[]-20339/親
突然のキス
あさみん

2回目の投稿です。
感想もらえるとうれしいです。


 あの日、私達は恋に落ちた。


 
 「ねぇー、この後さー、この間出来たBar行ってみない??」
 少し酔った友人の奈央が私に話しかけた。

 「あー、奈央んちの近くの??別にいいけど。。」

 「それじゃ、決定!!Barとか久々だからカクテル飲んで酔っ払ったらどうしよう〜♪」

 「もう酔ってんじゃん!!」ツッコミながら今から行くBarの事を考えていた。



 『あそこ・・・たしか入り口にレディースオンリーバーって書いてなかったっけ??」
 女性経験はないものの、あんなにでかでかとレディースオンリーって書かれてたら、どういう意味かは分かる。


 「あそこの店さー、たまに出てくる人を見かけるけど、男の子っぽい雰囲気の女の子が出てきたり、手を繋いだ女の子同士が出てくるんだよね。どんな店なんだろー。」無知な奈央の言葉に笑いながら、耳元で教えてあげた。

 「多分だけど、いわゆる女の子を恋愛対象として見ている女の子が行く店なんじゃない。看板見てなかったの??女性しか入れないみたいよ。」

 「えー!!!そうなの!!」

 『ビックリしすぎだよ。。。本当に知らなかったんだ。。』思わず声を上げた奈央の口を押さえながら思った。


 「そいで、どうする??行くの??行かないの??」

 「うーん。社会勉強として行ってみようかな。。あさみんも行くでしょう。」

 「別にいいけど。。。」
 どっちでも良かった。女の子に興味あるわけじゃないし。。。でも、本当の事を言うと、少しだけドキドキした。


 居酒屋を出た私達はその店へと向かった。
 歩きながら彼氏に電話する。
 「今から奈央と2軒目行ってくるねー」

 電話を切るとニヤニヤしながら
 「彼氏??相変わらずラブラブだねー」奈央が冷やかした。

 「うるさい!!さっさと行くよ。」



 「。。。ここだよね。」
 私達は顔を見合わせた。
 扉の向こうからカラオケが聞こえる。どうやら平井堅の歌を歌っているようだ。

 店の前を何度も往復しながら、黒いガラス越しに店内を探った。

 
 『ガチャ』

 扉が開いた。私達は慌てて逃げ出しそうになった。

 「あのー、全部見えてましたよ。このガラス、マジックミラーなんで。。」

 「えっ。。。」恥ずかしい。。真っ赤になりながら下を向いた。

 「どうぞ。」店員と思われる女性に手招きされて、私達は店内へ入った。

 視線が突き刺さる。

 

12/06 16:24
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