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■22219
/ ResNo.10)
アヤナミ11
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□投稿者/ いちこ
ちょと常連(86回)-(2017/03/12(Sun) 22:20:18)
レイは彼女から引き抜いた指を見て、ひどく後悔した。
どうしてこんなことしちゃったんだろう?
しかしもう取り返しがつかなかった。
一方、待ち合わせ場所で待っていたアヤは、ナミからのメールに戸惑った。
《やっぱり会えません。私のことは忘れて下さい。
あなたは何も悪くありません。すべて私の我が儘です。ごめんなさい。》
訳がわからなかった。急いで返信する。
《今、どこにいるの?意味がわからない。とにかく会おうよ。》
‥‥‥‥けど、それきりだった‥‥‥
数年後、アヤは大学も卒業して介護の仕事に就いていた。
ナミとのことは、心の奥深くにしまい込み忘れるようにした。
あれからレイとは別れた。もっとこじれるかと思ったが、
レイは意外にすんなりと別れを受け入れた。
介護の仕事を目指したのは、ナミとのことが影響している。
障害のある人の少しでも役に立ちたかったのだ。
大学では何人かの女性と付き合ったが、長続きしなかった。
そんなある日、介護関連の情報誌を眺めていた時、
小さな記事に目が釘付けになった。それは新人絵本作家の紹介だった。
その作家がろう者なので紹介されていた。
アヤが気になったのは、その作家の名前だ。『アヤナミ』。
もしかして?!
ネットで検索してみると、顔写真はなかったが、女性であることがわかった。
代表作は、『人魚の涙』。
続く
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■22220
/ ResNo.11)
アヤナミ12
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□投稿者/ いちこ
ちょと常連(87回)-(2017/03/18(Sat) 09:18:53)
2017/03/18(Sat) 09:21:05 編集(投稿者)
ネットで早速購入しようとしたら、サイン会の告知が目に入った。
会えるかもしれない!?そうすれば、ナミかどうかが判る。
日付を確認すると仕事の日ではあるが、早く終われば間に合いそうだ。
アヤはその時に購入することにした。
その日、アヤはイライラしていた。仕事が終わらないのだ。
結局、一時間以上遅れて会場に着いたら、すでにスタッフが片付けていた。
スタッフに聞いたら、どこにいるのかわからないという返事だった。
呆然とするアヤの周りで、スタッフ達が騒々しく机や椅子を運んだりしている
その時だった。スタッフ達の向こうの一番奥の扉からナミが出てきた。
やっぱりナミだ!
アヤはすぐに気がつき、近づこうとしたがスタッフが邪魔で近づけない。
声をかけようが相手は聞こえないのだ。
その時ナミがこちらを見て、立ち止まった。
アヤは、右手の人差し指と中指を立て、顔の前で横に向ける。【もう一度】
そして右手と左手の人差し指を立て近づけ
今度は右手の親指と人差し指であご髭を触る仕草をする。【会いたかった】
ナミは驚いた表情を見せ、両手を口に当て涙を流した。
そして胸の前で両手の親指と人差し指を二回チョンチョンと合わせた。【私も!】
やがてスタッフ達が、演技を終えた役者のようにいなくなると、
ふたりはお互いに向かって走り出した。
きつく抱き合うふたり。
そしてどちらからともなく、くちびるを合わせた。
ナミの舌は言葉を発しないけれど、雄弁に気持ちを伝えてきた。
【好き、好き、大好き!!】
おわり
完結!
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■22221
/ ResNo.12)
感想
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□投稿者/ みな
一般♪(1回)-(2017/03/18(Sat) 14:00:21)
とっても面白かった。
また、ぜひ書いてくださいね♪
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■22222
/ ResNo.13)
Re[2]: 感想
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□投稿者/ いちこ
ちょと常連(88回)-(2017/03/23(Thu) 23:18:22)
ありがとうございます!
今回はエッチ少な目でした。
過激なのはSM小説の方で書いています。
よろしければそちらもどうぞ。(o^^o)
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■22385
/ ResNo.14)
Re[3]: 感想
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□投稿者/ タイム
一般♪(2回)-(2020/08/07(Fri) 12:24:54)
構成がとても魅力です。
純愛・・憧れちゃいます。
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■No22219に返信(いちこさんの記事) > > レイは彼女から引き抜いた指を見て、ひどく後悔した。 > どうしてこんなことしちゃったんだろう? > しかしもう取り返しがつかなかった。 > > 一方、待ち合わせ場所で待っていたアヤは、ナミからのメールに戸惑った。 > > 《やっぱり会えません。私のことは忘れて下さい。 > あなたは何も悪くありません。すべて私の我が儘です。ごめんなさい。》 > > 訳がわからなかった。急いで返信する。 > > 《今、どこにいるの?意味がわからない。とにかく会おうよ。》 > > ‥‥‥‥けど、それきりだった‥‥‥ > > 数年後、アヤは大学も卒業して介護の仕事に就いていた。 > ナミとのことは、心の奥深くにしまい込み忘れるようにした。 > あれからレイとは別れた。もっとこじれるかと思ったが、 > レイは意外にすんなりと別れを受け入れた。 > 介護の仕事を目指したのは、ナミとのことが影響している。 > 障害のある人の少しでも役に立ちたかったのだ。 > 大学では何人かの女性と付き合ったが、長続きしなかった。 > そんなある日、介護関連の情報誌を眺めていた時、 > 小さな記事に目が釘付けになった。それは新人絵本作家の紹介だった。 > その作家がろう者なので紹介されていた。 > アヤが気になったのは、その作家の名前だ。『アヤナミ』。 > もしかして?! > ネットで検索してみると、顔写真はなかったが、女性であることがわかった。 > 代表作は、『人魚の涙』。 > > 続く > >
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