| さとみ。。 年下の上司である彼女がこれほど心惹かれる存在になるとは、ほんのひと月前までは自分でも気づいていなかった。 身長は164くらいはあるかな?自分では猫背だといっていたが、とてもスレンダーで姿勢は良く見える。ストレートボブの艶のある黒髪。生き生きと輝く黒眼がちの瞳は見つめると吸い込まれそうになる。笑顔が可愛いのは勿論だが、部下を叱るとき、また本気で怒ったときがきりりとして美しい。
ほとんど娘といってもおかしくない年齢差なのに、久しぶりに訪れたこの感情は忘れかけていた恋心という言葉を思い出させてくれた。愛おしい気持ちは、年齢や性別を超越してしまう。。
以前から約束していたデートの当日。 弾む気持ちを抑えきれない私は、彼女の家の近くまで車で迎えに行った。 小走りにこちらに駆け寄ってくるさとみ。今日も可愛いスタイル。スリムなジーンズがよくにあう。今日は夜まで2人だけの時間だ。
中谷さん、待った? 私は助手席のドアを開けて、ううん、と首を横に振る。 車を走らせると、さとみは運転上手だねーと私を褒めたり、仕事の話をとりとめもなく話している。
|