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■19411
/ 親記事)
叶わぬ恋
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■
□投稿者/ 麻
一般♪(1回)-(2007/07/07(Sat) 09:42:01)
2007/07/07(Sat) 09:44:37 編集(投稿者)
『私たちホントに似てるね』
そうあなたに言われて私は改めて実感した。
不器用だから素直に本音を話せないところも、強がるところも、でもめちゃくちゃ弱くて甘えん坊なところも私たちは似ていた。
ただ違うところはあなたがノンケで私がビアンだということ。。
(携帯)
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■19412
/ ResNo.1)
@
▲
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□投稿者/ 麻
一般♪(2回)-(2007/07/07(Sat) 10:21:36)
私とあなたとの出会いは大学生の頃。
社交的なあなたは私に声をかけてきてくれた。
『同じクラスだよね?私はサクラ。よろしく♪』
「私はカエデ。よろしく」
色白で背が高く、ぱっちり二重がすごく印象的な優しい顔立ちに私は思わず目を奪われた。
『あのね…さっきの教授の話ではニーチェの作品とヘッセの作品を例にあげて……』
「ちょ、ちょっと待って。お腹もすいたしゆっくりランチしながら一緒に考えない?」
そう私が言うと彼女はハッと恥ずかしそうな顔をして頷いた。
私はその顔があまりにもかわいらしくて笑ってしまった。
その後、私たちはファミレスで世界の思想家について話し合った。
…わけではなく。
お互いの好きな音楽、映画の話などを話し続けた。
なんか妙に気が合う。
妙に波長が合う。
それが第一印象だった。
(携帯)
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■19413
/ ResNo.2)
A
▲
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■
□投稿者/ 麻
一般♪(3回)-(2007/07/07(Sat) 10:34:44)
『カエデは好きな人いないの?』
授業が終わり大学の近くの居酒屋に私たちはよく行っては呑んでいた。
「いるよ。今、付き合ってる」
『え?誰?どんな人?教えて♪♪』
「高校の同級生」
『え?カエデて確か女子高だったんじゃ…?』
「うん。」
『???』
私はサクラにカムをした。なぜサクラに話をしたのか分からない。ただ彼女なら分かってくれると思ったからかもしれない。
予想以上にサクラは普通に認めて受け入れてくれた。
私もそれが心地よく当時の彼女とののろけ話を語り、サクラは優しい目つきで真剣に聞いてくれた。
その日からサクラは秘密の共有者。
すべてをさらけだせる相手となった。
(携帯)
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■19417
/ ResNo.3)
B
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□投稿者/ 麻
一般♪(4回)-(2007/07/07(Sat) 18:29:24)
『…んっん…』
クチュ…
初めてのキス。
私が半年のイギリス留学から帰国し、そのお祝いを友達の部屋でした時の出来事だった。
彼女とは別れてフラフラ女の子を探してて
気がつけば隣に座っているサクラがかわいくみえて
「私がイギリス行ってて寂しかった?」
『…うん』
と半分泣きそうな顔で言うから思わず抱き寄せてキスをしてしまった。
その時の私は最高に酔っぱらってた。
覚えているのはチュッて感じのかわいらしいキスではなかったってこと。
最悪。
(携帯)
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■19418
/ ResNo.4)
C
▲
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■
□投稿者/ 麻
一般♪(5回)-(2007/07/07(Sat) 18:43:00)
「あっ…あん…イクっ」
サクラとキスを交わしたその夜に私は違う女の子を抱いていた。
この頃は前の彼女が忘れられず荒れていた時期。
正直誰でもよかった。ただ寂しさを埋めたかった。
私はその女性の足を広げ彼女が果てるまで舐め続けた。
(携帯)
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■19419
/ ResNo.5)
D
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□投稿者/ 麻
一般♪(6回)-(2007/07/07(Sat) 18:56:09)
2007/07/07(Sat) 18:58:04 編集(投稿者)
『カエデてモテるでしょ?』
突然そんなことをサクラから聞かれたのは2人で授業をサボってお茶している時だった。
「唐突だなぁ〜」
『だってキレイな顔立ちしてるから。黙ってれば男も女も惚れちゃいそう』
「黙ってればって失礼ね」
『話したらバカがばれちゃうもん♪』
「あはは…確かに。てか急にどうしたの?
あ、まさかヤキモチとか?」
『…バカ』
そう言ってサクラは黙り込んでしまった。
私は結局、彼女を傷つけてたんだなぁ。
(携帯)
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■19427
/ ResNo.6)
おもしろい(´ω`)
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■
□投稿者/ 光
一般♪(1回)-(2007/07/08(Sun) 15:43:51)
続き、楽しみにしてます☆
頑張ってくださいヽ(´ー`)ノ
(携帯)
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■19429
/ ResNo.7)
光さんへ
▲
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□投稿者/ 麻
一般♪(7回)-(2007/07/08(Sun) 20:33:54)
ありがとうございます(^ー^)ノ
初、投稿なので読みにくいところもあるかと思いますがよろしくお願いします。
ちなみにほぼ実話です。
(携帯)
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■19430
/ ResNo.8)
E
▲
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■
□投稿者/ 麻
一般♪(8回)-(2007/07/08(Sun) 21:12:11)
「私、サクラは諦めるよ」
それはクリスマスイブだった。
私はいい感じの女の子と一緒にカラオケに来てて、サクラは友達と飲みに行ってて。
そんな中、2人はメールをしていた。
初めてキスをしたあの日以来私はサクラを意識していた。
冗談で
「付き合っちゃおうか♪」
「大好きだよ♪」
「落としてみせようか?」
とは口では言うものの、本当のところは自信なんてこれっぽちもなかった。
ただ笑ってごまかすサクラよりも答えてくれる他の女の子たちに私は居場所を感じた。
だから私はあの日、サクラとのメールを止めて電話してそう告げた。
告白する前に逃げ出した。
勇気がなかっただけ。
その時もサクラは電話越しに笑っていた。
そしてその夜、私はサクラを想い描きながら違う女の子を抱いた。
(携帯)
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■19431
/ ResNo.9)
F
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□投稿者/ 麻
一般♪(9回)-(2007/07/08(Sun) 21:17:28)
クリスマスを別々に過ごし、次の日には私は彼女ができていた。
今、考えると私はしっかり彼女を愛していたと思う。
つまりそのから2年ほど私とサクラの進展はなかった。
サクラにも彼氏ができて、幸せそうにしていた。
在学中も以前よりは会う機会も減った。
しかし私たちの関係はくずれることはなかった。
むしろ久しぶりに会ったときは私の心は激しく揺れ動いた。
きっとずっと好きだったんだと思う。
ずっと心のどこかにはサクラがいた。
そう気がついたのは大学を卒業して社会人になり、再び出会ったときだった。
(携帯)
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