■21815 / ResNo.10) |
褐色の赤 g
|
□投稿者/ 金丸 一般♪(10回)-(2014/08/30(Sat) 21:30:36)
| 視界を奪い 私は耽美を見せられたのだろうか
聴力を奪い 私は崩落の音を聴かせられただろうか
肉に縄を喰わせ自由を奪い 私は堕ちていく道すがら手を貸せただろうか
痛みと音を 私はただの感覚としか映していなかった
思えばとても浅はかで そこには私の欲をぶつけるだけだった
所詮キエモノの為せる業
壊れることが恐怖を煽り
堕とした気になっていた
肉になるまで堕とせば 雑な欲など邪魔なだけ
肉は肉とし
堕獄に堕ちれば
宵の国
暁は訪れず
堕ちて行くまま
虚ろな眼で
だらしなく堕ちていく
人が人でなくなる過程は
臭気に塗れた
脳髄を溶かす景色
|
|