| 由美の突然の告白に菜月の頭が真っ白になった 恥ずかしそうに下を向く由美が、ちらりと菜月を覗き見る
沈黙が続き、由美が耐えられなくなったのか口を開いた 「……何か言って…」
大人びた由美は普段と違う子供のような瞳で菜月を見つめた
「えと……ぁの…いきなりすぎて…私…」
口をもごもごさせる菜月に、由美は我慢できないというように上から覆いかぶさった。
「好きなの?嫌いなの?」
「えっ?あっ………」
綺麗な由美の顔が菜月の目の前にある 菜月は顔を赤らめながら視線をずらした 再び沈黙が二人を包んだ 互いの心臓が早く波打っていることが互いに分かっている
菜月が由美に視線を戻すと、それがサインだと言うように二人の唇は重なる
長い長いキスを終え、菜月は由美の頭を優しく撫でた
「………大好きです」
今まで不安そうな顔をしていた由美の顔が優しく笑った
誰にも見せたことが無いような笑顔を
(携帯)
|