[]-18565/親
10年間 -プロローグ-
sakura

・・・確かに。
元々、どちらかといえば、女の子の方が好きだった。

最初にテレビであこがれた芸能人は、たしか幼稚園の時。
しかも、あの、白いドでかい羽を広げて日本語で歌う外国人(笑)

男の子に恋をしたような気もする。
確か、小学校2年生の時。初めてチョコを渡した。
でも、周りにつられて。なんとなく、自分もそうしなきゃ!・・・みたいな。

どうしようもなく目がいってしょうがなかったのは、小学校4年生の時。
音楽の先生にヒトメボレした。
ものすごい厚化粧のオバチャン(笑)
でも、「先生のことがとっても好きです」という手紙を
誰もいない早朝、職員用の下駄箱につっこんだ。
・・・なんつ〜アグレッシブな小学生(笑)

授業中、それぞれがリコーダーをピーヒョロ吹いていると、先生があたしに耳打ちした。
「放課後、音楽室においで♪」
そんで、先生から、なにやらラブレター(?)のお返事(??)をもらった。
大人になっても、先生とは今でも会っている。
いかがわしい関係は一切ない(苦笑)。

中学生になって、またしても音楽の先生にヒトメボレ。しかも当時28歳♪
その先生に会いたいがために、合唱部に入部した。
結局、私を音大の附属高校に進学させるやらなにやらで、その先生とは完璧な
「師弟関係」に。恋もへったくれもなくなった。
中学3年の時に、初めて男の子と付き合ったけど、何となく冷めてたし、すぐに
飽きてしまった。
音楽の道には進まないことを決意したとたん、美人な音楽教師とも疎遠に。
彼女は今は2児の母という噂をきいた。

高校に入ってまもなく、「大人の男」というのと付き合ってみた。
数学の先生だった。なぜにまたしても教師(笑)
高校2年生にして、初体験というものを済ませた。
「ふ〜ん・・・こんなもんか・・・」と思った。

その頃、女の子の後輩に告白され、なんとなくイチャイチャすることになった。
初めて誰かといることが楽しい!と思えた。
女の子の唇はやわらかかった。くすぐったかった。
でも、抱きしめて、軽くキスをするだけ。ただそれだけで楽しかった。
結局、ものすご〜〜く遠い大学に進学することになって、その子ともそれっきり。


結構、恋愛経験は、それなりに場数を踏んでいる。
そう思っていた。
大学生になるまでは。

人を好きになることの「苦しさ」を知らなかった。
大学生になるまでは。

たった一人で、初めて訪れたこの場所で。
思春期から大人になっていく真っ最中の時の流れのなかで。
まぶしい緑の大地で。
真っ白な冷たい風のなかで。
おだやかな青い凪の前で。


出逢ってしまった。


ひとつにとけてしまいたいと狂おしく思うほど


心の底から愛する人に。

04/09 03:08
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No21405
Re[3]: 10年間 -19の秋-

優心
(12/26 16:35)
No19148
Re[2]: 10年間 -19の秋-

夢子
(05/27 14:23)
No19147
Re[2]: 10年間 -19の秋-

孀コ
(05/27 14:21)
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10年間 -19の秋-

sakura
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sakura
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sakura
(04/09 09:17)
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