[戻]-22390/親
先生と私(仮題)
ゆい
気が付くと私は違う病院のベッドで寝ていた。
顎の下がかなり痛むし、ガーゼのようなものが貼られている。
「やっと目を覚ましてくれた。どう、すごく痛む感じ?」
左側に先生らしき女性が立っていて、私に聞いた。
「痛いです。…。ここって、私がいた病院じゃないですよね?」
「うんうん。また後で詳しく説明するけど、前の病院で使用した抗生物質が
あなたの体に合わなかったの。それで、私たちの病院に移されて来たって訳。」
「……。」
先生はマスクをしてるから目しか見えないけど、すごく綺麗な目をしてる。
一瞬、痛みを忘れた。
「明後日、お母さんと妹さんが来てくれるから、それまで少し不安かも知れないけど、頑張ってね。」
「はい。…。」
私の主治医はこの人なのかな。かなり、タイプ。どうしよう。
「今は若干、麻酔が効いてる状態。今後、あまりにも痛みを感じるなら鎮痛剤を出します。看護師の人に声を掛けて。」
「はい。」
それだけ言うと、先生は足早に何処かに行ってしまった。
顎の下が痛いけど、私はラッキーなのかも。
あんな綺麗な目の人に生まれて初めて出会えた。
一目って惚れって本当にあるんだ。
マスクを取った顔が見たい。
私は病院で何を考えてるんだろう。
そう冷静に考えたら、少し可笑しかった。
11/17 12:39
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(11/17 13:29)
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ゆい
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