私は千佳様のお部屋の外で千佳様の荷物を改めていました。封筒の表に私の名前と、24:7.BY、CHIKA。と書いてありました。(ゆき、貴方がこの手紙をよむという事は手術が、成功したと言う事ですね。本当におめでとう。私の命はもう長くは無いでしょう。貴方は今、私の隣で可愛い顔をして、眠っています。これから、貴方を連れて病院に行きます。実は入院お、今日まで待って貰いました。昨日は貴方のお誕生日だっつたから。ゆき、貴方へお誕生日プレゼントは、この手紙を読めると言う事なのよ。もう、判ったでしょう?そう。私にはもう視力は必要ないの。私の角膜をゆきにプレゼントするわ。ゆき、貴方はこれから私の目を通してしか見る事が出来ない体になったのよ。素敵でしょう。私が灰になっても、私は、ゆき、貴方の目になって貴方を、支配する事になれたの。人は必ず死ぬ時が来るの。私はそれが早かっただけ。でも、私は貴方が最後の時を迎え灰になっても一緒なの。ゆきの眼は私の目だったからね。最後の命令よ。私の分まで長生きするのよ。色んな物をその眼に焼き付けてからこちらに来なさい。その時は私が迎えに行くからね。心配しなくてもいいからね。私は先に行くけど悲しいことはないの。解ったら、涙を、拭きなさい。ゆきの笑顔が本当は一番好きだったから。二人で一つになった記念日なの。24:7.四六時中一緒だよ。新しい旅立ちの日。本当におめでとう。再見。)と書いてありました。私は流れ落ちる涙を拭いました。千佳様の死に化粧をされたお顔を拝見し冷たくなった唇を私の唇で暖めて差し上げました。千佳様のお体に白い布が掛けられました。窓の方に視線がほんの少し移った時、窓の外の桜の花びらが散りました。 T, B, C
明きからかに、何時もとは違う淫靡だけれども上品な麝香の香りに、包まれた部屋でご褒美を、頂くけるのだ。そのための、体の準備はすでに、出来ているにも、かかわらず、催淫作用のある、麝香の香りが程よく体を、刺激してくれている。声にならないほどの快感の波が何度も何度も私の体を襲う。そのたびごとに千佳様の背中に廻した腕に力が入ってしまう。何度、快感の渦に呑まれたかわからない、私はついに失神をしたのです。気がつくと、朝を迎えていたらしい。濃厚なキスによって完全に気がついた。最愛の人のキスで朝を迎えた喜びを全身で最愛の方に全身を使いさせて頂いている。いつもよりも強い余韻に身を委ねていると、コーヒーの香りが漂い(ゆき、おはよう、もう朝ですよ)と千佳様の声が心に響く。(申し訳ございません千佳様)(良いのよ、これをお飲みなさい)と、私の手のひらにグラスを持たせて下さった。てっきりコーヒーだと思っていた私は戸惑いを感じながらもグラスの中の液体を飲み干した。暫くして心地よい睡魔が体を支配して行った(ゆっくりおやすみなさい)その言葉が胸に響いた後、熟睡状態に入った。どの位寝たのろう?不安感が胸を襲い(千佳様、千佳様?)と心で叫ぶ。いつもなら返ってくるはずの言葉が胸には返って来なかった。(何故?)自問自答を繰り返す私。暫くして、その答えがわかりました。(ガラガラガラ)ワゴンの音と共に消毒液の匂いと、共にここが、どこであるか自覚するまで時間はかからなかった。その時、事務的に(おはようございます。気がつかれましたか?)と、女性の声、(ここは、どこですか?教えてください?)と、叫んだ、(ここは、病院です)と女性の声、(お連れの方は大丈夫ですから、心配しないで下さい)瞼の違和感を訴えると(触らないで下さい今は、絶対に)そう言い残すとワゴンの音と共に彼女は私から去って行き私は例え様の無い孤独感に苛まれ心の中で幾度となく(千佳様、千佳様)といつ帰って来るのか判らない返事を待ち心の中で叫びながらも孤独と戦いつつ”けている。人は一人では生きて行け無い事を改めて実感した。これもまた、四六時中の裏返しであるのかも知れない。四六時中。何て素敵で、重みのある言葉だろうか。四六時中。。。。。。。。。。T, B, C.