ビアンエッセイ♪

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■21876 / 親記事)  再開
  
□投稿者/ カラス 一般♪(32回)-(2015/02/05(Thu) 05:34:11)

    冬の季節…

    周りはカップルだらけ
    街中はラブラブ状態
    でも、そんなもの見ても羨ましいとまではいかない

    恋愛とかは特に
    僕には無関係だと思っていたから。

    そもそも、出会いなんていうものは信じないタイプだ

    ネットで探せば
    可愛くてとか
    スタイル良くてとかカッコ良くてとか
    美人でとか
    デカ乳じゃなきゃ嫌だとかいう欲張りさんがとても多い

    それを見た瞬間
    あ、僕はダメなんだと何かが起きた

    それきり出会いというものに一切、興味を無くした。

    僕の見た目は
    完全に男性的で
    女性らしさは無い
    体型は太めだし可愛げ0

    プラスなものは無し
    ダイエットしても
    長続きしないし
    なにやっても無駄

    こうして、17回目の冬が到来…

    今日もかったるい
    アルバイト先まで
    歩いて行く

    あ、ちなみに名前は黒崎 悠(17)
    フリーター

    ふと、空を見上げた冬の空は何故か
    寂しげだ
    寒いし…息を吐けば白い煙が空高く舞い上がる

    星空なんて見えない
    こうやっていつものように時を過ぎていくんだろうなと思うと
    なんだか切なくなった。


    『はぁ…早くバイト行こう』

    ため息つきながら
    トボトボと歩き
    アルバイト先に到着
    僕が勤めている
    アルバイトは

    『男装カフェ』

    水商売ではないけど接客業だ…

    仕事内容は
    お客様とお喋りしながらおつまみなりジュースなり飲み食いして楽しい時間を提供する…17歳から30歳までの従業員が揃ってる
    もちろん店長とマネージャー以外は皆、男装女子

    いつもいろんなお客様がくるから
    意外と楽しい仕事だそして…
    僕はそのまま
    着替え室へ向かった

    『失礼しまーす』

    入る前に先輩たちが居るか居ないかを確かめるために、ノックは必ずする
    まぁ、これはどこも一緒で常識だけど

    ???
    『いいょ〜』

    この声は
    やっぱり先輩だった

    『こんばんは…お疲れ様です 晴香先輩』
    井上晴香(22歳)
    性格はおだやかで
    男装をしなければ
    男性からも女性からも憧れられる癒し系女子

    晴香
    『お疲れ様〜…悠に会いたかったょ〜』
    いつも、そうだけど僕だけ抱きしめられて僕がやめてと言うまでやめないというたまに謎の行動をとるちょっと変わった先輩
    でも、嫌じゃないから成り行きに任せてる


    『ぬわっ!!いきなりやめてくださいよ…まったく』

    晴香
    『えへへ、ごめんなさい…』

    舌を出して謝る姿を見た僕は思った
    『悪魔だ…』と

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■21878 / ResNo.1)  再開2
□投稿者/ カラス 一般♪(33回)-(2015/02/08(Sun) 16:33:20)

    晴香
    『ニャハハ…恥ずかしがるなよ〜』

    と、いつもと変わらないはしゃぎっぷりに僕は何故か
    癒された
    正直、こんなバイトなんてしたくなかった。今までずっと
    いろんなバイトしてきたけど唯一長続きしたのが男装カフェだった…嫌なのに
    止められないのは多分、晴香先輩や他の従業員が良い人だからかもしれない
    人に恵まれてるから仕事がちょっと楽しいと思えるのかも…

    『マジで小悪魔の力ってすごいっすね』
    晴香
    『私、小悪魔なの?自分じゃわかんなぃよ〜、あ、ごめんそろそろ行くわ。またあとでね』

    そう言って、晴香先輩は着替え室から出て行った


    『さぁて、僕も着替えないと』

    少しため息混じりで呟いた…
    仕事のしくみは
    お客様が一人で来られた方を従業員の誰かが接客しなくてはならない
    もちろんお客様が気に入った人を指名するのもアリだけど
    初めて来店された方のほとんどが周りを確認して気になった従業員に声をかけて初めてお話をしたり飲み食いしながら
    ゲームをしたりして
    ホストやキャバとあまり変わらないけど水商売ではないのは確か(-"-;)

    そして、着替え室から出て
    お客様にいらっしゃいませと言うのだがいきなり呼び止められた…

    ???
    『あの…すいません』
    なんとも色気のある声にびっくりして振り返ると声の通り
    色気あるちょっと熟女?みたいな人が
    立っていた


    『どうなさいましたか?』

    ???
    『あの…その…お話お願い出来ますか?』


    『もちろんです…それではお席をご案内しますね』

    あまりにも美人すぎて少し引いてしまった
    それに僕はそんなに指名されないし
    こんな人に指名されて本当に夢かと思った


    『こちらが、お席になります。お座りください』

    ???
    『あ、はい…失礼します…』

    遠慮がちに座る
    お客様
    見るたびに綺麗と思ってしまった

    って見とれてる場合じゃないと気持ちを引き締めて…お話をすることにした


    『申し訳ないですが…お名前は?』

    と、僕から質問したら…お客様は少し恥ずかしそうに答えた
    ???
    『櫻木 巳音(みおん)と言います…年齢は34歳…です』


    『僕の名前は、レン(偽名)と言います、17歳です』

    お互い自己ショを終わったあと巳音さんから質問された

    巳音
    『…レンさんって17歳なんですね…大人っぽく見えたから…つい…20歳以上かと』



    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■21880 / ResNo.2)  Re[2]: 再開2
□投稿者/ 沙子 一般♪(15回)-(2015/02/09(Mon) 13:48:58)
    お久しぶりです。

    また、読ませてもらいます。
    続き待ってますよ。
引用返信/返信 削除キー/
■21881 / ResNo.3)  再開3
□投稿者/ カラス 一般♪(34回)-(2015/02/10(Tue) 02:09:08)


    『あ、よく言われます…実年齢より上にそれにしても、巳音さんってすごく綺麗ですね…ご職業は何をされてるんですか?』

    恥ずかしかったのかお客様は目をそらして答えた…

    巳音
    『そんな、綺麗なんかじゃ…ただのおばさんです…職業はIT関係の仕事をしています』


    『そうなんですか?すごいですね、僕はバカだからそんなところでは働けません(笑)』

    などなど、話が盛り上がり、その後は飲み物を提供したりいろいろ話しているうちに時間が過ぎた

    巳音
    『あ、もうこんな時間…帰らないと…』
    ちょっと寂しそうに言った
    とてもその表情が
    艶っぽくてドキっと胸が高鳴った。


    『そ、そうですね…えっとお見送り致します』

    僕はそう言い
    出口まで一緒にご案内して見送った


    『本日は誠にありがとうございました…また、機会があればご来店くださいませ』

    僕は深々とお辞儀をしてまた巳音さんの方へと見つめる
    すると、

    巳音
    『すごく…楽しかったです、また来ますそしてまたレンさんを…指名します…それでは、また』

    後ろを振り返り
    スタスタと歩き出す姿を僕はずっと見ていた…頭の中は
    『またレンさんを指名します』の言葉だけが残っていた。。
    これが僕にとっての未来が開かれるとはまだこの時は、思いもしなかった。。。


    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■21882 / ResNo.4)  再開4
□投稿者/ カラス 一般♪(35回)-(2015/02/12(Thu) 11:58:59)

    沙子さん こんにちわお久しぶりです
    また読んでください
    僕は、お店に戻り
    テーブル周りを片付けた
    そのとき、晴香先輩から声をかけられた
    晴香
    『悠…綺麗なお客様だったね』


    『そうですね…僕ににはもったいないくらいです』

    何故だろう、晴香先輩の声のトーンがいつもとは違っていて少しびっくりした

    晴香
    『そんなことないよ…』

    とそのとき

    ???
    『あ、リョウ(晴香)見つけた!!今日も来たよ!!』

    どうやら、常連さんみたいで晴香先輩推しみたいだ

    晴香
    『え!!あ、美代子さん…こんばんは、お席をご案内します…この前のお席でもよろしいですか?』

    美代子
    『もちろん!!』

    そのまま二人は
    僕から離れていき
    個室へと消えていった
    それにしても僕は
    気になった、いつもと違う晴香先輩の表情が…頭から消えないでいた
    その後、、
    巳音さん以外の人からは声をかけてくれなかったので
    休憩室へ向かった


    『はぁ…やっぱり…僕は向いてないな…こんな仕事…止めようかな』

    なんて、独り言をブツブツ言ってるときに誰かが入ってきた
    ???
    『ああ〜、かったるい…ベタベタしないでよ』

    どうやら、あの人も独り言らしい
    あの人というのは
    このお店の人気者
    二階堂 結那(25歳)偽名 ユウト
    性格は、男らしく
    とても優しくて頼りになる先輩だ
    僕とはまた違う男っぽい容姿の持ち主

    結那
    『あ…悠…聞いてたよね?』


    『ガッツリ(笑)』

    すると、結那先輩は肩を落とし僕の隣に座って呟き出した

    結那
    『あたし…マジで、お客さん嫌い、特におばさん…ボディタッチが激しくて嫌になる…』

    結那先輩は若い人から人気じゃなく
    結構、熟女からの人気が半端じゃなくて休む暇のない毎日でそれがどうやら嫌みたいだ


    『僕なんて一人しか…羨ましいですよ、僕、止めようかなって思ってるんですよこの仕事…』

    そう話すと
    結那先輩は驚いた表情で黙りこんでしまった、僕は気にせず今までのことをすべて話した。
    話を聞いた結那先輩僕の頭を優しく撫でてくれた

    結那
    『そっか…我慢してたんだね…でも、やめないでよ悠が居なくなるのは寂しいから』

    嬉しい言葉だ
    本当に結那先輩は
    優しい…
    女性にモテるのも
    なんとなく分かるような気がする。



    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■21883 / ResNo.5)  再開5
□投稿者/ カラス 一般♪(36回)-(2015/02/20(Fri) 02:32:03)


    その後、僕は
    先輩としばらく話
    バイトも終わり

    自宅へと帰った

    ベッドへと倒れ込みふと…晴香先輩の顔が頭の中に浮かび込む

    あの悲しげな顔は
    なんだったのだろうと

    僕はそのまま睡魔に襲われ寝てしまった

    翌朝…

    ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピーっと携帯の目覚まし機能が鳴り響いた


    『んん……』

    目覚まし機能をスイッチOFFにし
    二度寝をしようとしたとき携帯がまた鳴った電話だった


    『ん?誰だよこんな朝から…』

    文句をブツブツ言いながら電話に出ると
    晴香先輩だった

    晴香
    『あ、ゴメン…寝てた?』


    『当たり前じゃないですか…ていうか…こんな時間からどうしたんですか?』

    晴香
    『え?あ、ううん…いきなり…悠の声聞きたくなったからさ』

    やっぱりおかしい
    いつもの晴香先輩の声のトーンとは遥かに違っていた


    『昨夜からおかしいですよ先輩』

    晴香
    『そんなこと…ないわよ…声が聞きたくなった…ただそれだけよ…変?』

    少しだけ悲しそうな声だった
    なんとも女々しい声だと僕は正直思ったいつもは小悪魔的で冗談だっていう人なのにこんなに大人しいとは思いもしなかった

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■21884 / ResNo.6)  始まり…
□投稿者/ カラス 一般♪(37回)-(2015/02/28(Sat) 03:47:25)

    晴香
    『とにかく…声が聞きたかった…ただ、それだけよ…』


    『こんな、時間から電話なんてやっぱり先輩おかしいです』

    晴香
    『バカ…もういいわよ』

    プーップーッ

    いきなり、途切れてしまい僕は唖然としてしまった…
    今までの先輩とは
    まったく別人で
    正直 驚いている
    でも、何故か
    かけ直そうという気にはならなかった


    『ヒステリックになってるだけかもだし時間が解決するだろう』

    僕はそんな軽い考えで二度寝をした。。
    そして、ある夢を
    見てしまった


    『…え?どこだよ…ここは』

    それは、真っ白ななんもない部屋の中だった僕以外、誰も居ない


    『なんだよここ…おかしな夢だなぁ』

    周りを見渡しても
    なんもない
    空白の部屋だ

    でも…気配を感じた感じたことがある
    気配…
    後ろを振り返ると
    可愛らしい少女が立っていた


    『キミ…、キミは誰だ?ここはどこなんだ?』

    少女
    『………』

    なにも答えてくれなかった
    僕はそんなの構わず質問を続けた


    『なぁ?教えてくれよ…どこなんだ?ていうかキミの名前は?』

    少女
    『……………』

    少女はずっと黙ったまま突っ立て居る
    よーく見ると、誰に似ていた…見覚えのある少女の顔


    『キミ…どこかで会った?』

    少女
    『…………』

    暗い表情の少女
    僕がいくら話しかけても何一つ言わない
    いったいこの子は何者なんだ?
    そんなことしか考えられない
    思い出しそうで
    思い出さない少女の顔や髪型…

    少女
    『ずっと…寂しかったんだよ…黒崎 悠』
    やっと話してくれたと思ったら
    なんと、僕の名前を言ってきた
    何故だ…と悩み始める

    少女
    『悠…あなたはやっぱりそうなのね…昔からそうだった…変わってない』


    『キミは!!キミは…誰なんだ…そして何故、僕の名前が分かる!?』

    すると、ゆっくりと僕の目の前から
    消え去った

    そして次は
    真っ暗な闇えと
    包み込まれた


    『…ッ!!』

    すごく重苦しい空気見たことのない漆黒の闇
    悪夢だ…と思った


    『お次は誰が出るんだ?』

    少女
    『私自身の心の中だよ黒崎 悠』

    いきなり声を掛けられて慌てて振り返り体のバランスが崩れ倒れてしまった


    『いたっ!!脅かすなよ!!』

    少女
    『本当にわからないの?』


    『わかっていたらこんなに悩まなくて済んでるよ』

    少女
    『はぁ…そう』



    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■21885 / ResNo.7)  Re[6]: 始まり…
□投稿者/ 沙子 一般♪(16回)-(2015/03/02(Mon) 09:44:27)
    こんにちは。

    私も声が聞きたいっておもって電話することがありますよ。
    これからの展開が楽しみです。

    メール送ってもいいのかな。
引用返信/返信 削除キー/
■21886 / ResNo.8)  沙子さんへ
□投稿者/ カラス 一般♪(38回)-(2015/03/02(Mon) 22:11:18)


    こんばんは!

    読んでくれて
    ありがとうございます

    もちろんです
    メールしてください
    件名に『カラス』と書いてメールください

    待ってます

    そして、また読んでくださいね小説

    (携帯)
引用返信/返信 削除キー/
■21887 / ResNo.9)  始まり…後編
□投稿者/ カラス 一般♪(39回)-(2015/03/07(Sat) 02:51:29)


    『キミがなんで僕のとこにいるの?僕はキミを本当に知らない…なのにキミは僕を知っている…』

    少女
    『そうね…、まぁ確かに…でもね?いずれは分かると思うよ私のこと』

    白いワンピースを着ていて黒髪ロングで可愛らしいし見覚えもある…なのに思い出せない…


    『キミを知りたい』
    少女
    『……そのうちね』
    そう言い、謎の少女は僕の目の前から消えた…

    そのあとからなにか声が聞こえてきた


    『んぅ?』

    ???
    『ネェネェッ!!悠にぃ起きなさいよっ…』この声は実の
    僕の妹のような存在の
    白井零梛(15歳)
    甘えん坊でツインテールが特徴のアイドル的存在で一応、リアルでアイドル活動をしている


    『んあ!!』

    零梛
    『ひゃんっ!!』

    一気に起きあがると零梛は思いっきり転がり込んだ

    零梛
    『悠にぃっ…びっくりしたじゃん』


    『はぁはぁはぁ…あれ?なんで零梛が僕の家に?ていうか!!いつ入った!?』

    零梛
    『うにゃ!!声おっきいよ悠にぃったら…マネージャーさんに開けてもらったの』
    僕は呆れてしまった実の妹的で確かに可愛いが、ここまでくると…女ってやっぱ怖いと感じてしまう自分も女だが(^_^;)

    『だからって、ったく…バカ』

    零梛
    『テヘッ…だってだって…悠にぃに会いたかったから我慢出来なかったんだもん』

    零梛との出会いは
    僕が小学生のときだった、零梛は当時、施設に入っていた
    その頃、僕も施設に入っていたからそれがきっかけで仲良くなったんだ

    (携帯)
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