[]-22387/親
YとK(仮題)
ゆい

《A面》
「先輩、お早うございます!」
オフィスに入るなり、Kがいつもの元気だけが取り柄みたいな声で私に言った。
「おはよう。」
「あ!この前先輩が言っていた映画観ました。面白かったです。」
「そう、良かった。」
「それと、」
「ごめん、午前中に提出しないといけない書類が終わってないの。」
「あ、はい。すみません。」
Kが通路を譲ったので私は自分のデスクへ急いだ。
どうしてKは私にばかり話しかけてくるのだろう。Sさんみたいな、
お喋り好きの人に話しかければいいのに。
女子校のノリが抜けてなくて、青く見える。
席に着いたから、スマホを確認してみる。返信がまだきていない。
小さな溜息を一つつく。結婚したいって言ってたのは、嘘だったのかな。
仕方ないよね。飛行機でも13時間かかるところに、あなたはいるから。

《B面》
先輩、今日も綺麗だった。話を遮ったのはどうしてだろう。
本当に急いでただけだよね。普段は優しい先輩だもん。
前の彼女と別れた時は、もう誰も好きになりたくないと思ってた。
どうして心は変わるのかな。
先輩が好き。休みの日以外は毎日会えるから嬉しい。
「ねぇ。」
ビックリして左後ろを振り返ると先輩が立っていた。心拍数が急上昇した。
「はい!」
「ここの箇所、間違ってるから作成し直して。」
用紙を持っている先輩の指に見惚れる。
「はい。すみません。」
「今やっているのは後でいいから、そっちを先にね。」
「あの先輩。」
もうそろそろ、誘ってもいいと思う。女同士だから普通だもん。
「何?」
「お昼、一緒に…あの、一緒に食べませんか?」
「私、近くのパスタ屋に行くんだけど、パスタで良いの?」
「パスタ大好きです。」
「そうなんだ。作成し終わったら、T課長の所にね。」
デスクに戻っていく先輩。あたしは作ってきたお弁当の事は忘れる事にした。


11/11 12:25
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ゆい
(11/11 18:18)
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ゆい
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