ビアンエッセイ♪

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■20684 / ResNo.10)  お返事ありがとです♪♪
  
□投稿者/ ミキ 一般♪(4回)-(2008/03/02(Sun) 14:40:22)
    そうでしたか♪♪

    では、次は違うお話なんですね(*^□^*)

    ミキはKさんのお話大好きなので、どんどん書いていってください(≧ω≦)
    Kさんの書く小説のファンになっちゃいました(笑)


    では、頑張ってください♪

    (携帯)
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■20685 / ResNo.11)  2・看護課長の悩み事(1)
□投稿者/ K 一般♪(9回)-(2008/03/02(Sun) 14:43:56)
    2008/03/02(Sun) 14:54:35 編集(投稿者)



    私の名前は佐江木優香、38歳。
    とある病院で看護課長をしている。

    病院に勤務していると、それなりに色々な場面で色々な問題に出会うが、今回私を悩ませている問題は、ちょっと今までのものとケースが違う。




    それは、実習に来ているあるひとりの学生の一言から始まった。


    「課長さん、…実習生の私も課長さんの相談室を利用してもいいですか?」

    私の設けている相談室を訪れるのは、だいたい患者様か患者様の身内の方なのだが、その日訪れたのは看護実習に来ている学生だった。

    「えっ?別に構わないけれど、どうしたの?実習で何か悩んだりしてるの?」



    もしかしたら、看護学校の教員に話せない相談なのかもしれない。

    …そう思って安易に受け入れてしまった後、私は後悔する事になるのだった。

    「あの…っ、私、課長さんが大好きなんです!」

    「………………はいっ!?」

    唐突な彼女の言葉に、私はポカンと口を開ける。


    「いつも廊下で見かける度に美人だなぁーってドキドキしてて、気が付いたら課長さんのせいで恋の病にかかっちゃってたんです!課長さん、…どうか私の恋の病を治して下さいVV」

    「恋の病って…あなた女の子でしょ!?」

    「人を好きになる事に性別は関係ありません!課長さんが好きなんですV」


    彼女の真剣な眼差しに耐えられなくなって、私は思わず目をそらす。

    「あ、あのねぇ…例え性別が関係なかったとしても、あなたまだ若いでしょ?私はあなたからしたらおばさんじゃない…」

    「関係ないですよ♪課長さん美人さんだし、おばさんて感じしないですしVそれに年齢なんかで人を好きになったりしませんよ!」


    もーすっごい魅力的Vと言い続ける彼女に呆れるが、ここは私がしっかり言わないといけない。

    「…あなた学生でしょ?実習に来てるんだし、自分の身分を考えてから口をききなさい」

    冷たく言い放つと、ようやく彼女がおとなしくなった。
    分かってくれたのかな?と彼女に視線を移すと…


    「…あぁ、怒った顔も素敵V」

    「…………あなた、私の言ってる事分かってないでしょ?もう用がないなら出て行きなさい。」

    怒ったのに効き目がない彼女を廊下につまみ出すと、私は相談室の鍵をかけた。


    「佐江木課長〜…」

    今にも泣きそうな声がドアの向こうから聞こえるが、無視を決め込む。


    「はぁっ…厄介なものに好かれたもんだわ」

    チラリとカレンダーに視線を移し、溜め息を付く。


    「看護実習はあと1ヶ月で終了…それまでの辛抱だ。」





    そう自分に言い聞かせたものの…

    「佐江木課長〜VV」

    昨日あれだけ冷たくしたのに、次の日も私に駆け寄ってくる彼女を見たら、1ヶ月が相当長いように感じた。

    「課長さんっ☆今日も綺麗ですね♪」

    「あーもーっ!実習生なんだから、ちゃんと勉強しなさい!!」

    「だって課長さんの姿見てたら、実習どころじゃないですよV」



    …何だかこの子を見てると、頭痛がしてくる。

    「あなた、お名前は?」

    「大比良愛美、21歳でーす♪あ、名前を聞くって事は、課長さんももしかして私の事…」

    「看護学校の教員に、あなたのしつけをしっかりするように伝えておきますから」

    「ガ、ガビーン!…そんなぁー課長さぁん!!」


    彼女を脅して振り切ると、私は課長室に入ってグッタリとソファーにもたれた。

    こんな日が実習が終わるまで続くのだろうか…?
    考えただけで疲れてしまう自分に対して、私はゾッとした。
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■20686 / ResNo.12)  ミキさんへV
□投稿者/ K 一般♪(10回)-(2008/03/02(Sun) 15:32:42)

    あらあら、そこまで言われると照れちゃいますf^_^*

    嬉しいですよ、ただ何となく書こうと決めて書き始めただけなのにミキさんのような方が感想くれて♪
    これからも頑張って書いていきます☆

    今回の『看護課長の悩み事』は明るい感じで、看護課長と看護学生の明るい話にしようと思ってます☆

    よい文章が書けるか分かりませんが、よかったら暇のある時にでも読んでみて下さいv(*Oωo)

    (携帯)
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■20830 / ResNo.13)  2・看護課長の悩み事(2)
□投稿者/ K 一般♪(1回)-(2008/05/21(Wed) 23:29:23)
    2008/05/22(Thu) 00:34:36 編集(投稿者)


    それからも私がどんなにキツくしても、大比良愛美は私を見かける度に抱き着いてきたり、絡んできたりした。

    そんな彼女をあしらう毎日になんだかんだで慣れてきたある日…


    「課長さん、ちょっとよろしいでしょうか?」

    課長室で事務員と仕事をしていると、看護学校の教員である高藤先生がひょこっと顔を覗かせた。


    「はい、なんでしょう??」

    「…あの、うちの生徒が課長さんに迷惑をかけているようなんですが」

    「学生…?あぁ、大比良愛美さんの事ですか??」

    最近私に付き纏う学生の名前を出した瞬間

    「あぁっ…やっぱり、迷惑でしたよね。すみません、本当に!病棟の看護師さんに噂を聞くまで気が付かなくて…噂を聞いてからも、よぉく注意してるんですけどねぇ…」

    ガックリとうなだれる、高藤先生。

    「え、な…なんでうなだれるんです??」

    「彼女、いくら注意しても“高藤先生♪恋する乙女心は止まりませんV”というばかりで、全然言う事を聞かないんです。」


    「………。」

    何となく想像が出来てしまう自分自身に苦笑いしながらも、私は口を開く。

    「……彼女、本気なんですかねぇ(笑)」

    「…ま、まさか!!憧れみたいなものですよ!課長さん、何とかして迷惑をかけないようにしますから、もう少し我慢して下さい!」

    「そんな高藤先生だけで必死にならなくても…(笑)実習が終われば彼女は病院には来なくなる。
    それまでの辛抱なのだから、別に今は…」

    そこまで言うと、私はハッとして黙り込む。

    別に今は…の後に、私は何と言葉を続けるつもりだったのだろうか?


    「か、課長さん?」

    「…高藤先生、お気遣いありがとうございます。私がウンザリしたらまた声をかけますから、学生指導に戻って下さい。」

    「…そうですか。分かりました。お役に立てなくてすみません…」

    このまま会話をしていたら、余計な事を口走ってしまいそうで私は早々と話を終わらせた。
    高藤先生が部屋を出るのを確認すると、私は頭を抱える。







    「何よ、…これじゃあ大比良さんの事を受け入れてるみたいじゃない。」


    全く…。
    いつも彼女には調子を狂わされている。


    このままではいけない。

    私は大比良さんに、今まで以上に厳しくすることを決めた。
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■20831 / ResNo.14)  2・看護課長の悩み事(3)
□投稿者/ K 一般♪(2回)-(2008/05/22(Thu) 14:23:21)
    2008/05/22(Thu) 14:35:30 編集(投稿者)



    「課長さーんっV」

    次の日、愛美が抱き着いて来る前に私は彼女を静止させた。


    「…やめなさい」

    「えーっ、焦らさないで下さいよっ♪たださえで離れてる時間が勿体ないのに…V」

    「あなたね…指導員や看護師達の間で、あなたが課長にベタベタしてるって噂になってるの気付いてないの?実習に来てるのにそんな状況だとマズいのよ。看護師になりたいんでしょ?あまり不評が出るとあなたの成績に響くよ?」

    「…課長さん、もしかして心配してくれてるんですか?♪」







    …………は?


    「…いや、あのね…だから」

    彼女の言葉にア然としてしまい、ワンテンポ遅れて反応した私に、愛美はニヤリとして突っ掛かってくる。


    「だって課長さん、今私の成績の心配をしてくれたんですよね?♪」

    「…そ、そうだけど」

    「課長さん、私の事高藤先生にチクりましたかっ??」

    「私は高藤先生に何も言ってないけど…」


    愛美の質問攻めになんとかテンポよく答えると、彼女はさらににんまりと笑った。

    「じゃあ、私に引っ付かれるのは私が学生じゃなくなったらいいって事ですよねVV」




    …はぁあっ!?

    自分にとって都合のいいようにしか解釈しない彼女に、私は脱力感を覚える。


    「なんでそうなるの?υ」

    「だぁーって☆佐江木課長、私がくっていても迷惑だって一言も言わないですし、先生に報告するとか言ってたくせに報告してないし♪」


    ニコニコと嬉しそうに笑う彼女に、私はもう何も言い返せなかった。
    その変わりにずっと気になっていた事を聞いてみる。


    「…あなた、本気で私が好きなの?」

    「えーっ!?…あんなに毎日言ってたのに、本気だって解釈してくれてなかったんですか?」

    少しだけ残念そうにしながらも、真剣な顔で言ってくる彼女に、私は冗談で一つ課題を出す事にしてみた。

    「じゃあね、実習の総合成績で首席をとったなら…あなたの気持ちが真剣だって認めてあげてもいいけど?」

    「えっ!本当ですか!?」

    「…ただし首席をとれなかったら、認めてあげないからね?」



    この時は首席なんか、なかなかとれるものじゃないと思ってたから軽い気持ちで言ってみただけだった。
    実習残り二週間程で成績を首席にもっていく事は、今まで何ヶ月もやってきた臨床実習の成績がよくないとかなり難しいはずだ。


    私に言われた次の日から、愛美の実習に対する態度がすごく真剣なものに変わった。


    最初は何日続くのかと好奇心だけで彼女を見ていた私も…



    だんだんとその真剣な彼女の眼差しに、自分自身が惹かれていくのが分かった。
引用返信/返信 削除キー/
■20833 / ResNo.15)  あぁ〜!!
□投稿者/ ミキ 一般♪(1回)-(2008/05/23(Fri) 00:10:04)
    Kさん!!
    お久しぶりです(≧ω≦)

    更新されるのをすごく待ってました♪♪
    続きが気になります♪

    (携帯)
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■20834 / ResNo.16)  2・看護課長の悩み事(4)
□投稿者/ K 一般♪(3回)-(2008/05/23(Fri) 15:22:23)
    2008/05/24(Sat) 21:49:42 編集(投稿者)


    実習に真剣に取り組むようにと言ってから、愛美は私に抱き着いて来なくなった。
    廊下で会ってもペコリと頭を下げると、足早にその場を去ってしまう。

    自分の言葉が彼女をそうさせた事なのに、寂しくなっている自分が嫌になる。











    悶々とした気分のまま毎日が過ぎていき…

    いよいよ、実習の最終日になった。




    「大比良さん」

    患者さんとエレベーターを待っていた愛美の姿を見かけた私は、彼女に声をかける。

    「長い実習お疲れ様。今日が終われば、あとは国家試験に向けて頑張るだけね」

    「はい、ありがとうございます。…課長さん、私国家試験に受かって卒業するまでは課長さんに会いに来るのはやめますね♪」

    「ふふっ(笑)寂しくなるわね。でも大比良さん、私はあなたが首席じゃないと真剣な気持ちを認めないって言ったよね?国家試験に受かって卒業して会いに来ても、首席じゃなければ意味ないのよ?」

    本当は寂しいのに、素直になれないで愛美に厭味を言ってしまう。


    軽快な音が廊下に響き、愛美と患者さんが待っていたエレベーターが到着した事を知らせる。
    もう少し彼女と話していたいという気持ちをグッと堪えて、私は思わず俯いた。



    「…課長さん、本当に何も知らないんですね(笑)」


    ふと、エレベーターに患者さんを乗せた愛美が満面の笑みで私を振り返る。

    「あの時は約束を変えられちゃうのが嫌だったから内緒にしてたんですけど…私、今までの実習成績、全て首席なんですよ?☆」

    「……………はっ?」

    「だから、ここの病棟の評価さえ首席なら確実に私は首席です♪」

    「…え、ええーっ!?ちょっと大比良さん!待ちなさい!!」


    閉まろうとするエレベーターの扉の隙間から、愛美の嬉しそうな笑顔が見える。



    「課長さん、病院ではお静かに♪…私が卒業するまで待ってて下さいねVV」



    エレベーターの扉が閉まった後も、私はその場から動けなかった。






    「か、課長さん!?…大丈夫ですか?」

    ボーッと突っ立っていた私に、通り掛かった高藤先生が声をかけてくる。

    「ちょっと先生っ!?私…大比良さんが実習総合成績首席者なんて聞いてないですよっ!!」

    「え…っ!?…大比良は学科総合成績でも首席ですよ?…だからタチが悪いんですよ…って、大比良が首席だと困るんですか?」






    「だ、………騙されたーっ!!」


    見かけで人を判断してはいけないとは、この事だとこの歳で改めて思い知らされた。

    けれど…
    私の中から悶々とした寂しい気持ちはいつのまにか消えていて、変わりに嬉しいような恥ずかしいような、くすぐったい気持ちが広がっていった。
引用返信/返信 削除キー/
■20835 / ResNo.17)  ミキさん♪
□投稿者/ K 一般♪(4回)-(2008/05/23(Fri) 15:50:27)

    しばらくぶりですね♪

    こんな中途半端な状態だったのに、待っていてくれたんですね。
    ありがとうございます☆

    看護課長の悩み事も、次回で最終回になります(笑)…楽しんでいただけましたか?

    次のお話も大分考えてありますので、よかったら引き続きお付き合い下さいね♪

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■20843 / ResNo.18)  2・看護課長の悩み事(5)
□投稿者/ K 一般♪(5回)-(2008/05/24(Sat) 12:31:42)
    2008/05/24(Sat) 12:40:44 編集(投稿者)






    時間が経つのは早いもので…。

    今日は愛美たち学生の卒業式である。




    「課長、何だか今日はいい事あるんですか?すごいニコニコしてますけど」

    事務の女の子がニヤニヤしながら聞いてくるので、気持ちを読まれたのかとビックリしてしまった。




    …そう。

    なんだかんだで私はこの日が待ち遠しかったのだ。


    「…全く、初めっからあしらえてなんかなかったのよね(笑)」

    「課長?」

    「あー…ううん、こっちの話。何か美味しいお茶でも飲みましょうか?」


    話を適当に流して、私はぼんやり愛美と出会った時の事を思い出す。



    今思い出しても、彼女と接していた時の私は、どうしたらよいか悩んでたわりに彼女を全くあしらえていなくて…

    気が付いた時には好きになっていたみたいだった。







    だいぶ冷めたお茶がカップからなくなる頃、ふと時計に目を向けると、二本の針がもう午後3時だと告げている。


    「…ちょっとタバコ吸ってくるね。」












    カップを流しに入れてから廊下に出て、課長室から少し歩いたところにあるテラスに出た。


    メンソールのタバコに火を付けたその時


    「課長さん♪」

    後ろから私を突然抱きしめた存在に、気が付かれないように笑みを漏らす。

    「…ずいぶん遅かったのね」

    「…へへっ、ごめんなさい。あのっ…私、ちゃんと首席とりま…」

    「知ってる、師長から聞いた」

    せっかく来てくれた彼女に、照れ臭くてそっけなくしか出来ない。

    この可愛いげのない性格をどうにかしたいと悩むものだ。


    「…あの、やっぱり迷惑でしたか?」

    私を抱きしめる腕の力を緩めて不安そうにする愛美。

    全く…


    「あのね、タバコ…あなたが抱き着いてたら吸えないんだけど?」

    「…あ!ご、ごめんなさい!!」



    愛美の体が離れると、まだ長さのあるタバコの火を消した。

    そして
    「えっ!それまだそんなに吸ってないんじゃ…」
    と、戸惑う愛美を抱きしめて口付けた。






    「…課長さん、キスしたかったのに照れ臭くて言えなかったんですか?後ろから抱き着かれてたらキスできないし、離れて欲しかったからタバコが吸えないって嘘言ったとか?(笑)」

    唇が離れると、愛美は嬉しそうに聞いてくる。

    「…あなたね、そういうのは気が付いても黙っておくのが礼儀でしょ?」

    「そうでしたね(笑)…会いたかったです、課長さん。」















    「…私も」


    久々に感じる互いの体温を、私たちはしばらく抱き合ったままで感じていた。


    2・看護課長の悩み事
    HAPPY END
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■20849 / ResNo.19)  NO TITLE
□投稿者/ さとみ 一般♪(1回)-(2008/05/25(Sun) 20:29:52)
    私もいつも楽しみにしています(*^_^*)
    頑張ってください♪

    (携帯)
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