| 冬の季節…
周りはカップルだらけ 街中はラブラブ状態 でも、そんなもの見ても羨ましいとまではいかない
恋愛とかは特に 僕には無関係だと思っていたから。
そもそも、出会いなんていうものは信じないタイプだ
ネットで探せば 可愛くてとか スタイル良くてとかカッコ良くてとか 美人でとか デカ乳じゃなきゃ嫌だとかいう欲張りさんがとても多い
それを見た瞬間 あ、僕はダメなんだと何かが起きた
それきり出会いというものに一切、興味を無くした。
僕の見た目は 完全に男性的で 女性らしさは無い 体型は太めだし可愛げ0
プラスなものは無し ダイエットしても 長続きしないし なにやっても無駄
こうして、17回目の冬が到来…
今日もかったるい アルバイト先まで 歩いて行く
あ、ちなみに名前は黒崎 悠(17) フリーター
ふと、空を見上げた冬の空は何故か 寂しげだ 寒いし…息を吐けば白い煙が空高く舞い上がる
星空なんて見えない こうやっていつものように時を過ぎていくんだろうなと思うと なんだか切なくなった。
悠 『はぁ…早くバイト行こう』
ため息つきながら トボトボと歩き アルバイト先に到着 僕が勤めている アルバイトは
『男装カフェ』
水商売ではないけど接客業だ…
仕事内容は お客様とお喋りしながらおつまみなりジュースなり飲み食いして楽しい時間を提供する…17歳から30歳までの従業員が揃ってる もちろん店長とマネージャー以外は皆、男装女子
いつもいろんなお客様がくるから 意外と楽しい仕事だそして… 僕はそのまま 着替え室へ向かった 悠 『失礼しまーす』
入る前に先輩たちが居るか居ないかを確かめるために、ノックは必ずする まぁ、これはどこも一緒で常識だけど
??? 『いいょ〜』
この声は やっぱり先輩だった 悠 『こんばんは…お疲れ様です 晴香先輩』 井上晴香(22歳) 性格はおだやかで 男装をしなければ 男性からも女性からも憧れられる癒し系女子
晴香 『お疲れ様〜…悠に会いたかったょ〜』 いつも、そうだけど僕だけ抱きしめられて僕がやめてと言うまでやめないというたまに謎の行動をとるちょっと変わった先輩 でも、嫌じゃないから成り行きに任せてる
悠 『ぬわっ!!いきなりやめてくださいよ…まったく』
晴香 『えへへ、ごめんなさい…』
舌を出して謝る姿を見た僕は思った 『悪魔だ…』と
(携帯)
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