| マヤが持ってきた洗面器の冷水に顔を沈められて、亜紀は意識を戻した。ひざまずいて、「ありがとうございました」と言った後、股間を押えて呻き声を出した。 「亜紀はここまでにしておくわ。手当をして休ませなさい」「かしこまりました」 マヤに呼ばれた女中が、亜紀の体にバスタオルを巻いて、調教室から連れ出した。この後、傷の手当をされ、入浴が許される。個室と衣服、食事なども用意されている。地下の花壇では、調教室と主人の寝室以外で、花達に平穏な生活が与えられる。主人の手で美しく開花した後、花としての役割を終えると自由になる。その時までに、彼女達は私達に、身も心も捧げるようになる。恨んだり、訴えようとしたりはしない。従順で美しい花になる。そのように育てるのが地下の花壇のやり方だ。花壇を出た後、花達が幸せに暮らせるように白神家が力を発揮する。亜紀のローンも白神家が肩代わりする事になるはずだ。 「涼子をこちらに」母が命じ、涼子が母の前に連れてこられた。マヤが、涼子の穿いていたショーツを母に渡し、ファイルを見ながら報告を始めた。 亜紀も彩夏も美人だが、涼子の美しさは、その中でも際立っていた。思わず見とれてしまう、美しい顔立ちに、豊かな胸、くびれたウエスト、美しい形をした長い脚、モデルの様なプロポーションと、白いきれいな肌を持っている。その美女が、全裸で母の前に立たされ、自分の調査結果を聞いている。花は躰だけでなく、すべてを裸にされてしまう。 ピアノ教師としての涼子の評価は高く、教え子を何人か有名なコンクールに入賞させている。数年前から独立し、個人で始めた教室にも多くの生徒が習いに来ている。学生の頃から美人で評判だったが、今まで親しく付き合った男性はいない。 「素行にも問題がないとの報告でしたが、少し引っかかる所があったのでもう一度詳しく調査させました。過去の交友関係と現在のピアノ教室について再調査させたのです。二つの自殺未遂事件が判明しました」 緊張と羞恥で、赤らんでいた涼子の美しい顔が、今度は青ざめてきた。 「8年前に女子高時代の後輩が、そして去年、ピアノ教室の生徒が自殺を図っています。いずれも本気ではなく、涼子の関心を引こうとしたのが目的でした。女子高時代の後輩に話を聞くことができました。結論から申し上げると、女癖が悪かったのです。人気があって慕ってくる後輩がたくさんいたようです。そのうち気に入った子を選んで、何度か遊んだ後、飽きてくれば別の子に乗り換える。それを繰り返していたようです。自殺未遂事件で懲りたのか、その後はおとなしくしていましたが、自分の教室を持って悪い癖が戻ったと推測しております。昨年自殺未遂をしたのは中学生ですが、大変な美少女です。生徒の間で涼子先生は時々、可愛い子に特別レッスンをするという噂があります」 「嘘です。そんな事ありません」涼子が、か細い声で否定した。その途端、母の平手が涼子の尻を打った。 「本当か嘘か、躰に訊いてみれば分かるわ。ところでこのショーツ、小さな染みが付いているじゃない。生徒に悪さをしたときに興奮して濡らしたのかしら。愛液の臭いがするわ」 涼子は真っ赤になってうつむき首を横に振っている。 「躰を検めるわ。床に手をついて脚を開きなさい」「はい」 亜紀の調教を見た恐怖から、涼子は抵抗できない。ゆっくりと脚を開き、美女はあられもない恰好で、涙目になった。 母が腰を屈め、覗き込みながら股間に片手を差し入れた。涼子は哀れな悲鳴を出したが、脚は動かさずに耐えている。 「思った通りだわ。ぐしょぐしょに濡れている。亜紀の喘ぎ声を聞いて興奮したのかしら。それとも彩夏の裸に欲情したのかしら。いやらしい先生ね」 言葉で責めながら、母の手が涼子の陰部の奥に入って行く。 「お許しください。そこはだめです。ああっ。ああっ」 泣き声の様な、喘ぎ声を出し始め、腰を切なそうにもじもじさせている。 母の手で、花びらが大きく開かれた。膣の入り口は狭く、粘膜の色もきれいなピンク色をしている。マヤの見立て通り、つぼみに間違いはない。一方で、花びらは、腫れぼったく充血し、クリトリスが赤黒く腫大している。愛液がクリトリスと花びらを濡らし、母の指が動いて、びとびと、と淫靡な音がした。母の手がラビアからクリトリスに移る。 「こんなに大きくなって尖っているわ。いつも自分で慰めているのね。それとも生徒になめさせているの?」 涼子は顔を真っ赤にさせ、首を横に振っている。母の指がクリトリスを挟み、上下に擦り始めると、喘ぎ声が大きくなった。羞恥と屈辱で涼子は言葉を失っている。 「質問に答えないなら、躰に訊くしかないわね」母がクリトリスをつねり、涼子の悲鳴が響いた。 「お許しください。逆らうつもりはありません」「素直に答えなかった罰を与えるわ。お仕置きしながら質問するけど、正直に答えないと罰が追加されるからね」 母の冷たい声で涼子はさらに怯えた絶望的な表情になったが、震える声で言った。 「お願い致します」
|