[]-22071/親
痴漢少女A
いちこ


雨雲が低く垂れ込め、今にも降り出しそうな 空の下を麻奈は急いでいた。
麻奈は女性誌の記者をしている。
女性誌と言っても、芸能人のゴシップとエッチな記事がメインだ。
この前は風俗嬢に話を聞いた。
今日は痴漢に話を聞くため、待合せ場所に向かっている。
痴漢と言ってもなんと女性らしいのだ。
さすがに写真はNGということなので、
カメラマンを連れずに麻奈ひとりで会うことになっていた。
急ぐ麻奈の額に雨粒が当たった。麻奈は憂鬱になった。
雨は嫌いだ。おまけに傘をわすれた。

待合せ場所のホテルに着き、指定された部屋の前で身支度を整える。
今日はグレーのパンツスーツで、髪をアップにしている。
ひとつ深呼吸して、ドアをノックした。
中から落ち着いた声でどうぞと。
部屋に入ると何故かゾクッと悪寒が走った。そして驚いた!

「えっ?‥‥あの‥‥えと‥‥」

待っていたのはなんと女子高生だっ た。
上下黒のセーラー服に赤いリボン、漆黒の髪は肩までのソバージュ。
透き通るような白い肌にヘーゼルの瞳と血の滴るような赤いくちびる。
女性でも見惚れるような美少女だ。

「月刊◯◯の方ですか?」
「あっ、はい。」
「こちらへどうぞ。」

ニコッと笑うと八重歯がキラリと覗いた。慌てて名刺を差し出した。

「佐藤麻奈です。よろしくお願いします。」
「こちらこそ、来栖亜里沙です。」

握手を交わしたとき、その手のあまりの冷たさに麻奈は驚いた。
こうしてテーブルを挟んで向かい合っていても、なにか違和感があった。

「信じられませんか?」
「ええ。」
「そうでしょうね。それが好都合なんです。」

そう言って亜里沙は麻奈の首から下に目をやる。
麻奈はまるで裸を見られているように感じて気恥ずかしくなった。
さらに見つめられると肌も通り越し、血流や
ひとつひとつの細胞まで見透かされるような錯覚を感じ、本能的に恐怖を感じた。
麻奈は気を取り直して、取材を始めた。

続く




06/26 19:12
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Re[7]: 痴漢少女A6

いちこ
(08/03 21:31)
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優心
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