ビアンエッセイ♪

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■19561 / ResNo.20)  - 18 -
  
□投稿者/ Y 一般♪(20回)-(2007/08/03(Fri) 05:02:04)
    おやすみ、と言おうとした時にはもう電話は切れていた。




    時間にして、3分もない。




    まさに嵐……




    やっぱ変わってるよ、アイツ。




    まぁ…私も人の事言われへんけど。




    で、私何しようとしててんっけ?




    忘れた




    うん、眠い。




    まだ9時前…




    んー…ちょっとだけならいっか。




    どーせおかんが帰ってきたら起こされるやろうし。




    目を閉じる前に、とりあえず一度おかんに電話してみたけど出なかった。




    寝よ。




    少し肌寒くて起きた。




    それもそのはず。
    もう4月やけど、さすがにTシャツ一枚で布団もかけずに寝ていたから。




    今、何時やろ……




    つか、やば…
    寝過ぎたかも。




    携帯を見ると、朝の5時―




    おかんからの連絡は来てないようだ。




    薄手のパーカーを羽織ってリビングに向かう




    その前に…
    恐る恐るおかんの部屋を開けてみる。




    いない。




    リビングに入っても姿はなく、帰ってきたような形跡もなかった。




    またか。




    昔から良くある事だ。




    今日は早いから一緒にご飯食べよう、とか


    次の休みに一緒にどこかへ行こう、とか


    でも、実際は急な仕事なんかで流れる事がほとんど。




    仕方ないし、慣れてる。




    女手ひとつで子供を育てる苦労は、並大抵なものじゃないやろうからね。




    おかんも悪気があるわけじゃないのは分かってるし




    気にしてないようで
    一番気にしてるのはおかんだっていう事も昔から知ってる




    だから、どんな約束を破られても責めた事や憎んだ事はない




    至っていつも通りに接してきた。




    昨日の下準備したものを調理して、メモと一緒にテーブルに置く。


    【温めて食べて。おつかれさん。颯】


    今日は1人分多かったから、お弁当箱に詰めて学校に持ってこう。




    昨日は晩ご飯を食べてなかったから、炒飯を少し食べた。




    久々に、なんか空しくなって
    ちょっと早いけど、学校に向かった。






    (携帯)
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■19562 / ResNo.21)  - 19 -
□投稿者/ Y 一般♪(21回)-(2007/08/03(Fri) 05:44:20)
    何も考えずにいつも通り体育館に向かうと、やっぱりまだ誰もいなかった。




    軽く体をならしてから
    3ポイントシュートの練習をしていたら、亜也が来た。


    『お〜ディゾンおはよ!
    てか…あれ?
    もしかして今日朝練ないって連絡いかんやった?!』


    あぁ…そう言えば。
    つか、ディゾンって誰やねん?


    『あーなんかそう言えば奏音から夕べそんな電話があった様な…

    でも、忘れてました。

    つか、ディゾンって誰ですか?』


    すると亜也は笑いながら


    『忘れとったって(笑)
    それにしても早かね!

    ディゾンは1年生の中での颯の呼び名♪
    2年生にディゾンそっくりの先輩がおる!って有名らしかよ(笑)

    でも確かに似とるけん、今日からウチも颯の事はディゾンって呼ぶと♪♪(笑)』


    あぁ、最近何回か言われた。
    なんちゃらディゾンに似てるって。
    私知らないけど…


    『やめて下さいよ…(苦笑)

    今日はたまたま早く起きたから早く来ただけですよ。

    で、なんで先輩は朝練ないのに来てはるんですか?』


    その問い掛けに、亜也はストレッチをやめてこっちを見た。


    『フラれたけん。

    うさ晴らし?(苦笑)』


    ………え。
    先輩、付き合ってた人おったんや。


    『そうですか。』


    何て言っていいか分からんから、それしか出てこんやった。


    『それだけかい!!(笑)
    もっと慰めるとかしてみてよ(笑)』


    と突っ込む先輩の目は、良く見ると確かに赤くて少し腫れてた。


    『すいません。
    言葉で慰めるのって苦手分野なんで…
    私で良ければ…バスケ、付き合いますよ。』


    すると亜也は立ち上がり、よしやるか!と言って、私が持っていたボールを奪った。




    ひたすら汗をかいて、2人してヘトヘトになった所で、体育館に大の字で並んで寝転ぶ。


    息が落ち着いてきた頃に、窓から見える空を見ながら亜也が喋り出す。


    『今日、天気よかね。』


    「そうですね。」


    『学校、さぼりたくならん?』


    「そうですね。」


    『さぼってみる?』


    「そうですね。」


    『笑っていいともみたいやね。』


    「そうですね。」


    亜也はそのくだりがツボやったらしく、1人で転げ回って笑っている。




    私は、そんな先輩が面白くて笑ってた。




    先輩はこれでもかという位に笑って、大きなため息を一つ、ついた。

    (携帯)
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■19563 / ResNo.22)  - 20 -
□投稿者/ Y 一般♪(22回)-(2007/08/03(Fri) 07:06:51)
    『ねぇ、ディゾンってどんな人が好きと?』


    「せやから、その呼び方やめて下さいって。」


    『やだ(笑)』


    「恋愛とか、好みとか、まだ良く分からないです。」


    『そっかぁ…。
    今は好きな人とかおらんと?』


    「いてませんね。」


    『ウチね、どうしても男を好きになれんったい。』


    「そうですか。」


    『驚かんと?(笑)』


    「別に驚きませんけど?」


    『そっか。(笑)
    でね、一年の時から好きやった子に、二年の時に告白したんやけどフラれてね。
    そこでなんと、ウチを好きって言ってくれよったその子のお姉ちゃんと付き合ったんよ。』


    「はい。」


    『その人は、ウチが妹をずっと好きやった事も知っとってさ、尚且、妹の事好きでもいいけん付き合って欲しいって言ってきたったい。』


    「そうですか。」


    『でも、そんな失礼な事は出来んし、そもそもその人とは親友というか、めっちゃ仲良かったけん、恋愛対象として好きって思った事がなかったと。

    それでも、フラれたショックが大きかったのと、必要としてくれる事が嬉しくて、結局付き合ってしまったんよね。』


    「元々お姉さんとも仲が良かったって事は、お姉さんもこの学校やったんですか?」


    『そう。
    2人とも同じ学年。』


    「双子…?」


    『いや、そのお姉ちゃんの方は、高校一年の時に体を壊して3年留年したから、年はウチの3つ上なんやけど、同学年なんよ。』


    「へぇ…。
    三年にそんな人がいたんですね。」


    『まぁ…それがまなみなんやけどね。』


    「…………あぁ。
    そうやったんですね。」


    『これでも驚かんと?(笑)』


    「亜也先輩とまなみ先輩がそういう仲なんかな…ぐらいは気付いてたんで。

    でも、年の事は少し驚きました。」


    『肝っ玉やなぁ〜ディゾン。』


    「せやし、ディゾンちゃいますって。」


    『でね、ディゾンちゃん(笑)

    付き合ってくうちに、ウチはどんどんまなみに惹かれてった。
    …というより、まなみとおると心から安心できる様になって、まなみの妹の事もだんだんふっきれてきよったんよ。

    今ではまなみが一番大切やし、かけがえのない存在って言い切れる。

    それで、昨日が付き合ってから一年記念日やったっちゃけど、部活始まる前にいきなり向こうから別れたいって言われてさ。』


    「理由は?」


    そう尋ねると、亜也は体を起こして座った。

    (携帯)
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■19564 / ResNo.23)  ちょっと休憩♪
□投稿者/ Y 一般♪(23回)-(2007/08/03(Fri) 07:20:34)
    読んで下さってる方々、初めまして<_<)o>>

    今回小説に初挑戦しているYですが、果たしてこれは読んでて面白いのか、客観的に見る事ができないので不安です…(ΘoΘ;)

    まだまだ長くなるとは思いますが、最後まで頑張りたいと思っています!!

    よろしければ、感想を書き込んでもらえたら嬉しいです♪♪

    読み難い感じなら、アドバイスなんかももらえると助かります(笑)

    では、これからもTIME ∞ LAGをヨロシクお願いします(*^_^*)

    (携帯)
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■19565 / ResNo.24)  NO TITLE
□投稿者/ あ 一般♪(1回)-(2007/08/03(Fri) 08:31:40)
    すごく面白いです。
    アドバイスとかはないですが、続きが早く読みたいって思う内容です。
    更新待ってるので、これからも頑張って下さい。

    (携帯)
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■19566 / ResNo.25)  感想その2(^-^)
□投稿者/ 希深 一般♪(2回)-(2007/08/03(Fri) 11:35:23)
    2007/08/03(Fri) 11:36:19 編集(投稿者)

    更新早いですね〜(((^^)
    しかも、読みやすい(^^)俺もアドバイスとかは出来んけど、マジ面白い!こげん事言って焦らせたらすみません(((^^;)でも、次の更新楽しみにしてます(^-^)


    (携帯)
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■19567 / ResNo.26)  NO TITLE
□投稿者/ れん 一般♪(1回)-(2007/08/03(Fri) 12:47:59)
    めっちゃおもしろいです!!

    続きが気になった仕方ないです(≧∇≦)


    本当に初心者なんですか!?応援してます!!

    (携帯)
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■19569 / ResNo.27)  (*´_`*)!!!
□投稿者/ Y 一般♪(24回)-(2007/08/03(Fri) 15:36:00)
    あサン♪

    初めまして!
    感想ありがとうございます☆☆☆
    更新待ってるという言葉、すんごく嬉しいし励みになります(>_<)!
    頑張りますので、また感想聞かせて下さい♪


    希深サン♪

    ありがとうございます!!
    希深さん、九州の方なんですか〜(^O^)?
    頑張ってアップしていきたいと思います♪♪
    また感想聞かせて下さいね!



    れんサン♪

    初めまして(^O^)
    感想ありがとうございます☆
    読みやすいと言って頂けてカナリ安心しました(*^_^*)♪♪
    たまに感想をもらえるとアップする指もはかどります(笑)
    良かったらまたお願いしますね!



    皆さん、本当にありがとうございます(´`●)*・。゜★
    頑張ってアップしていくので、私のデビュー作、どうか最後まで見守ってやって下さい♪

    (携帯)
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■19570 / ResNo.28)  - 21 -
□投稿者/ Y 一般♪(25回)-(2007/08/03(Fri) 20:53:07)
    『好きな人が出来た。…らしい。』


    「そう…すか。」


    『全然そんな素振りしてなかったけん、急過ぎて受け入れきらんというか、理解できんでさ。
    一晩考えたけど、考えれば考えるほど頭がおかしくなりそうで、気付いたら家飛び出してた。
    バスケするしかないって。』


    その気持ちは分かる気がする。
    私も小さい頃から、考えたくない事を考えたくない時、ひたすらバスケに打ち込む癖がある。




    今でもそう…




    つか、今日も多分……
    そう。


    「バスケしてる間は、忘れられますもんね。」


    『そうっちゃんねー。』


    「でも、ほんまですかね?」


    『………え?』


    「ほんまに、理由はそれだけなんですかね。」


    『何度聞いても理由はそれしか言わんやった。
    ウチが別れたくないって言っても、もう聞く耳持たないというか…かなり意志は堅かったみたいやけん。

    なんでそう思うん?』


    「いや、特に理由はないんですけど…。」


    私は、一昨日まなみが流した涙を思い出していた。


    声を殺して


    存在ですら消してしまいたいかの様に泣いていたまなみ。


    あの出来事を亜也は知っているのだろうか?


    言うべきかな。


    いや、言わない方がいいと思う。


    なんとなく、直感でそう思った。


    『ま…理由どうあれ、まなみが決めた事やけんね。』


    「もう、諦めるんですか?」


    『潔く受け入れてあげな、あいつが別れに踏み出した勇気を無駄にしてしまうやろ。』


    そんなもんなんかな。


    「難しいですね。」


    『難しかよ。』


    私は立ち上がって亜也先輩の前に立つ。


    「先輩、授業始まりますよ。
    着替えましょ?
    で、また放課後。
    一緒にバスケしましょ。」


    そう言って手を差し出す。


    その手をがっちり握って立ち上がる亜也。


    まだ笑顔は弱いままやけど。


    『もうディゾンにしか見えん!(笑)』


    なんて言えてるだけまだマシなんかな、と思う。


    着替えを済ませ
    それぞれの教室に向かう別れ際。


    あ、そうや。


    『これ、良かったら食べて下さい。』


    朝作った中華料理を詰めた弁当箱を亜也に渡す。


    亜也は一瞬不思議そうな顔をして…
    でも、それを笑顔で受け取り


    『ありがと!
    そう言えば昨日から何も食べとらんやった!ディゾンのおかげでお腹空いた!』


    ディゾンちゃうし。




    まーいっか。

    (携帯)
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■19571 / ResNo.29)  おもしろかデス(○´∪`)
□投稿者/ 優貴 ちょと常連(93回)-(2007/08/04(Sat) 00:25:28)
    続き楽しみにしてます!

    私も九州住まいなんで、九州弁で読みやすいです(´艸`)+。゚

    無理なさらず頑張ってください☆

    (携帯)
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