| ゆりか 『あたし…椋の初恋相手を奪った…それで…椋は傷ついて…それからは疎遠になって…あたしバカだからさ…最低だよ』 震える声 震える体 僕の肩には生暖かい水滴がシャツに染み付いた…
類兎 『そうだったんですね、でも…全てが店長のせいではないはずです…初恋は…だれにだってあるし…その相手を親友や友達が好きになって奪うこともあります それでも…そういう恋愛があってもいいんじゃないかなって思います…それに、もうその思い出は過去です、辛い過去は消しましょうよ 店長』 すると店長は ぎゅっとさっきよりも強く抱きしめてきた 涙を流し 僕の背中をしがみつくように強く強く掴み 子供のように泣いた ゆりか 『…類…っ…ありがと…っ…』
類兎 『いえ…今日は帰りましょう?送りますんで』
その後、店長を家に送り やっと自分の家に帰宅して ベッドに倒れ込んだ
バフッッ
類兎 『あー疲れたーっ…はぁ…店長大丈夫かな?…』
ずっと椋という美しい女性と店長を考えていた… あの二人はああいうことがあったのはわかったけど どうしても心の中はモヤモヤでいっぱい もしかしたらあの二人は元々は恋人だったんじゃないかなって まさかそんな…
類兎 『そんなわけないよね…GLの読み過ぎかな、ハハハッ…』
でも、もしそうだとしたら…話しは矛盾してくる 謎だ…謎すぎる…
あの二人の関係ってただの友達関係にはどうしても見えない なんか胸騒ぎがしたもしかしたら、今 僕は歩んではイケナイ道に進んでいるのかもしれないと…
類兎 『………気のせい気のせい…寝よっ』
しかし、やがて その胸騒ぎは現実に起こるとはまだ僕は知らなかった…
(携帯)
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