[]-18633/親
海鏡の風
金丸

甥っ子は膝枕でスヤスヤと寝ていた。

15分にと四季がメールが来てから

私は携帯を握り締めて

呼吸を整えた。



この数時間前に私は一つの決心をした。

それは

優しい口調だけは崩さないようにしようと。

何故だか

それが必要な気がした。



15分過ぎに

携帯が鳴った。


『もしもし』


「んー」



この電話は長くなるか短くなるかわからない

四季の第一声を聞いてそんな気がした。


他愛もない話をしていた


「疲れてる?」

『まぁ色々とね』



あのトラブルが浮かぶ。



「あの日大丈夫だったの?」

『んー大丈夫だよ。言ったろ。お前が心配することじゃないって。』


他の理由で電話したってことか…。



四季がなかなか電話を切らないのを感じ

私は幾度か話を切り出す四季の言葉に


決心した口調で答えていた。



『海ちゃん』

「ん?」


この一言が発せられた時


あぁ大事なことなのだと

その後に続く言葉を待った。



四季が『ちゃん』を付けで私の名前を呼ぶときは

何かあるときが多い。








『別れてほしいんだわ』



「そんなことだろうと思ったよ。」


『相変わらず勘がいいね(笑)』


「で、理由は?」


『…このままだとタケちゃんにバレるんじゃないかって不安感でしかお前に接せられなくなる』


「で、お前はどうしたいの」


『お前が言ってた決心もあるし、ちゃんと好きだし、別にこれから何かを変える気はないよ』


「ちょっと考えさせて。電話する前に連絡するから」


『あいよ』




電話を切った後


私は泣き崩れた

(携帯)

04/16 16:35
HP編集 削除
続き・感想を書く
第1レス(続き・感想)
レス古い順
▽続き・感想(10)1-10
No18780
昴様

金丸
(04/23 03:13)
No18772
お疲れさまでしたo(^-^)o

夏菜
(04/22 13:57)
No18771
お疲れさまでしたo(^-^)o

夏菜
(04/22 13:48)
No18759
完結 お疲れ様でした


(04/21 02:13)
No18705
海へ

四季
(04/18 19:25)
No18639
海鏡の風-29-

金丸
(04/16 17:41)
No18638
海鏡の風-28-

金丸
(04/16 17:38)
No18636
海鏡の風-27-

金丸
(04/16 16:51)
No18635
海鏡の風-26-

金丸
(04/16 16:48)
No18634
海鏡の風-25-

金丸
(04/16 16:41)
Menu 初頁
Child K-Tai