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■21938 / 親記事)  走る女
  
□投稿者/ いちこ 一般♪(1回)-(2015/06/17(Wed) 22:18:33)

    私は走るのが好きだ。
    夜の街を走るのが好きだ。
    走っている時は、嫌な事も忘れられる。

    ‥‥嫌な事‥‥

    そう、最近パートナーと別れたのだ。
    あの娘がバイなのは、知っていた。
    でもよりによって、男に奪われるとは。

    走っていると、嬉しい事もある。
    それはユイだ。
    彼女から声を掛けてきた。
    折り返し地点の公園でストレッチをしていたら、
    目の端にピンク色の物体が、向かってくるのが見えた。
    良く見ると、150cmくらいのダイナマイト
    ボディーの女が走ってくる。
    大きな胸がユサユサ揺れる。
    ‥‥オイオイ、その胸は犯罪だぞ‥‥
    目の前にまで来ると、息を切らして
    「おネェさん、めっちゃ速いやん。
    オリンピックの選手なん?」
    そう言ってニコッと笑った。
    ‥‥うわっ、ヤバイ。心を鷲掴みされた‥‥
    「いえいえ、ただのOLですよ。昔、
    陸上部だったんですよ。」
    「ふ〜ん、だからそないにペターンと
    してスレンダーなんや。」
    ‥‥オイオイ、ペターンは、ひどいぞ。論点変わっているし‥‥
    「あっ、うちはユイゆうねん。おネェさんは?」
    「わたしはナオです。」
    「なぁ、一緒に走ってくれへん!うち いまダイエットしてんねん。」
    「いいですよ。」
    「ほな、行くで!」
    と、勢い良く走りだした。
    ‥‥えっ、いまかよ!‥‥
    私はマイペースで走り出す。
    ユイの始めの勢いは、すぐに遅くなり
    追いついた。
    「ほら、頑張ってください。痩せられませんよ。」
    「え〜、いけずやなぁ。ちょっと歩く〜。」
    「仕方ないですね。付き合います。」
    ‥‥鷲掴みされた弱味だ‥‥
    「あ〜、こないやったらダンナに
    嫌われるわ〜。」
    ‥‥ガクッ。人妻かよ。‥‥

    それから何回か一緒に走り、仲良くなり
    ユイのことが色々分かった。
    結婚して一年半だということ。
    ダンナの帰りがいつも遅く、時間を持て余し
    ダイエットも兼ねて走り始めたこと。
    休日もダンナは友達優先で、あまり家に
    いないこと。
    ダンナの会社の異動で関西から引越してきたこと。
    こっちではまだ友達が少ないこと。
    などなど‥‥

    ある日ユイが、ダンナが出張で3日いないとこぼした。
    軽い気持ちで誘った。
    「良かったら、泊まりに来る?」
    ‥‥下心はないよ。少ししか。‥‥
    「ほんま〜、うれしいわ〜。」
    ピョンピョン飛び跳ねた。
    ‥‥うわっ、だから胸がヤバイって‥‥
    二人でコンビニに寄り、ワインとチーズを買って帰った。
    自分が先にシャワーを浴び、
    ユイがシャワーを浴びている間に、
    リビングのローテーブルにグラスとワインとチーズを並べる。
    「あ〜、サッパリしたわ〜。」
    ユイが頭にタオルを巻き、Tシャツと
    スウェットパンツで現れた
    ‥‥えっ、ノーブラですか?ポッチが
    見えてますよ!‥‥

    主にユイのダンナの愚痴を聞いてやる。
    そこで、新事実発覚!
    ここ半年くらいセックスレスらしい。
    「こないなええ体してるのに〜。」
    と自分の胸を両手で持ち上げる。
    ‥‥うわっ、どれだけ誘惑するの?‥‥
    「ところでナオはどうなん?」
    「はっ?なにが?」
    「エッチに決まってるやん!」
    わたしは最近、別れたことを告白した。
    「他に好きな人ができたって言われた。」
    「え〜、ひどいやん、その男。かわいそうナオ。」
    ‥‥男じゃなくて女ですけどね。‥‥
    ユイが涙ぐむので、慌てた。
    かわいそう、かわいそうと泣きだした。
    困っていたら静かになった。
    寝ていた。
    ‥‥かわいいヒト‥‥
    タオルケットを掛けてやる。
    無防備に寝ているユイのぽってりとした
    半開きのくちびるに吸い寄せられた。
    ‥‥酔っ払ってるから大丈夫よね‥‥
    軽くついばむようにキスをする。
    と、突然ユイの手が私の後頭部にまわり、
    熱烈なキスをしてきた。
    片手はわたしの股間を探るように動く。
    そして突然動きを止めた。
    「あれっ、ない!」
    ユイが叫ぶ。
    ‥‥誰と間違えたの?私には付いてないから‥‥
    「ご、ごめんやで。」
    私は軽い嫉妬を覚え、意地悪したくなった。
    ユイの耳元でささやいた。
    「だめ、もう火がついて止まらない。」
    ユイはガバッと起き上がり、私を見つめ、言った。
    「ええよ!ナオなら。
    ナオがうちのこと、
    エッチな目で見てんの知ってたし!」
    ‥‥あちゃー、バレてたか。‥‥

    それからのユイは、奔放で貪欲だった。
    もっと、もっとと何回でも求めてきた。
    私も求められるまま、何回でも応じた。

    翌朝、トーストの焼ける匂いとコーヒーの香りで目が醒めた。
    起きてキッチンに行くとユイが朝食を作っている。
    ‥‥オイオイ朝から裸エプロン?!‥‥
    「あっ、おはよー。」
    ユイが包丁を持ったまま近づいてくる。
    思わず後ずさると、目を閉じて唇を突き出す。
    チュッとキスをしてやると、
    「うち、決心した!」
    ビシッと包丁で私を指すと、
    「ナオのお嫁さんになるっ!
    あんなダンナとは別れたるわ。」
    そして、とどめに悩殺笑顔だ。
    ‥‥あたたたっ、コ、コイツは!‥‥
    包丁をよけつつ、ギューとハグした。
    「くっ、くるじい〜。」
    「うるさいっ、我慢せい!」
    不覚にも、ウルッとした自分を見せたくなかった。
    やがて私の右手はユイのお尻から、
    その中心へと伸びていった。






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