| サツキのベッドでみはるが穏やかな寝息を立てて寝ている。 彼女は何も身につけていない。サツキが脱がしたからだ。
サツキとみはるは、中学生の時からの親友だ。 サツキは小学生の時に転校が多く、その度に変わる級友に馴染めず、 自然とひとりでいることが多かった。ひっそりと目立たぬようにしていた。 中学に入っても、そのスタイルを貫いていた。 一方、みはるは天真爛漫に育ち、中学生の時は丸々と太っていた。 性格も明るく、誰とでもすぐに仲良くなった。 そんな対照的なふたりだったが、話してみると妙にウマが合った。 自然、一緒にいることが多くなった。 ふたりが並んでいると、太って丸いみはると痩せて棒のようなサツキなので、 数字の0と1になぞらえ、ゼロワンコンビとあだ名された。 そんなふたりは同じ高校に進学した。 年頃になると、みはるがみるみる痩せてきた。 出る所は出て、引っ込む所は引っ込んだ。 もともと顔立ちの良かったみはるは、急にモテ出した。 しかしみはるは、そんな男子達には興味がないようだった。 自然、サツキがみはるのボディガードの役回りになった。 みはるに話しかけようという男子がいれば、先にサツキから 何か用?とみはるの前に立ち、熱っぽく見つめる男子には眼光鋭く睨み返す。 しかしいつしかサツキは気づいてしまった。自分もみはるに惹かれていることを。 そしてそのことを強烈に意識せざるを得ないことが起きた。 みはるが恋に落ちたのだ!!
続く
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