ビアンエッセイ♪

HOME HELP 新規作成 新着記事 ツリー表示 スレッド表示 トピック表示 発言ランク ファイル一覧 検索 過去ログ

■20645 / ResNo.20)  ももさん
  
□投稿者/ つちふまず 一般♪(18回)-(2008/02/27(Wed) 22:18:39)
    はい初めまして(^0^)
    どもども♪
    読みやすい、ですか。
    それは良かった☆

    難しい理屈も表現も苦手な私です(笑)

    恐らく性格でしょうね。最後までお付き合い頂ければ幸いです。




    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■20646 / ResNo.21)  春さん
□投稿者/ つちふまず 一般♪(19回)-(2008/02/27(Wed) 22:23:30)
    久しぶりですね!(嬉)
    春さーん(^0^)☆

    お元気でしたか?
    最近春一番が吹き荒れましたよ。
    もうすぐ、
    といった所でしょうね。

    節…(笑)
    恐らく春さんには分かってしまうんでしょうね。私が書いた恐ろしく拙い文章は。

    『土踏まZ』

    に改名しようか悩んだのですが、
    しなくて良かったです。

    仕事帰りの私です。
    春さんも忙しい日々を送ってるんでしょうか。

    少しでも息抜きのきっかけになれれば、
    幸いです。





    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■20647 / ResNo.22)  犬に願えば 12
□投稿者/ つちふまず 一般♪(20回)-(2008/02/27(Wed) 22:43:46)
    ラフィの声が響いた瞬間─





    パシュ!


    眩い光を感じた。




    「中間報告だな」
    「またねー♪」





    ゲンさんとフジさんの翼がパタパタと上下しているのを見て。










    再び雲の上─



    「お疲れさんニャ。」



    瞬間移動した。



    「…………。」



    ………はぁ。


    「疲れておるニャ。ほい変身」





    ぽん。




    人間の姿へと戻った。




    「あのー…」
    「なんニャ。」




    「いえ、なんでもないです…」


    「大丈夫ニャ?」


    「ええ、まぁ…。」




    「“対象”に会った感想は?聞かせるニャよ」




    …………。


    サトの匂いを思い出して、思わず鼻をこすった。




    「…分かりません。」


    「ニャ?」


    「何で今更…。」





    わざわざ犬になってまで。




    …幸せとか奇跡とか。


    …もう私は、







    「もう私は死んでるんでしょ?…だったら、何で今更こんな事しなきゃならないんです?」





    「…………。」





    「…確かに私が突然勝手に死んじゃったからサトに元気が無いのはわかりますよ。でもそれを知ったからって、」





    「…………。」




    「どうしろと?これから結婚するんなら、幸せなら放っておけば、」








    「ハルカ。」






    え…。






    「対象が“忘れるべき人”であればこれほど辛い役目はニャいだろうて。」





    「…………。」








    「ただニャ、人間は幸と不幸の絶妙なバランスの上に生きているニャよ。」






    「…………。」






    「お前さんの人生はどうニャ?不幸な事実だけニャったか?」



    「…もう、思い出せません。」



    「お前さんの人生の履歴を読ませて貰ったニャ。父は離婚、母は病気で死亡、…大変な人生であったな。」



    「……。」



    「それでも素直に生きてこられた理由はなんニャ?」



    「………。」



    「お前さんの対象に神があの子を選んだ理由はただ一つニャロて。」




    「……え。」




    「…対象者に幸せになって欲しいと、一番願っている人間は誰ニャ?」









    ………。




    「しかもお前さんは子犬…運がいいニャよ。」





    「?」





    「いずれ分かるニャ」






    口の端を、
    ラフィは持ち上げた。


    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■20648 / ResNo.23)  ここはビアンエッセイ長屋♪
□投稿者/ ゆらら☆ 一般♪(1回)-(2008/02/28(Thu) 01:54:28)
    おっと。おかえり〜つちさん☆

    可愛くて切な甘苦しくて

    いいお話だねぇ〜☆続きが気になるってもんだぁ〜♪

    子犬なでなでしたくなるねぇ☆
引用返信/返信 削除キー/
■20649 / ResNo.24)  待ってました!!
□投稿者/ mh 一般♪(1回)-(2008/02/28(Thu) 12:32:04)
    お久しぶりです、つちさん♪
    お元気でしたか?

    私は風邪でバタンキュ↓でしたが、つちさんのお話を読んで元気になりましたp(^^)q

    やっぱりつちさんのお話はいいですね☆前にも言いましたけど、不思議と心地が良くなって優しい気持ちになれるんですよ(^-^)

    続きがとても楽しみですが、無理せずゆっくり更新していって下さいね(^O^)


    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■20654 / ResNo.25)  ゆららさん
□投稿者/ つちふまず 一般♪(21回)-(2008/02/28(Thu) 21:22:06)
    はい、こんにちは(^0^)

    お元気でしたか。
    良かったです。

    最後までよろしくです☆ほいではまたー♪




    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■20655 / ResNo.26)  mhさん
□投稿者/ つちふまず 一般♪(22回)-(2008/02/28(Thu) 21:24:39)
    お久しぶりです(^0^)

    風邪は大丈夫ですか?
    私も花粉症でして↓
    お大事になさって下さいね☆

    元気になれる文章、
    とまで行かなくても。

    少しでも楽しい気分が降りてくれるなら。
    幸いでございます。





    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■20656 / ResNo.27)  犬に願えば 13
□投稿者/ つちふまず 一般♪(23回)-(2008/02/28(Thu) 21:25:51)
    「………どちらにしても抗えない、って事ですか。」



    するとラフィは、
    無表情のまま。



    「“対象”以外でポイントを稼ぐのは大変ニャよ。…それもいずれ、わかる事ニャ。」




    ……………。




    ラフィの話は─




    全く説得性もなければ、根拠も無い。




    だけど、




    「分かりました。サトには幸せになって欲しい。それは間違いない。」




    こう答えるしか、




    私には出来ないと思った。




    「ふむ。頑張るニャ。」



    「あ。そうだ。ゲンさんとフジさんって人…、烏と鳩でしたけど。会いましたよ?」




    ずっと立ちっぱなしで話していた自分に気付いて─




    私は雲の上にあぐらをかいた。




    ラフィも大きなお尻をついて、足を投げ出した。



    「またお喋りな2人と知り合ったもんニャ。元気ニャったか?」



    ふぉ、ふぉ、とラフィは笑った。




    「ええ。いい人達ですね?」




    「烏のゲンに鳩のフジ…。彼らもいつかは、転生出来ればいいんニャが」



    「?」




    「ゲンはともかく。フジは背負うべき業が思いニャよ。」




    「業?」




    「フジはニャ、海に身を投げてしまったんニャ。」




    「………そう、なんですか。」




    そんな過去が。




    「自殺に原因は問われないのニャ。深い業となるニャよ。」




    「原因は問われない…。」




    「そう。ゲンは…ちょっと変わりものでニャ、もう転生してもいいはずニャんだが…。」




    「え?」




    「強い意志で下界にとどまっておるニャ。わざわざ人間に嫌われやすいカラスの姿でニャ」




    不思議なヤツニャろ、


    とラフィは笑った。




    そうなんだ…。





    「………ゲンさんもフジさんも、元々は人間なんですよね。」




    「そういう事ニャ。」




    「一杯いるって事ですか…。死者の魂が入った生物は。」




    「ふむ。お前さんの想像以上にニャ。」




    「………そうなんだ。」




    生きてる時には、
    全然分からなかったけど…。




    「全ては神の意志によって決まるニャ。疑問は持つだけ無駄ニャよ」



    「怖いですね、なんか」


    神様とか、
    なんか。





    「そう思うのが、普通ニャろて。」




    ふぉふぉ、と。
    ラフィは笑った。






    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■20657 / ResNo.28)  犬に願えば 14
□投稿者/ つちふまず 一般♪(24回)-(2008/02/28(Thu) 21:33:56)
    ふぉ、ふぉ、
    とラフィの声が響く。







    天空─



    “部長クラスだぜ”



    「あ、そうだ。」



    ゲンさんの言葉。



    「なんニャ?」



    「ゲンさんが、その…ラフィの事“部長クラス”って言ってましたけど…」




    あれは一体─




    するとラフィは杖を持ち直し。




    「私の様な送り手は他にも沢山いるニャよ」




    空を仰いだ。




    「あ、そうなんですか?」




    「そうニャ。正確な数は私にも分からんニャよ。」




    うーん…。
    そうなんだ。




    「ちょっと変わった所でヴィンセントという送り手もいるニャよ。」




    ラフィは丸い指を一本立てた。




    「変わってる?」




    「人間に不幸を与えるべき送り手ニャよ。」




    「不幸ですか、へー…。…って。………ええっ!そんなのもいるんですか?」




    不幸って…。




    「人間は幸と不幸の絶妙なバランスの上に立っておると説明したニャろ。言うなれば“必要悪”ニャ♪」




    「ふーん…」




    必要悪…。




    「ヤツは人間にも変身出来るニャよ。下界の日常に潜んでおる。」




    「ええっ!こわっ!」




    さながら。


    悪魔みたいな?


    感じなのかな…。




    ふーん…。





    すると突然─




    「これ食べるニャ?」




    好きニャろ、と。
    ラフィはムクムクした手を差し伸べた。





    良く見ると。


    肉球と肉球の間に、










    一粒の、豆。





    「ほい♪」





    「こ、これ………。」







    ももももしや。





    こ、これは…。






    一粒で体力回復。






    カ、
    カリン様と言えば…、




    ごくり。




    「いた、だきます…。」



    一粒摘んで、
    口に入れた。




    ぽりぽり。


    ぽりぽりぽり。




    む、


    むむむむむ…。










    「ピーナッツが好きだとお前さんの履歴に書いておったニャ♪」






    私も好きニャ、と。




    ラフィは。
    小さな袋から沢山のピーナッツを取り出し。





    「ニャ♪ニャ♪ポリポリ」







    ……………。







    ピーナッツ…。






    私の口の中でも。
    ぽりぽりぽり、と。










    音が響いた。




    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■20659 / ResNo.29)  犬に願えば 15
□投稿者/ つちふまず 一般♪(25回)-(2008/02/29(Fri) 11:07:13)
    数日後の、



    下界─



    さて、と…。




    アスファルトの上を歩く。




    時は夕暮れ─


    とは言っても、
    夕焼けは見えず。



    空は薄曇り、
    といった所か。



    サトの住むこの街には、かつては良く来たので地理には詳しい。




    物凄い都会に住んでなくて良かった…。




    華やかな場所は駅周辺のみで、
    簡単に言えば郊外のベッドタウン。



    野良犬がいても、
    目立つ動きをしなければなんとかなりそうだった。



    歩き方はすぐに覚えた。


    この鼻は、私が思う以上に便利なセンサーだった。



    下校途中の小学生ほど危険なものは無いと分かったのは最近だ。


    この鼻はそういった危険を回避する役目も果たしている。


    気付いたのはペットとして飼われている犬とは、会話は出来ない事。



    私の匂いを嗅ぎ分けてもさほど興味を示さない。



    丘の上公園に誰もいない事を確認して植木の影に座る。



    自然に、
    野良犬に変化している自分に驚くばかりだ。




    すると─


    パタパタと羽が擦れる音と共に、
    慣れた匂い。



    胸に安心感が広がる。



    「いたいた、お嬢さん。調子はどう?」



    「フジさん。」



    フジは私の隣にある大きな樫の木の枝に止まった。



    「幸せポイント、稼げそう?」



    ラフィも言っていたけど“仕事”はポイント制らしくて。



    まるで会社だ。



    「うーん…どうでしょう。とりあえず今日会ってみますけど」



    「どうやって?」



    「ちょっと考えが、あるんです。」



    「あらまぁ。前向き♪」



    「性格を知ってないと、出来ない事ですけどね…」



    「頑張って。応援してるわよ♪」



    「あ、はい。フジさんは?」



    「…そうね。所詮は私は鳩だから。それなりに。またねー♪」



    くるっくー、と。
    喉を鳴らせて。


    冷たい空に、
    フジさんは飛び立った。


    自由だなぁ…。
    飛べるのは羨ましい。



    風に乗って様々な匂いが濡れた鼻を掠める。


    カレーの匂い。
    鰹ダシの匂い。
    ガソリンの匂い。


    通り過ぎる女性の、
    香水の匂い…。




    夜の帳が、
    降り始める頃。




    特別な匂いが鼻を掠める。




    そろそろかな。



    サトが改札をくぐり抜けたのを鼻が感知して。









    私は再び歩きだした。

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/

<前のレス10件 | 次のレス10件>

スレッド内ページ移動 / << 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 >>

このスレッドに書きこむ

Mode/  Pass/

HOME HELP 新規作成 新着記事 ツリー表示 スレッド表示 トピック表示 発言ランク ファイル一覧 検索 過去ログ

- Child Tree -