ビアンエッセイ♪

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■22367 / ResNo.10)   主婦まりえの憂鬱9
  
□投稿者/ いちこ 一般♪(18回)-(2018/10/10(Wed) 22:29:05)
    会ったとたん、まりえはドキッとさせられた。
    伊織がいきなりまりえのサングラスを外したのだ。
    「せっかく目が綺麗なのに。二人の時は外してて!」
    そう言ってまりえの手を取り、歩き出した。
    上背のある伊織が大股で歩き出すので、まりえは引き摺られるように歩く。
    「ち、ちょっともう少しゆっくり。」
    「あ、ごめん。嬉しくて。」
    それから二人で店を回った。
    まりえは伊織に可愛らしいスカートを勧めたが、嫌だという。
    小さい頃は履いていたが、どうしても違和感があったらしい。
    今は制服以外には持っていない。
    「ボクはなにも要らない!」
    「えっ、それではわたしの気が済まないわ。なんでもいいのよ。」
    「うーん。そうだなぁ。じゃあこれがいい!」
    伊織が指差した先にはイヤリングがあった。
    それはチェーンの先に勾玉が付いているものだった。
    伊織はその白い勾玉がついた物を手に取り、まりえの耳に持っていき、
    「よく似合う!」
    「わたしじゃなく、あなたに買うのよ。」
    「うん、わかってる。ボクは黒にするからペアにしようよ。」
    「え、ええ、わかったわ。」
    「知ってる?白い勾玉と黒い勾玉が合わさって宇宙を表すの。
    どちらかが欠けてもダメなんだよ!」

    伊織がスニーカーも見たいというので、二人で歩いていると
    前からチャラチャラした二人連れの男が歩いてくる。
    すれ違う時に一方の男がつまづいたのか、まりえにぶつかった。
    「気をつけろ!ばばあ!」
    「す、すみません。」
    ぶつかってきたのは向こうだけど、まりえは謝った。
    するとなにを思ったか、伊織がいきなり去って行く男の背中を蹴った。
    「てっ!なにすんだ、いきなり。」
    「そっちがぶつかってきたんだろう?それにまりえは、ババアじゃない!」
    「なにー!」
    男が大声を出したので、周りの客がこっちに注目した。それを見て
    「ちっ、バカは相手にしてられねぇぜ。」
    と言って去って行った。
    「ありがとう。でも無茶はしないで。」
    「まりえをバカにする奴は許さない。」
    まりえは思わず赤面してしまった。
    こんなこと言ってくれる人がいたろうか?

    続く









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■22368 / ResNo.11)  主婦まりえの憂鬱10
□投稿者/ いちこ 一般♪(19回)-(2018/10/13(Sat) 00:50:30)
    伊織は別れ際に『友達ハグ』をしようと言い出した。
    なんでも学校で流行っているらしい。
    「友達としてなら。」
    と少し恥ずかしかったが、まりえは快諾した。
    ハグをしながら、伊織はまりえの耳元で囁いた。
    「また会ってくださいね。」
    その吐息に赤くなりながらもまりえは答える。
    「い、いいわ。」
    「ほんと?ありがとう!」
    と、ギューとまりえを抱きしめる。
    「く、苦しいわ。」
    「あっ、ごめん、ごめん!」

    それから何度か二人で会った。まるで本当の親子になったようだった。
    ただ親子とは違い、まりえは自分の身体に注がれる伊織の熱い視線を
    感じないわけにはいかなかった。
    それはまりえに取って、悪い気分ではなかった。
    まりえは次第に身も心も惹かれていく
    自分に恐怖した。
    もし一線を超えてしまえば、もう後戻りできなくなる気がしたのだ。
    そんな折伊織が観たい映画があると言うので、二人で行くことになった。
    それはまりえの苦手なホラー映画だったのだが‥‥‥

    映画が始まるとすぐにまりえの苦手なシーンがやってきた。
    女子学生が一人で夜道を歩いていると、
    物陰からいきなりゾンビが現れ、襲ってきたのだ。
    まりえはキャッと小さく声を上げ、無意識に伊織の腕に掴まった。
    その時肘掛けの上にあった伊織の手が、まりえの方に滑り膝の上に落ちた。
    「大丈夫?怖かったら掴まってて。」
    「う、うん。」
    と答えながら、自分の膝に置かれた伊織の手が気になっていた。
    伊織を見るとスクリーンを見つめている。
    まりえは映画に集中しようとしたその時、伊織の手が動いた。

    続く



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■22369 / ResNo.12)  主婦まりえの憂鬱11
□投稿者/ いちこ 一般♪(20回)-(2018/10/20(Sat) 00:06:13)
    伊織はドキドキしていた。
    まりえが腕に掴まって来た時、偶然彼女の膝に手が乗ってしまった。
    それに腕に押し付けられるまりえの乳房の柔らかさ。
    もしかして誘ってるの?
    伊織は映画を観ながら手を膝の間に滑り込ませた。

    あっ!そんな!
    まりえは伊織の腕に掴まっている手に力が入った。
    それがさらに乳房を押し付けることになった。
    しかも足を少し開いてしまった。

    触りやすくしてくれてるの?
    伊織はまりえの内腿をサワサワと撫でた。
    お互い映画を観ていながら、観ていなかった。
    しばらく内腿を撫でていた伊織の手は、そろりとスカートの奥を目指す。

    あっ、あっ、だめっ、だめよ。

    伊織はためらいがちに手を奥へ動かすと、まりえの握る手に力が入る。
    そこであきらめてまた元に戻す。そしてまた手を進める。
    幾度となく繰り返す。
    それがまりえにとって絶妙な焦らしになっていた。

    あっ、ああっ。
    お互いの息が荒くなってゆく。
    とうとう伊織は意を決して手を進める。
    と、まりえはその手をガシッと止めた。
    だめっ、これ以上だめっ!
    すると、あっさり手が引かれた。
    ほっ‥としたのも束の間、突然、目の前が暗くなる。なに???
    伊織の唇がまりえの唇に重なる。そして強引に舌が差し込まれる。
    「んー!んんっ。」
    さらに片手はスカートの奥に入れられ、アソコを荒々しく嬲られる。
    あっ、いやっ!
    焦らしに焦らされたせいで、ただでさえ敏感になっていた身体に火が付く。
    「んんー。んんんっ。(だめー。やめてっ。)」
    一気に高みへ追い立てられる。
    「んんっ。うう。んんー。(いやっ。ああ。あぁー。)」
    ビクビクッと軽くイッてしまう。
    「イッちゃったの?」
    まりえはそれには答えず、席を立ち外に出た。
    伊織が追って出てくる。
    まりえは伊織に向き合うと、いきなりその頬を張った。

    パンッ!

    続く


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■22370 / ResNo.13)  主婦まりえの憂鬱12
□投稿者/ いちこ 一般♪(21回)-(2018/10/20(Sat) 22:06:19)
    「友達じゃなかったの?悪いけど、もう会えないわ。さようなら。」
    伊織は俯いたまま、なにも答えない。
    まりえは踵を返して早足で歩きだす。伊織が追いかけてくる気配はない。
    まりえの頭の中で自分が言った言葉が響く。
    『もう会えないわ。』
    まりえの頬に一筋の涙が伝う。
    あれっ‥‥どうして?

    次の日、伊織から謝罪のメールが入った。
    あの時はどうかしていた。本当にごめんなさい。
    もう二度としないので会ってほしい。会えないのは耐えられない。
    という内容だったが、まりえはスルーした。
    それから何度もメールや、電話をかけてきたが、全て無視した。
    怖かったのだ。彼女にあんなにも感じてしまった。
    もしもう一度会えば更に深みにはまってしまう。
    もとから無理だったのだ。娘の同級生、しかも同性と付き合うなど。
    そう無理矢理思い込むことにした。
    ほどなくして、伊織は諦めたのか連絡を寄越さなくなった。

    そんなある日、桃華が学校から帰るなり
    「ママ〜。今日、友達連れてきちゃった!」
    「えっ、そんな急に。」
    桃華の後ろから伊織が現れた!
    「あっ!」
    「ママ、どうしたの?前も来た子だよ。」
    「えっ、ええそうね。いらっしゃい。」
    「どうも。」

    続く
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■22372 / ResNo.14)  主婦まりえの憂鬱13
□投稿者/ いちこ 一般♪(22回)-(2018/10/26(Fri) 23:23:44)
    流石にお茶を出さないわけにはいかず、さっさと置いて部屋を出ようとした。
    すると伊織が
    「おばさん、トイレお借りします。」
    と一緒に出てドアを閉めると、手を掴まれリビングに連れていかれた。

    「こんなやり方、卑怯よ!」
    「ごめん、こうでもしないと会ってくれないから。」
    「もう無理よ!続けられないわ。」
    「お願いだからそんなこと言わないで。」
    と、まりえの腰に手を回すと抱き寄せた。
    「いやっ‥‥」
    「ねぇボクのことが嫌いなの?」
    「そ、そうよ。は、離してっ。」
    「嘘だ!ちゃんと目を見て言ってよ!」
    まりえは伊織と見つめ合う。その純真な瞳に吸い込まれそうだ。
    「ねぇ、ボクのどこが嫌いなの?」
    「ぜ、(全部よ)。」
    言い終わらないうちに、唇で口を塞がれる。
    「んー‥‥」
    逃れようと伊織の身体を押しのけようとするも、がっちりと掴まれ動かない。
    最初のうちは抵抗していたまりえだったが、伊織が舌を差し込むと力が抜けた。

    だめだ。私 やっぱりこの子のこと好きだ。

    まりえはそろそろと両腕を伊織の背中に回して抱きしめた。

    ガタッ!

    二人はびっくりして音のした方を振り返る。
    「な、なにしてるの?」
    そこには目を見開いた桃華がいた。

    続く
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■22373 / ResNo.15)  主婦まりえの憂鬱14
□投稿者/ いちこ 一般♪(23回)-(2018/10/27(Sat) 22:43:40)
    桃華はくるっと反転すると、自分の部屋へ駆け上がった。
    「桃華、待って!」
    まりえは慌てて追いかけた。
    「桃華、お願い。ママの話を聞いてちょうだい。」
    部屋のドアの前で叫んだ。
    「わからないっ!なんなのいったい!頭、おかしいよ!」
    「‥‥‥そ、そうなの。おかしいの。」
    いつのまにか伊織が隣に来ている。
    「モモカ、ごめん。」
    「帰って!ひとりにしてっ!」
    「‥‥わかった。」
    「わかったわ。」

    とりあえず伊織には帰ってもらったが、結局桃華は夕食にも降りてこなかった。
    それ以来、桃華は口をきいてくれなくなった。
    それは伊織に対しても同じだった。

    やがて伊織に対するある噂が流れ始め、伊織は学内で孤立していった。
    『伊織は変態のレズで、見境いがないから近寄ると犯される。』
    それに対して伊織は否定も肯定もしなかった。
    毅然とした態度を取った。ただ桃華を悲しい目で見つめただけだった。
    しかしその態度があるグループの反感を買った。
    この頃の少女達は残酷だ。イラついている子達は、そのハケ口を探している。
    程なくして伊織に対するイジメが始まった。
    朝、登校すると上履きに画鋲が刺さっていたり、
    教科書に油性ペンで『変態!!』と殴り書きされていたり、
    椅子がベタベタに濡らされていたりした。
    その度にキッと周りを見渡すが誰かはわからない。
    ともするとクラス全員が犯人ではないかと思えてしまう。
    その度に伊織は心を落ち着かせるために、まりえとペアで買った
    イヤリングをペンケースから取り出し、ギュッと握るのだった。
    そうすると不思議に心が落ち着いたのだ。

    一方、まりえは悩んでいた。

    続く



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■22375 / ResNo.16)  主婦まりえの憂鬱15
□投稿者/ いちこ 一般♪(24回)-(2018/11/04(Sun) 23:05:59)
    確かにあの時、自分は身も心もあの子に持っていかれていた。
    しかし娘に見られてしまった。言い逃れようがない。
    あれ以来娘とは話せていない。伊織とも連絡は取っていない。
    でもどう考えても、これ以上続けるのは無理だろう。
    伊織にはっきりと別れを告げるべきだろう。

    『伊織さま あんなことがあった以上、あなたとはもう会えません。
    どう考えても無理な関係だったのです。あれ以来、娘は口もきいてくれません。
    私は母親失格です。あなたに一瞬でも心奪われたのですから。
    でもさすがに限界です。私は母親に戻ります。
    もう二度と連絡しないでください。まりえ。』

    これでいい。まりえは震える指で送信ボタンを押した。

    それは伊織の授業中に届いた。スマホを盗み見た伊織は愕然とした。
    予想していたことだった。でも現実になるとショックが大きかった。
    無意識にペンケースからイヤリングを取り出していた。

    「あっ!」

    伊織の声にクラス中が振り向く。
    イヤリングが割られていた。いったい誰が!
    その時伊織は目の端で、にやついている顔を捉えた。
    イジメの主犯マキだった!
    伊織はすぐに立ち上がると、マキに掴みかかった。
    騒然となるクラス。先生の制止の声。
    「高橋さん、やめなさい。」
    その中でぼそっとマキが言った。
    「離せよ。変態!」
    かああとなった伊織は、マキを殴っていた。

    続く


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■22376 / ResNo.17)  主婦まりえの憂鬱16
□投稿者/ いちこ 一般♪(25回)-(2018/11/04(Sun) 23:07:12)
    伊織は一週間の停学になった。
    伊織は殴った理由も言わなかったし、弁解もしなかった。
    まりえがそのことを知ったのは桃華の口からだった。
    桃華が学校から帰るなり、深刻な顔をしているので

    「どうしたの?」
    と聞いた。返事はないと思っていた。ところが
    「ママ、伊織が‥、伊織が‥‥」
    「えっ?」
    「停学になっちゃった!」
    「えっ?どうして?」
    「私のせいなの。私が悪いの‥‥わーん。」
    泣き出した桃華をまりえは優しく抱き寄せて
    「何があったのか話してくれる?」
    「‥‥ウッ‥ヒック‥‥うん。」
    桃華はつっかえつっかえ話し出した。
    自分が伊織の噂を広めたこと。
    それで伊織が孤立してしまったこと。
    やがて伊織に対するイジメが始まってしまったこと。
    そして伊織がその相手を殴ったこと。
    「ごめんなさい。ママ。あたし、ひどいことをしちゃった。
    あたし、どうしよう?伊織は友達だったのに‥‥」
    「大丈夫よ。謝れば彼女はわかってくれるわよ。」

    そう娘に言いながらも、まりえは伊織を想いひどく落ち込んだ。
    自分はそんな大変な時に別れを宣言したのだ。
    まるで追い討ちをかけるように!
    でももう送信ボタンは押されてしまった。取り返しはつかない。

    それから三日ほど経ったある日、近所のスーパーから電話があった。
    娘が万引きしたと言うのだ。学校に行っている時間なのにサボったの?
    そんなことする子じゃないのに。
    きっと何かの間違いに違いない!
    まりえは混乱しながらも、急いで向かった。

    続く



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■22377 / ResNo.18)  :主婦まりえの憂鬱17
□投稿者/ いちこ 一般♪(26回)-(2018/11/11(Sun) 23:14:21)
    スーパーの事務所に着くと、そこにいたのは伊織だった!
    伊織の顔を見た途端、かああと頭に血が上った。
    停学中なのに何をしているのだ。学校に知れたら退学にもなりかねない。
    そう思ったら大声で怒鳴っていた。

    「あなた、何してるの?!こんな大事な時期に。いい加減にしなさい!!」
    するとその剣幕に圧倒されたのか、逆に店長と名乗る男性がとりなした。
    「まあ、まあ、お母さん。本当なら警察に通報するところですが
    本人も反省してますし、お母さんの方から厳しく言ってやって下さい。」
    「すみません。もう二度とさせないよう厳しく言います。
    本当に申し訳ありません。ほらっ、あなたも頭を下げなさい。」
    「ごめんなさい!」

    スーパーを出た二人はしばらく無言で歩いていた。
    伊織が小さな声で
    「ご、ごめんなさい。」
    「私に謝ることじゃないわ。」
    「ありがとう。来てくれて。」
    「もう少し自分を大切にして!あなた、停学中なんでしょ?」
    「うん‥‥、どうしても会いたかったんだ。」
    ふぅーとまりえは大きく溜息をつくと、急に伊織の手を取り歩き出した。
    「えっ‥‥」
    まりえは怒っているのか無言で引っ張っていく。
    きっと説教するつもりなんだと伊織は思った。
    そしてそのまま自宅に伊織を連れ帰った。
    応接間のソファに座らせると、まりえは席を外した。
    きっと怒られるに決まっている。伊織は覚悟して座っていた。
    しかしまりえは中々現れなかった。
    どうしたんだろう?‥‥しびれを切らしかけた頃、ドアが開いた。
    そこには、髪をアップにして裸身をバスタオルに包んだまりえがいた!

    続く







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■22378 / ResNo.19)  主婦まりえの憂鬱18
□投稿者/ いちこ 一般♪(27回)-(2018/11/18(Sun) 22:36:28)
    伊織は驚いたが、その容姿より顔に釘付けになった。

    まりえは泣いていた!

    「‥‥ほんとうに、ほんとうに最後よ。今だけは好きにしていいわ。」
    ‥‥ああ、ほんとに最後なんだ。
    伊織はまりえの泣き顔を見て自分も泣けてきた。
    伊織は泣きながらまりえを抱きしめた。
    そしてまりえの顎を上げると、優しくキスをした。
    「‥ヘヘッ、しよっぱいや!」
    「ふふっ、ばかね。」

    まりえは伊織の手を引き、寝室にいざなうと二人でベッドに倒れこんだ。
    伊織がまりえのバスタオルをはだける。
    「‥‥恥ずかしい!おばさんでごめんね。」
    「ううん!すごくきれいだよ。」
    まりえは起き上がり、伊織の服を脱がす。
    伊織の若く弾けるような肉体が現れる。
    お互いどちらからともなくキスをする。
    伊織がまりえの首筋に舌を這わす。
    それだけでまりえは身体の中心が熱を持つ。
    伊織はそのまま まりえの肩に唇を這わし、肩を噛んだ。
    「あっ‥‥」
    そして肩口から胸の方へ唇を移動させる。
    まりえの胸の先は期待に痛いほど尖って震えている。
    伊織はその先を触らないように、やわやわと胸を揉みしだく。
    ますます硬くなる先っちょ。それを猫が毛糸玉を転がすように弾く。
    「あっ、ああ、あああ‥」
    そして猫が獲物に飛びかかるように、いきなり先っちょを咥える。
    「ああっ!」
    まりえの身体がビクンと跳ねる。
    咥えたまま離さず、口の中で転がすように舐める。
    片手では片方の乳首を指で弾くように嬲る。
    「あああ‥だめっ‥ああっ」
    伊織はそれを十分以上続けた。
    その間まりえは嬌声をあげながら、身体を跳ね続けた。
    ようやく口を離すと、まりえは息も絶え絶えになっていた。
    「はぁ‥はぁ‥はぁ‥」
    「ふふっ、かわいい!」
    そう言うと無雑作に両乳首を捻った。
    「あーー!」
    まりえは一際大きく腰を跳ねあげた。
    「はぁ‥はぁ‥はぁ‥」
    まりえは潤んだ瞳で伊織を見て、その顔を引き寄せ熱いキスをした。
    キスしながら片手を伊織の首に回し、もう片方の手をアソコに持っていった。
    今度はまりえの番だ。
    かたく閉じている扉をこじ開けるようになぞりあげる。
    「あん。」
    伊織が可愛らしい声をあげる。
    それが嬉しくて何度もなぞりあげる。
    「あん、あん、あん」
    そして小さな突起を探り出し、指の先で弾くように嬲る。
    「あっ、そこは‥‥だめっ‥‥」
    思わず離れようとする伊織を首に回した手で押さえ、嬲り続ける。
    「ああ、ああ‥あっ‥あぁ」
    「だめっ‥おねがいっ‥やめて‥‥」
    まりえは構わず嬲っていたが、突然手の力を弱めた。
    伊織が、??と思っているとまりえが
    「こっちへお尻を持ってきて。」
    と、69の姿勢を取らせる。
    伊織のソレは陰毛は薄く、少女のようにツルッとしている。
    まりえはソレに舌を這わせる。
    「あんっ」
    伊織も負けじとまりえのソコを攻める。
    ソコは既に充分に潤っていたので、いきなり指を入れる。
    「ああっ、ああ‥」
    今度はまりえが喘ぐ。
    伊織はクチュクチュとかき混ぜながら、その小さな突起にしゃぶりつく。
    「やぁー、ダメ〜!」
    まりえは伊織のソコから顔を離し、喘ぎまくる。
    「いやぁー、ああああー、あぁー!」
    ビチビチと跳ねる魚を押さえつけるように、腰を掴んで舐めまくる。
    「だめー、ああああ‥あああ」
    「もっと、もっと感じて!」
    「ああああああー」

    そうして二人は何度も愛し合った。やがてまりえは失神してしまった。
    伊織はそっと起き上がるとまりえに口づけをした。
    衣服を身につけると、泣きながら出ていった。
    ドアが閉まるとまりえの目から涙が一筋流れ落ちた。

    END







完結!
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