[]-21223/親
恋唄 第二章 1
sakura

ふわふわと、水面を漂っている感じだった

なんて心地良い・・・

遠くから誰かが私を呼んでいる

どうしてそんなに悲しそうな声で呼ぶの

泣いている・・・

誰・・・

一瞬闇の世界

そして、再び光に包まれた

誰かが私の顔を覗き込んでいる

あれは・・・

美佐子さん・・・・?


「あ、あなたぁ・・・!先生っ!サイが・・・サイが目をっ・・・!!」

その聞き覚えのある声は母さんで、隣に立ち尽くしているおじさんを父親と認識するまで
とてつもない時間を要した気がする・・・

ああ・・・そうか・・・・私・・・・・・

01/09 23:16
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