| アトリエ の続編なのでこちらのスレッドに続けました
納得がいかなくて何度も書き直したので辻褄合ってないかも・・・です なんか、中途半端な終わり方だし
ひな壇状になった広い講堂、一番下に大きな黒板と教壇がある。長身の女性がきびきびと教壇を行き来し、黒板にあれこれ書き込みながら講義を続けていく。講義をしているのは京本雪絵、オフホワイトの緩やかなニットにブラックのパンツ、彫りが深くて目が茶色いので一見ちょっとハーフのような感じ、髪はロングレイヤーで緩やかなウエーブが掛かっている。
広い講堂は結構満員に近い。この学部では分りやすくて面白いと人気の講座で、他の学部から聞きに来る者も多い。居眠りをしていたり携帯をいじっている学生が多いのはいずれの講座も一緒だが、出席率は抜群に良い。美人で知的な京本は学生の人気も高い。
吉原真理奈は大学2年生。この講義を熱心に受講しに来る優秀な学生だ。大きな瞳にセミロングの茶髪、どちらかと言うと可愛らしい顔立ち。親は大企業の社長とあって男子学生の注目の的であり高嶺の華だった。成績優秀で人に好かれる性格、学内でも相当目立つ存在だ。特に男子学生の間では恋人が居るのか居ないのか、誰にもなびかないと噂になっているらしい。
「京本先生、質問が」 真理奈が今日も講義の後、質問に駆け寄ってきた。可愛らしい瞳が向学心に光っている。簡単な質問だったので、雪絵はその場で黒板に書き込みながら答えた。 「京本先生、ありがとうございました。良い週末を!」 明るく笑って待ち受ける友人たちの所へ走り去る真理奈が教壇にさり気なく残していったメモ。「8時」
夜8時、雪絵のマンションの前に赤い高級外車が止まった。最低限の身の回りのものだけを持って素早く誰にも見られぬように乗り込む。中では真理奈が微笑んでいた。 「先生、今日はね、軽井沢の別荘に行くの。帰りは明後日の夜になるけれど良いわよね。」 私はこくりと頷く。真理奈と過ごすようになってから週末は他に予定を入れていない。
15も年下の学生、しかも教え子だ。だが、丁度3ヶ月ほど前から週末、キャンバスを離れると立場が逆転する関係になってしまった。普段は勉強熱心で真面目な学生、そして週末は・・・
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