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出会い
いちこ

 
リサは、女子高の同級生だ。

入学式でリサは新入生代表で挨拶をし、その美貌で目立っていた。
私は中学時代に軽いイジメにあったこともあり、なるべく目立たないように過ごそうと思っていた。
ところがクラスに行ってみると、リサは隣の席にいる。
「あの…は、初めまして。佐倉マイです。よろしくお願いします。」
リサは振り向き、満面の笑顔で
「久遠リサです。よろしくね!リサって呼んでね。わたしもマイって呼ぶから。」
休み時間になるとリサの周りに人だかりができた。みんな、興味津津なのだ。
私はそっと席を立った。すると
「マイ、どこに行くの?」
とリサが言うのでみんなの視線が私に集まった。やだな。
「あ、あの、お手洗いに…」
「誘ってよ。わたしも行く!」
リサが私の手を取り、引きずるように歩いてゆく。ああ、みんなの視線が痛い。目立たないようにしたいのに。
そんな私の思いとは裏腹に、リサはやたら話しかけてくる。そりゃあ私だって嬉しい。こんな綺麗な娘がメガネチビの私に話しかけてくれるなんて。それに後から分かるのだが、リサは勉強もできスポーツ万能、天が二物も三物も与えたような人なのだ。 
そしてもうひとり、スポーツ万能で綺麗で、おまけに170cmの高身長。黒髪ショートで中学時代からのリサの親友、柏木ルイ。バスケ部にいてモテまくっている。ルイは隣のクラスだ。
そのルイは、昼休みになるといつもリサを誘いにくる。
「リサー、メシ食いに行こうぜ」
「オッケー! マイも行こっ!」
「…うん。」
二人が歩くと完璧なカップルだ。私は二人の後をチョコチョコとついて行く。天気が良ければ屋上が定番だ。
ある日の昼休みにリサとルイが盛り上がっているので、私はフェンス越しに下を見ていた。
すると真後ろにリサが来て、背中越しにフェンスを掴んだ。私はリサとフェンスに挟まれて動けない。背中にリサの膨らみを感じる。
「マイは可愛いなぁ!」
そう耳元で囁くと私の頭に唇を押し付けた。
私は真っ赤になって俯くことしかできなかった。
「ふ〜んっ!」
いつの間にかルイが近くにきていた。リサが慌てて離れると、ルイはいきなり私のメガネを取り上げた。
「えっ?か、返して。」
ルイはメガネを頭の上に上げる。私は取ろうとピヨンピヨンと飛ぶが全然届かない。そのうち足が絡まって転びそうになる。
「きゃっ…。」
その時ルイが私の腰を抱きかかえた。
「あ、ありがとう。」
と言って離れようとするが、逆に腰を引き寄せられる。
「えっ?は、離して。」
「メガネ取ると別人じゃん!見る目あるなー、リサは。」
「でしょ!」
私はドキドキして、さらに赤くなってしまった。わ

09/26 22:35
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