ビアンエッセイ♪

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■22009 / 親記事)  レン・アイ1
  
□投稿者/ いちこ 一般♪(26回)-(2015/12/06(Sun) 10:56:42)

    あたし達はスクランブル交差点で、信号待ちをしていた。
    信号が変わり、そのひとはあたしの手を引き、歩き出す。
    交差点の真ん中で突然立ち止まり、振り向く。
    ドキッとするあたしの目を見詰め、顔を近づける。
    ‥えっ、こんな所で?‥‥恥ずかしい‥

    ジリリリ‥ジリリリ‥ジリリリ‥

    遠くで目覚ましが鳴っている。
    へっ、目覚まし!?えっ、ヤバイ。
    アイは慌てて飛び起きた。さっきの夢で、まだドキドキしている。
    「あれは誰だったんだろう?」
    まぁいいか。さぁ、今日も仕事だ、頑張ろう!
    アイは出版社に勤める25歳、独身。
    出版不況のためリストラ寸前。嫌がらせで左遷されたばかり。
    なんとエロ本出版部門。『月刊エロエロ』センスの欠片もない。
    負けるもんか!

    出社すると、いきなり編集長に呼ばれた。
    「おい、ユミ先生とこに行って原稿もらってこい。貰うまで帰って来るなよ。」
    ユミ先生とは、女流エロ漫画家。
    その過激さゆえ、髭が生えていると噂がある。
    ちょっと怖いな。

    おそるおそる呼び鈴を押すと
    「はーい!どちらさま?」
    「あ、あの『月刊エロエロ』のものですが。」 あ〜恥ずかしいー!
    「あー、どうぞー!」
    「失礼します。」
    「いらっしゃい、今度は女の子でよかったわ。」
    そこにはラベンダー色のコーディガンを羽織ったスレンダー美女がいた。
    年の頃は30代くらいだろうか?
    きれい!誰だ?髭が生えてると言ったやつは?アイは思わず見惚れた。
    「ぼーとしてないで入ったら?」
    「あっ、あっ、はい。」
    慌てて靴を脱いで、上がろうとしたら框に足が引っかかってよろけた。
    やばい!コケる!なっ、なにか掴まるものは?とっさに手を伸ばした。
    ビリビリッ!バターン!えっ、ビリビリッて?
    手にはラベンダー色の切れ端が!




    見上げると何故かニッコリ笑った先生がいた。
    「ご、ごめんなさい。弁償します。もちろん。」
    「弁償ねェ?お気に入りだったのよね。」
    「すみません!!」と頭を下げた。
    先生は値踏みするかのように、ジロジロ見ると、いきなりアイの胸を鷲掴みにした。
    「な、何するんですか?」
    「まぁ、こんなものか?あなた、脱いでくれる?」
    「えぇ〜〜!」

    続く






















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■22012 / ResNo.1)  レン・アイ2
□投稿者/ いちこ 一般♪(27回)-(2015/12/10(Thu) 22:59:34)

    「別に取って食おうというわけじゃないわ。漫画のモデルをして欲しいの。」
    「で、でもそんなお見せするような身体じゃないので。」
    「あらっ、あなたに拒否権があるの?」
    ユミ先生がそう言って、コーディガンの裾を持ち上げた。
    それはポケットの所から、破れていた。
    「‥‥そんなっ、それはだから弁償します。」
    「とにかく来てくれる?」

    「あぁー、イクッ、イクッ、イッちゃうー!」
    仕事部屋に入ると、いきなり聞こえてきた。
    「あらっ、ごめんなさい!参考に借りてきたAVが付けっ放しだったわ。」
    ユミ先生はすぐに消してくれたけど、ドキドキが止まらない。
    「全部脱がなくてもいいから、お願いできない?」
    「‥‥わかりました。」

    アイは、ブラとショーツだけで立っていた。
    「きれいよ。でも上は取って欲しいな。なんせエロ漫画だから。」
    赤くなりながらも、しぶしぶブラを外した。
    「そこのソファに座って足を開いてくれる?」
    えっ、恥ずかしいな。おずおずと足を開く。
    「もっとガバッと開きなさいよ。」
    ユミが、アイの両膝を掴んで思い切り開く。思わず顔をそむける。
    「はい、そのままお願い。」
    ユミが色んな角度からデッサンをする。
    あぁ〜恥ずかしい!お嫁に行けなくなっちゃう。
    その時、ガチャとドアが開いた。
    「ギャ〜!オ、オ、オトコ?!」
    「あらっ、レン。いつもノックしてって言ってるじゃないの。」
    レーシングスーツを着た短髪の子が入ってきた。
    慌てて、胸を隠してうずくまるアイ。
    レンはそんなアイを一瞥して、
    「あっ、気にしないで!僕、おばさんには興味無いから。」
    「お、おばさん?し、し、失礼ね!」
    「お姉、ちょっと小遣い頂戴。」
    「もう、しょうがないわねー。ムダ遣いしないでよ。」
    「わかった!サンキュッ!」
    と言って出て行った。
    「な、なんなんですか?弟さん?」

    続く










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■22013 / ResNo.2)  レン・アイ3
□投稿者/ いちこ 一般♪(28回)-(2015/12/12(Sat) 18:07:46)

    「ふふっ、よく間違われるけど、弟じゃないわ。妹よ。」
    「あっ、すみません!」
    「いいのよ。変わった子でね、バイクが好きで、今は自動車整備の学校に通っているの。」
    エロ漫画描いてるお姉さんも、変わってますけど。言いたいけど言えない。
    「それはそうと見られて興奮した?ちょっと乳首立ってる。」
    「えっ、違います!」
    慌てて隠すが、少し立ってるかも。
    「邪魔が入ったけど、続きしてくれる?」

    それからしばらくボーズを取らされて、原稿を書き上げるからと待たされた。
    暖かいココアを出されて、ソファで待っていた。
    カリカリと描く音がする静かな部屋で、いつの間にか眠ってしまった。
    「‥‥アイさん‥‥アイさん‥‥」
    はっっと目を開けると、すぐ近くに先生の顔があった。
    「あっ、ごめんなさい。眠っちゃいました。」
    すぐ近くで見つめられてドキドキした。
    見ると先ほどのコーディガンが掛けられている。
    「あ、ありがとうございます。‥‥近いです、先生!」
    「あらっ、そう?あまりに可愛い寝顔だったから、キスしそうだったわ。」
    「えっ‥‥」静まれ!静まれっ あたしの心臓!!
    「原稿、できたけど?!」
    「わかりました。すぐに届けます。」
    「一回確認してね!」
    「あっ、はい。」
    確認のため、漫画を読む。あれっ、これあたし?
    それは女の子が、老齢の画家のヌードモデルを引き受けたために、
    何度も犯されてしまうというストーリーだった。
    自分だと思うと、身体の中心がジワリと熱を持った。その時、先生が
    「どう?感じちゃった?」
    と首筋に指を這わせた。
    「ヒャウン!」
    思わず声が出て、びっくりした。

    続く

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■22019 / ResNo.3)  レン・アイ4
□投稿者/ いちこ 一般♪(29回)-(2015/12/16(Wed) 22:24:28)

    「ふふっ、遅くなったから、レンに送らせるわ。」

    レーシングスーツに身を包んだレンが、ヘルメットを二つ持って降りてきた。
    「いくよ。はい、ヘルメット。おばさんの分。」
    「お‥、私にはアイという名前があります!失礼ね!」
    「へへっ、ごめん!はい、アイの分。」
    「年下のくせに呼び捨てにしないでよ。」
    「はい、はい。」

    「これに乗るの?だってあたしスカートだし。」
    「大丈夫だよ。さっきも大股開きしてたじゃん!」
    「あ、あれは‥‥」たぶん真っ赤になっている。
    バイクに跨りエンジンを掛けたレンが
    「早く乗ってよ。」
    しぶしぶアイがバイクに乗ると、急発進した。
    「きゃっ‥‥」
    ぎゅっとレンの腰にしがみついたら、意外に細い腰だった。
    やっぱり女の子なのねと思ったのも束の間、
    前を見るとみるみる車のテールランプが近づいてくる。
    「ぶ、ぶつかるー!」
    と、急ブレーキが踏まれ
    バイクが斜めに倒れたと思ったら車の横をすり抜けていった。
    その後も飛ばして、車の列を縫うように走る。
    まるでジエットコースターに乗せられたみたいだった。

    「着いたよ。」
    さすがに早かったが、降りた時アイの膝が少し震えていた。
    「‥‥ありがとう。でももう二度と乗りたくない。」
    「そっ。それは助かるよ!じゃ!」
    と急発進で去っていった。
    な、なんて奴!べ〜だ。

    別の日、編集長が
    「今度の号でSM特集をするんだけど、ユミ先生に表紙のイラストを頼んできてよ。」
    「はい、わかりました。」
    と答えたものの、なにか嫌な予感がするアイだった。

    早速ユミ先生に連絡すると、
    「いいわよ。またモデルをお願いね!」
    えっ、あたし 縛られたりするの?

    続く


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■22022 / ResNo.4)  レン・アイ5
□投稿者/ いちこ 一般♪(30回)-(2015/12/20(Sun) 15:38:49)

    ドキドキしながら、ユミ先生の所へ着くと、レンが迎えてくれた。
    「今いないよ。少し待っててくれる?今、コーヒーを淹れるよ。」
    コーヒーを貰って飲んでいると、レンがニヤニヤ見つめてくる。
    「‥‥なによ?」
    「アイってさ、お姉のことが好きでしょ?」
    「なっ、んな訳ないでしょ。だって女の人だし、会って間もないし‥‥」
    なぜあたしは、言い訳してるんだろう。
    「人を好きになるのに、時間とか性別とか関係ないんじゃない!」
    「うっ‥‥そうだけど‥‥」
    その時ユミ先生が帰ってきた。
    「ただいまー!あれっ、どうしたの?」
    「べ、別に何でもありません!」
    「じゃ、アイちゃん、こっちに来て。」
    と言ったユミ先生の手には、麻縄が握られていた。

    「急いで買ってきたけど、こんなのでいいのかな?」
    と言って縄を見せるが、そんなことわかる訳ない。
    「あっ、今日は服の上からでいいよ。このワンピを着てくれる?」
    渡されたのはマイクロミニの赤ワンピ、下着見えそう!
    「縛りかた、いまいちわからないのよね。」
    と言いながら『How to 緊縛』という本のページをめくり、なんだか嬉しそう。
    着替えたあたしの手を、後手に縛り、鼻歌なんか歌ってる。
    「痛かったら言ってね。」
    と耳元で囁くので、あたしはさっきのやり取りを思い出しドキドキする。
    バストの上下に縄を巻いて、真ん中にも通して首の後ろを回す。
    回す時に先生と密着する形になり、甘い香りが鼻をくすぐりクラクラする。
    また真ん中に通して少し絞ると、バストが強調される。
    「素晴らしいわ。あなたほど縄が似合う女はいないかも。」
    褒められても全然嬉しくない。
    「えっと‥‥まだ縄が余るわね。これはどうするのかな?」
    また『How to 緊縛』のページをめくる。
    「あっそうか。股を通すのね。」
    えっ、うそ!
    「あの、それは必要ないかなって?」
    「駄目よ!そうか、結び目を作るのね。」
    先生はますます嬉しそうに結び目を作っている。
    そんな!いま刺激されたら感じちゃうかも!

    続く



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■22029 / ResNo.5)  感想です^^
□投稿者/ 安珠 一般♪(2回)-(2015/12/28(Mon) 22:54:37)
    とっても面白かったです。
    私、いちこさんの小説の大ファンです。
    また、素敵な作品期待しています。

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■22030 / ResNo.6)  Re[2]: 感想です^^
□投稿者/ いちこ 一般♪(35回)-(2015/12/29(Tue) 12:55:11)
    ありがとう!とてもうれしい!
    また読んでくださいね!
引用返信/返信 削除キー/
■22031 / ResNo.7)  レン・アイ6
□投稿者/ いちこ 一般♪(36回)-(2015/12/29(Tue) 12:58:05)

    「先生、なぜそんなに嬉しそうなんですか?やっぱやめませんか?」
    「さぁ、通すわよ。」
    全然聞いてないよー!うぅ。
    縄を前から後ろにぐいっと引っ張り上げた。
    ちょうど結び目が割れ目に食い込む。
    「痛いっ、痛いです、先生!」
    「そう?よかった!」
    「えっ、さっき痛かったら言ってって。」
    「そうよ、だってSMだもの。痛くないとね!」
    そんな〜!あたしはちょっと涙目になる。
    「あ〜、いいね〜その表情!あと下着も見せないと!」
    そう言って、赤のワンピースの裾をたくし上げる。
    いやー、恥ずかしいよー!
    「それで、髪を顔に掛けてと。うーん、完璧だわ。素晴らしいわ。」
    ユミはカメラを持ってくると、バシャバシャ撮影する。
    「さぁ、描くわよ。」
    「えっ、あたしはこのままですか?」
    「ごめん、集中したいわ。そうだレンを呼んであげるわ。」
    「レン!ちょっと手伝ってくれる?」
    えっ、ちよっ、ちょっと恥ずかしいよー。
    「なに?‥‥おわっ!なんかめちゃくちゃエロいな。」
    「悪いけど、縄を解いてくれる?すぐに描きたいのよ。」
    「まぁいいけど。このままでよくない?」
    「な、なに言ってるの!あたし、困るんですけど。」
    「分かったよ。アイ!邪魔になるといけないから こっちに来て。」
    と背中を押されて歩き出す。うっ、食い込むっ!立ち止まってしまう。
    「どうした?いくよ。」
    と今度は腕を取り、歩き出す。
    うぅ、だめっ、あっ、感じてきちゃった‥‥
    ハァ‥‥ハァ‥‥ハァ‥‥ハァ
    仕事部屋を出て応接間に入る。
    「じゃあ、解くからじっとしててね。」
    背中の方に回り、股縄をぐいっと上げた。
    「いたっ、なにするのよ!もっと優しくしなさいよ。」
    「ははっ、ごめん。でも上に上げないと解けないよ。」
    「もう少しゆっくり お願い!」
    「わかった!」
    と、ゆっくりと縄を上下させる。
    うっ、うっ、しまった、よけいに感じる!くっ。
    「まだなの?はやくして。あっ。」
    「なかなか、しっかり縛ってあるんだよ。」
    実は、レンは楽しんでいた。ただ引いたり戻したりしているだけだった。
    アイは頬を上気させ、荒い息をしている。
    「うーん、ちょっと待って。前からもしてみる。」
    前に回り、縄を引いた。
    「あぁ〜!」
    結び目がクリを押しつぶした。
    「だ、だめっ、真面目にしてよ。」
    「ごめん、ごめん。やっぱりもっと力を入れないと。」
    また後ろに回り、強く縄を引き上げた。
    「あぁ〜、かはっ。」
    うぅ、ひどい。軽くイッちゃったじゃない。

    続く









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■22033 / ResNo.8)   レン・アイ7
□投稿者/ いちこ 一般♪(37回)-(2015/12/31(Thu) 17:17:22)

    でもレンの悪ふざけはそこまてで、あとは素直に解いてくれた。

    着替えて応接間で待っていると、レンがラベンダーのハーブティーを淹れてくれた。
    「興奮を鎮める作用があるんだ。」
    「興奮なんてしてませんから。でもありがとう!」
    その時アイの携帯にメールが届いた。
    何気なく確認したアイは、
    「えっ‥‥そんな!?」
    口を押さえたと思ったら、見る見る涙が溢れた。
    「どした?何かあった?」
    「チャコが、チャコが死んじゃったの。うぅ‥‥」
    「えっ、友だち?」
    「ううん、小さい時から飼っているトイプードル‥‥ぐすっ」
    ほっと安堵の息をはいたレンだったが、あまりに泣くので、
    すっと近づいたと思ったら、屈みながら彼女の唇を奪った。
    「‥‥なっ、何すんのよっ!」
    「涙を止めるおまじない。ほらっ、止ま ったでしょ。」
    「信じらんない!なによ、それ。」
    「ははっ、怒ってる方がアイらしいよ。ほらっ。」
    と手を差し出す。
    「‥‥なに?」
    「今すぐ、実家に行こう!」
    「えっ、ここから一時間はかかるよ。」
    「大丈夫!原稿が出来るまで、まだ三時間はかかるから。」

    レンの運転は相変わらずで、アイは実家の近くで降りた時、やはり膝が震えた。
    「じゃあ、ここで待ってるから。」
    「うん、ありがとう!」
    しばらくして泣き腫らした目でアイが帰ってきた。
    「ぷっ、ひどい顔だね!」
    「もう、ひどいのはどっちよ。傷心なのに。」
    「ごめん、ごめん。」
    レンがアイの頭を、ポンポン叩く。
    「そうやってすぐバカにするんだから!」
    本当にどっちが年上だかわかりゃしないとアイがつぶやく。
    帰りは安全運転でゆっくりと走ってくれた。
    なんだ、やればできるじゃない。そのレンの背中にありがとうとつぶやく。
    「えっ、なんか言った?」
    「なんでもない!」
    「後でガソリン代、請求するからね!」
    「わかったわよ!払えばいいでしょ!」
    一瞬でも感謝したのがバカみたい!

    それから何日か経ったある日、アイはいつものようにユミ先生の原稿を待っていた。
    そこへ荒々しくドアを開けてレンが入ってきた。見ると顔に殴られたような跡が付いている。

    続く





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■22034 / ResNo.9)  レン・アイ8
□投稿者/ いちこ 一般♪(38回)-(2016/01/09(Sat) 20:58:40)

    「ど、どうしたの?その顔!」
    「‥‥なんでもない。」
    と階段を駆け上がっていった。アイは救急箱を持って追いかけた。
    レンの部屋の前で遠慮がちに声を掛けた。
    「レン君、入るよ。」
    返事がなかったが、部屋に入るとベッドに腰掛けて顔を背けていた。
    隣に腰掛けて肩に手を置くと、ビクッとする。
    「どうしたの?」
    「女のくせにって言われて、カッとなって喧嘩になった。」
    「なぜ、そんな無茶するの?‥‥見せて‥‥、ひどいね。瞼の上も切れているよ。」
    脱脂綿に消毒液をつけて、目の上の傷を拭く。
    「‥‥つっ!いたっ!」
    「あっ、ごめんね。」
    そう言ってまた拭こうとしたら、手首を強く掴まれた。
    「‥‥痛いよ、レン君。」
    レンは怖い顔をして、アイを後ろに押し倒した。そのまま覆い被さってくる。
    「キャッ‥‥えっ、ち、ちょっと」
    手で押しのけようとしたら、レンの胸を押してしまい、
    その柔らかさに思わず手を引いたら、くちびるが重なってきた。
    「んん〜!」
    強引に舌が侵入してくる。レンの右手が荒々しくアイのおっぱいを弄る。
    レンの右足はアイの足の間に差し込まれ、股間を押してくる。
    レンの舌で蕩けそうになる自分を励まし、強引に口を外した。
    「いやっ、やめ‥‥んっんん〜」
    またも口づけされ、舌が差し込まれる。
    いやだ、こんなのいやだ。と思う心とは裏腹にだんだん感じてくる。
    いまやレンはアイのセーターをたくし上げ、
    ブラも上へ外して直接 おっぱいを揉んでいる。
    レンの手が乳首に触れるたびにビクビクしてしまう。
    やがてレンの手が徐々に下がり、パンティーの中に潜ろうとした時、
    アイはレンの手首を掴み、押しとどめた。
    「いやっ、やめて、お願い!」
    レンはアイの乳首を口に含み、舌で転がす。
    「あっ、あぁ!やめてー!」
    手首を掴む力が緩んだので、レンの手がするりと潜り込む。
    「いやっ、いやー!こんなのいやだって!うぅ。」
    アイは、泣き出してしまった。

    続く




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