありますよね!!
    正夢にならないか、ひそかに期待してたりも…(笑)


    でも、想い人の夢見たら、次に会うの恥ずかしいんですよ!!まぁ、人には言えない夢を見ちゃうんですから(笑)




    いつもありがとうございます♪

    (携帯)
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■18807 / ResNo.28)  Re[2]: キミに伝えたい21
□投稿者/ クッキー 一般♪(10回)-(2007/04/24(Tue) 21:35:55)
    優貴さん、こんばんは!
    更新、ありがとうございます!
    まだ寝てた方が良かったんじゃ?ってまた授業抜け出してチュッて
    しに行くからってことじゃないんですかね?あら、違いますか・・・凹
    自分は、顔合わせたら絶対気持ちばれてる気がして変になったり
    色々あります!
    視界に入ってて見ようと思えば見れるときも見つめたい気持ちと恐れ多くて
    コラ!何見てるんだよ!っていう気持ちで意外と別のとこ見てたりします・・笑
    優貴さんの夢はほんとに可愛いですよ!
    優貴さんの夢が人に言えないなら、私はどうなるのですか?(笑)
    でも、夢でスキルアップするんですから、(?)いいんです!
    それでは、これからもとても楽しみにしています!
    ありがとうございます☆



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■18819 / ResNo.29)  キミに伝えたい22
□投稿者/ 優貴 ちょと常連(56回)-(2007/04/26(Thu) 00:07:37)


    あの夢をみてから5日。やっと麻樹を見ても大丈夫になった。







    今日は課外が午前中までしかなかった。


    午後から私は友達の朋枝と一緒に、パソコン室へ。


    朋枝が何やら調べ物があるらしく、一緒についていくことになった。





    することのない私は、隣で占いやらニュースを見たりしていた。



    と、そこに、同性愛について書かれた記事があった。



    『男同士のカップルねぇ…』




    …やっぱいるもんなんだね。同性を好きになる人。





    本当は不安だった。女である私が、同じ女である麻樹を好きになったこと。




    周りからは認められていない恋愛。







    だけど…どうしてダメなんだろう?




    男は女を、女は男を好きにならなきゃいけないなんて、誰が決めた?






    「うわっ!男同士のカップルとか、ありえないね。」



    隣から覗き込んできた朋枝が言った。




    正直、今一番聞きたくない言葉だった。




    『まぁ、恋愛は自由だし、いてもおかしくないんじゃない?』




    これが私の精一杯の反論。



    「えぇ〜。私は無理だなぁ。女の子を友達以上に見れないよ。」



    朋枝は笑って言っていたけど、私には笑える事じゃなかった。



    やっぱり、麻樹もそう思うのかな…





    私が好きって伝えたら、麻樹はどうするんだろう。





    女同士は考えてられないって言うんだろうか。





    …まぁ、麻樹を好きになるまで、私もそう思ってたからなぁ。







    ・・・人を好きになることで、こんなにも苦しいと思うことは初めてだった。








    好きって何?








    私が麻樹を好きなことは、晴たちを好きだと思う気持ちと明らかに違う。




    言葉ではうまく言えないけれど何かが違う。







    何だ?何が違う?







    分からない…分からないけど、麻樹を思う気持ちだけは知っている。



    特別な存在で、ずっと一緒に居たいと思える唯一の存在。



    それが麻樹。



    それって『好き』なんだよね?






    調べ物を終えた朋枝が片付け、席を立つ。



    「優貴、帰ろ?」



    考え込んでいた私は、はっと我にかえる。



    慌て片付け、帰り支度をする。



    今日は、いろいろ考えてしまいそうな夜になりそうだ…。






    (携帯)
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