ビアンエッセイ♪

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■21802 / 親記事)  褐色の赤
  
□投稿者/ 金丸 一般♪(1回)-(2014/08/08(Fri) 23:07:33)
    お久しぶりです。
    初めまして。
    夏の夕立が気持ち良いので戻ってまいりました。
    私ももう30になります。
    30の夜には色々あるものです。
    ちょっと見つめ直しにきました。
    書けるだけ書いていきたいと思います。
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■21803 / ResNo.1)   褐色の赤 a
□投稿者/ 金丸 一般♪(2回)-(2014/08/08(Fri) 23:17:10)
    貴女は後悔していますか

    私の許で鳴いたことを

    あの涙を流したことは

    間違いだったのでしょうか

    私はどうしようもなく

    悔しくて

    貴女を引き摺り出したい程悔しくて

    後ろ髪を掴んで

    振り向かせて


    貴女を捨てたのに

    自分の狡さより

    貴女を捨てた事実が

    私に足りなかった力が悔しくて

    理性を保つ貴女を壊しました



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■21804 / ResNo.2)  褐色の赤 b
□投稿者/ 金丸 一般♪(3回)-(2014/08/08(Fri) 23:27:11)
    私の涙を拭うより

    呼吸を気遣い宥める貴女より

    蓋をしていた悔しさが溢れ

    深くに帰ってしまった貴女を

    力ずくでも引き摺り出したかった


    縋る貴女が欲しくて


    拒めばいい

    捨てればいいと囁きながら

    そう出来ない事を知りながら

    貴女の身体が思い出すように

    褐色の肌に指を滑らし

    髪を掴み

    私の犬へと落としていった


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■21805 / ResNo.3)  褐色の赤 c
□投稿者/ 金丸 一般♪(4回)-(2014/08/08(Fri) 23:38:09)
    許可なく誰かに堕ちないように

    許可なく私を忘れぬように

    許可なく

    この甘さを忘れぬように


    頭の痺れる痛みと蔑みに

    堕ちる貴女の美しさや愛しさが

    この手にないことを迎えたくない


    堕ちた犬の
    貴女の奥に通じる道を
    閉ざすのは
    深い貴女を捨てるのだと
    初めて
    私の何であるかを聞いた

    色んな体液にまみれながら
    淀みなく応えた貴女に
    私は安らぎを思い出し

    私以外に堕ちぬよう
    幾度も幾度も応えさせた





    お前は誰の何だ





    私はあなたのメス犬です



    聞こえない



    嗚咽に似た鳴き声に

    痛みと共に幾度となく
引用返信/返信 削除キー/
■21806 / ResNo.4)  褐色の赤 c
□投稿者/ 金丸 一般♪(5回)-(2014/08/08(Fri) 23:48:35)
    不安で仕方なかった

    堕ちた貴女を失うことが


    堕ちた貴女を

    骨が軋む程抱き締められなくなることが




    深くに居る貴女に近付けた錯覚が

    その瞳に濁る弱さを

    縋りながら私に伝えるような気がして

    濁る弱さは純粋で

    剥き出しになった貴女を

    いっそこのままと

    汗の流れる首に手をやる
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■21807 / ResNo.5)  褐色の赤 d
□投稿者/ 金丸 一般♪(6回)-(2014/08/09(Sat) 00:16:06)
    泣き叫べばいい

    縋り付いて

    よがり

    気を失うくらい

    壊れればいい


    壊れて

    頭を痺れさせて

    何も無くせばいい

    溺れて

    沈めばいい

    その苦しみと甘さは

    底に近いはずだから


    底が遠く濁るのが

    私は許せない


    放っておけば濁るその場所は

    誰も知らない
    誰も辿り着けない
    私の人生の中で一番美しい場所だから

    もっと深くにいけば
    もっと美しいはずだから

    快楽だけじゃない

    その場所を

    甘美だけじゃない

    その場所を


    濁らせることは

    弱さを曇らせるのは

    貴女にしか出来ない


    無い事にしてるの?


    私は


    快楽だけで

    堕ちる貴女を愛しているのではない



    あんなに美しい場所を

    貴女が無かったことにするのが


    たまらなく許せない


    より景色が広がるのに

    触れてはいけない場所まで

    いけるのに

    快楽がいつも邪魔をする


    失いたくない


    捨てた筈なのに

    あの場所を失うなら

    あの場所に行けないなら

    次の誕生日など迎えなくていい

    もっと深くまでいけるのなら

    一緒に堕ちて行く


    それだけの

    堕ちるだけの

    あの場所だけの私でいい


    深海の底には

    光は届かない

    色素を抜かれても

    水圧で潰れても

    毒に塗れても


    救われたこの命を捧げていい




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■21808 / ResNo.6)  褐色の赤 e
□投稿者/ 金丸 一般♪(7回)-(2014/08/09(Sat) 00:42:42)
    もし

    あの場所に誰かが連れていけるなら

    もう私は要らないと

    離れられる


    私が追いかけてきたあの人は

    あの場所を見れたのだろうか

    私と同じ景色を

    見ていたのだろうか


    貴女を初めて堕とした

    あの人は

    私より深くに行けたのだろうか


    改めて聞きたい気がする

    私は追いつけた?

    私は連れて行けた?

    貴女にとって快楽だけだったのだろうか


    錯覚だけだろうか


    お前を堕とせないなら

    あの場所を見れないのなら

    この目は要らない


    あの場所の音を聞けないなら

    この耳も要らない


    あの場所に導けないなら

    この口も要らない


    あの場所に触れられないなら

    この手も要らない


    あの場所で抱き締められないなら

    この腕も胸も要らない


    あの場所に降り立てないのなら

    この足も要らない


    それが幻想なら

    もう何も要らない

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■21811 / ResNo.7)  Re[1]: 褐色の赤
□投稿者/ siva 一般♪(1回)-(2014/08/23(Sat) 06:01:19)
    おかえりなさい。お久しぶりですね。…って、私は金丸さんの小説にはコメント残してないですけど(笑)

    でも、かなりの内容が消えた中、また戻って書き込みして下さっている中に、昔よく見た名前を見かけて、なんだか懐かしい様な嬉しい気分になって、気持ちを残したくなりました。

    金丸さん、女は30からですよ。貴女がこうして小説として形を残しつつ書き込みを続けつつ、素敵な女性になる事を応援しています。
引用返信/返信 削除キー/
■21813 / ResNo.8)  sivaさん
□投稿者/ 金丸 一般♪(8回)-(2014/08/30(Sat) 20:50:58)
    お久しぶりです。
    覚えていてくれた方がいて本当に嬉しいです。
    相変わらず読みにくいし、誤字脱字も多いですが
    整理の為に写していきますので、どうぞ見守ってください。

    三十路頑張ります。
引用返信/返信 削除キー/
■21814 / ResNo.9)  f
□投稿者/ 金丸 一般♪(9回)-(2014/08/30(Sat) 21:04:29)
    恋愛とはキエモノで

    一度使ったら消耗が酷く

    記憶には欠片が残るか

    香りをわずかに残し消えていく


    残るのは愛か恨みか憎しみか

    強く力を持つ物が姿を保つ


    それも人にかかればキエモノに



    堕罪の誘惑で
    堕獄に導けば
    出ることすらやめて
    ぬかるみに浸かったのか



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