| 「もう、もう我慢できません!」 沙子ちゃんはそう叫ぶと、ステージから客席へと張り出した花道に向かった。 そこには可愛い白鳥のオマルが置かれているのだった。 もちろんスポットライトが当てられ、観客の、それこそ目の前でやることになる。 常人に出来ることではない。 けれど、もう私たちは常人ではなかった。 一つしかないオマルを目指して、私たちはへっぴり腰で走った。 全裸でオマルを奪い合う様がどれほど滑稽か、観客たちの爆笑でわかった。 タッチの差で私は沙子ちゃんにオマルを奪われた。 プラスチックのオマルを叩く水音が会場全体に響いた。 オマルにはマイクが仕込まれているらしかった。 沙子ちゃんは顔を隠し、 「ごめんなさい、ごめんなさい」 と泣き続けた。 その声もまた、スピーカーで会場全体に響いた。 「オナニーを許可します」という声も響いた。 女子レスラー級バケモノの一人の声だった。 客席から猛烈な色気と、快楽を求める女達の声が聞こえてきた。 そんな中で、私は沙子ちゃんがし終えるのを待っているのだった。 「おい、まだか?」とバケモノの一人が言った。「次、待ってるぞ」 「ごめんなさい、もう少しです」 液体とは違う、柔らかい固まりが次々と重なっていく音が響いた。 そんなもの、ここで出さなくても…… 私はただ沙子ちゃんが終えるのを待った。 「おい、まだ出すのか?」 「ごめんなさい、もう少し、もう少し出ます」 「そこのお前」と私は声をかけられた。 何か助けてくれるのかと、心が少しだけ弾んだ。 「どうしてもしたけりゃ、そこでしろ」 ステージの真ん中に、いつのまにか新聞紙がしかれてあった。 沙子ちゃんを見ると、まだ……な様子がお尻の下に見えた。 もう耐えられない。 私はステージの真ん中の新聞紙の上に跨がった。 入れられた薬液が激しく新聞紙を打ち、私の足の裏を濡らした。 そして自分の意思ではない勢いで、固形物が内側からアナルを押し広げ、次々と飛び出していった。 そのたびにわき起こる女達の妖声に、私は、実は得も言われぬ快楽を感じて、密かに、と言うより、観客の面前で、逝った。 逝きまくった。(続くよ。感想待ってるね)
|