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■2927
/ 親記事)
秘密結社I.E.Q.
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□投稿者/ 薫
付き人(51回)-(2006/04/02(Sun) 20:29:54)
『ようこそ、I.E.Q.へ。』
『お待ちしていました。さぁ、扉の向こうで、主人がお待ちしています。』
『今宵の宴が今、始まります。』
(携帯)
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■2928
/ ResNo.1)
第一章
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□投稿者/ 薫
付き人(52回)-(2006/04/02(Sun) 20:31:48)
“ピンポーン”
それはこのインターホンから始まった。
一人暮らしを始めて、早二ヵ月。
春の訪れを感じる、今日この頃。
里山愛(さとやま・あい)と書かれたプレートがついたマンションの三階の部屋。いつもは、インターホンが鳴っても、居留守を使う愛が、今日はなぜか、扉を開いた。
『はぁい。』
『里山愛さんですか?』
『そうですけどぉ。』
『じゃあこちらに判子かサインお願いします。』
どうやら郵便物が届いたらしい。
愛は判子を押し、郵便物を受け取った。
部屋に戻り、何かと思い、急いで開けた。
正方形のこじんまりとした箱が見えた。
中を開けると一枚の紙と招待券が入っていた。
『何これー?』
愛はおそる、おそる紙を見る。
紙にはこう書かれていた。
“幸運なあなたへ”
この用紙に目を通された貴女はとても幸せな方です。
当社が何故、貴女にこの招待券を送付したかと、言いますと、この度、我が社で行なわれます、月一イベントにご参加して頂きたくお送りさせて頂きました。
我が社の方針は、日頃現代社会で疲れている貴女を含めた方々に、心を開放してもらう為に安らぎや癒しなどを常に提供する事です。
日頃、貴女が人には言えないような、悩みなどは全て当社にお任せください。興味が湧きましたら、下記の番号にお電話か、当社宛てに一報下さると嬉しいです。
それではいい返事お待ちしております。
担当・山部勇一。
(携帯)
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■2929
/ ResNo.2)
第一章・2
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■
□投稿者/ 薫
付き人(53回)-(2006/04/02(Sun) 20:36:11)
愛は、またどこかの会社が手の込んだ勧誘をしているのだろう、と思い用紙と招待券を箱にしまい、部屋の片隅に放置した。
この箱が、これから愛に快楽と欲望の雨を降らす事など知らずに。
それから一週間したある日。
友人の川岸峰子(かわぎし・みねこ)が愛の自宅を尋ねた。
何でも、悩みがあって愛に相談しに来たらしい。
『峰子が相談なんて、めずらしいわね?』
『うん…。それがさぁ、この間部長にセクハラされてさぁ。』
愛と峰子は同じ部所に配属された同期のOL。
その部所に勤務する、部長は大のセクハラ好きで有名だった。
しかし、上司という事もあってか、誰も通報しない。
愛にはそれが不思議だった。
『警察にいこうよ?セクハラなんて犯罪だよ!』
『それはいや……。』
『何で!?また皆と同じで黙って我慢するの?』
友人の峰子がセクハラされたとあって、愛は声が強くなる。
『だって…あたし部長に弱み握られてるの。他の子もそう。だから皆言えないの。。』
『えっ!?そんな…。』
愛は驚愕した。
部長がそこまで頭が切れるなんて。
これじゃあ、峰子は泣き寝入りするしか……。
愛は自分が何もしてやれない無力さに憤りを感じた。 ふと、愛はこの間、届いた郵便物に目がいった。
“ 日頃、貴女が人には言えないような、悩みなどは全て当社にお任せください。”
一か八か。これに賭けるしかない。
愛は傷ついた峰子に、この間の郵便物を見せた。
少しでも、心が楽になれば、と親切心から勧めた。
峰子もそれに同意し、招待券の入った郵便物を自宅に持ち帰った……。
それから一ヵ月の間、峰子は会社にも出社せず、そして愛が連絡しても繋がらず、音信不通だった。
何かあったのか、と思い、思い切って部長に問い詰めたが、部長の方も音信不通だったらしい。
急に怖くなった愛は、もしかして、勧めたあの会社で何かあったのかもしれない!と思った。
しかし、あの会社の番号や住所が記載された用紙は峰子が持っていて、愛は分からなかった。
(携帯)
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■2930
/ ResNo.3)
第二章
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□投稿者/ 薫
付き人(54回)-(2006/04/02(Sun) 20:39:48)
そして五月の半ばになった頃、愛の自宅には再び、あの郵便物が届いた。
正方形の入れ物には招待券と用紙が。
用紙にはこの間と同じ説明文が書かれていた。
しかし、前回と違う点が一つあった。
前回は入っていなかった、青い便箋。
愛は唾を飲み込み、開いた。
“里山愛様へ
前回は里山様の大事なご友人を提供して下さりありがとうございます。
今回は貴女にも月一イベントにご参加頂けますよう、心から願っております。”
愛は『提供』の二文字が気になった。
まるで、自分が峰子を商品として送ったような物言いに愛は怒りを感じた。
『峰子を取り戻さなきゃ』
愛は腹を決め、記載された番号に電話した。
『もしもし、里山です。貴社に私の友人の川岸峰子が訪れたと思うのですが…。』
『川岸峰子様ですね?はい、確かに先月ご入社頂きました。その節は当社を推薦して頂きありがとうございます。』
『確かに、ここを紹介したけど、入社って。一体…貴社は何の会社なの?』
『来て頂ければ分かりますよ。是非来て下さい。今月中に招待券をご持参の上、お越しください。』
そう言って電話は切れた。外部に漏らせないような会社って。
愛は気になり、翌日会社に向かう事にした。
(携帯)
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■2931
/ ResNo.4)
第二章 2
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□投稿者/ 薫
付き人(55回)-(2006/04/02(Sun) 20:42:38)
愛は普段通りに朝は自分の会社に向かった。
何気なく仕事をこなしていると、掲示板の方に目がいった。
愛は張り出された紙を見て唖然とした。
川岸峰子 4月15日を以て退職。
『はぁ!?退職?』
つい、声がデカクなり、周りが愛を見る。
愛は恥ずかしくなり、頭を少し下げ、部長に尋ねた。
『川岸が退職って、誰から聞いたんですか?川岸は音信不通で…』
『僕もよく、知らないが会社宛てに、辞表が届いたらしいんだ。社長も、辞表が郵送で来てびっくりしてたみたいだな。』
『そうですか……。』
愛はやはり、あの会社に確認しなければならなかった。
自分のせいで、峰子をトラブルに巻き込んだのだから。
(携帯)
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■2932
/ ResNo.5)
第二章 3
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□投稿者/ 薫
付き人(56回)-(2006/04/02(Sun) 20:44:07)
午後八時、会社を後にし、タクシーに乗り込んだ。
愛は手に汗を握りながら、運転手に行き先を告げた。徐々に近づいていく距離。 愛は場所を知らないのでいつまでもドキドキがつづいていた。
到着したのは、50階はあるだろう、ビル。
運転手にお金を払い、ビルの回転扉を通り、受け付け嬢に問う。
『招待券届いたので、来たのですが…。』
『はい、里山様ですね?ご連絡は聞いています。どうぞ、最上階の社長室まで、エレベーターで向かって下さい。社長がお待ちしておりますので。』
可愛らしい受け付け嬢が、エレベーターを指差す。
指示通り愛はエレベーターに向かった。
エレベーターに乗り込もうとした時、この会社の人間が五六人入ってきた。
現在時刻は午後九時。
こんな夜に、皆残業?と愛は首を傾げた。
そうこうしてる内に、人が徐々に降り、愛だけが最上階に辿り着いた。
エレベーターの扉が開くと、一直線に、社長室が見えた。
その扉の前に黒服の若い男が立っていた。
いかにもボディガード風な感じだ。
愛はその男に尋ねた。
『社長室に入室してもよろしいですか?招待券ならありますよ?』
『ようこそ、I.E.Q.へ。
お待ちしていました。さぁ、扉の向こうで、主人がお待ちしています。』
『主人?社長じゃないの?』
『入れば分かります。さぁどうぞ。』
男はにやり、と笑い扉を開けた。
(携帯)
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■2933
/ ResNo.6)
第三章
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□投稿者/ 薫
付き人(57回)-(2006/04/02(Sun) 20:46:48)
扉の向うには、大きなデスクに座る女性が見えた。女性は愛を見るなり、近づいた。
『初めまして、I.E.Q.の社長を務めさせております、相沢春菜(あいざわ・はるな)と言います。里山さん、来てくれて嬉しいわ。』
容姿は比較的美形で、スーツ姿がよく似合っていた。 愛は相沢に問う。
『ここに、川岸峰子が入社しましたよね?』
『ええ、里山さんのご紹介で。彼女、すっかりここが気に入って、入社したいって希望されてたわ。』
『そうですか。川岸から音信不通になり、心配で見にきたのですが、この会社は何をしているんですか?こんな夜遅くまで、たくさんの人が働いていますね。』
『うちの会社は、現代社会で疲れたお客さまを最高の癒しと快楽を提供するプレゼンターなの。』
『具体的に言うと、川岸さんも含めた悩める小羊ちゃんに、愛を与えてあげるの。』
意味が分からない。
愛?小羊?何を目的にこんなデカイビルが?
峰子が無事なのは分かったけど、転属するくらい、いい会社だったの?
『口で言っても分からないと思うから実際に見て頂くわ。その方が分かりやすいでしょ?』
そう言って相沢は大きなテレビ画面のスイッチを入れた。
そこに映し出されたのは、各フロアの一室、一室全て映っていた。
その部屋では、愛が今まで見たことがない、会社の風景だった。
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■2934
/ ResNo.7)
第三章 2
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□投稿者/ 薫
付き人(58回)-(2006/04/02(Sun) 20:49:26)
ピシッ、バシッ。
鞭が飛びかう音がスピーカーから流れる。
また、ある部屋では、赤ちゃんプレイを行なっていたり、まるで、ここは淫乱な風俗店のようだった。
『これは…』
愛は言葉を失った。
社長は構わず話始めた。
『ここで、皆癒されたり、快楽を得て、明日への活力を補給している人がたくさんいる。
普通の風俗店なんかより、うちは格段にレベルの高い癒しの空間よ。
しかも、女性限定を対象にしたね。
社員の中には男性もいるけど、あれは運営において、必要な人材だから。気にしないで。
里山さん、貴女も色々疲れがたまっていそうね?私が直々に癒してあげるわ。』
相沢はそう言いながら、奥の扉を開けた。
扉の奥にはダブルベッドが置かれていた。
『ちなみに、この会社、表向きは安眠布団を制作しているのよ。このビルの地下に工場があってね。』
相沢は愛を見つめながら、愛のスーツの上着を脱がせていった。
『えっ…ちょっと!何するの?』
『いいから黙ってなさい。』
突然の命令口調に愛は息を飲んだ。
初めて会った、女性に犯されそうになるなんて……。この会社も人間も皆、何かがおかしい。
愛は急に恐怖感を覚えた。 しかし、その恐怖はすぐに快楽へと変わっていった。
『ひゃあぁん。』
愛の勢いのある喘ぎ声に相沢は口元を上げて笑う。すかさず、相沢は先程責めた乳首を舐める。
『気持ちいいでしょ?』
相沢の問いに答える余裕すらなく、肩で息をしていた。
愛は体中が熱くなるのを感じていた。
もう、何もかもが、よくなっていく。
愛の目に映るのは、妖しい雰囲気を持つ女社長が、愛をその細い指で責め立てる姿だった。
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■2935
/ ResNo.8)
第三章 3
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■
□投稿者/ 薫
付き人(59回)-(2006/04/02(Sun) 20:50:58)
『気持ちいい…あっ、あぁぁん。』
愛の奏でる歌を聴きながら相沢はスーツのスカートを下げ、下着も下げた。
『ねぇ、里山さん?次は何されたいの?』
『…………。』
恥ずかしさで何も言えない愛を見ながら軽くため息をついた。
『たくっ。お前も子猫も素直じゃないんだから。』
ズンッ――。
突然電撃が走る。
愛の蜜壼にか細い二本の指が奥を突いた。
入れては出してをしばらく繰り返していると、愛は程なくして果てた。
『はぁぁ…はぁ、はぁ。』
『気持ち良かったでしょ?次からはもっと素直な子にならなきゃ、快楽は与えないから。』
『はぁ、はぁ。誰が、こんな所に居続けるとでも?』
愛は冷静さを取り戻し、相沢に挑発的な眼を向ける。 相沢も、鼻でフンっと鳴らし、愛を見た。
『まだ、素直じゃないのね。私がなぜ、貴女の家に招待券を送ったと思うの?』
『は?知らないから。』
『淫乱な娘に該当する人だけに送ったのよ。貴女は、毎夜、毎夜AVを見てたでしょ?そして自慰をしてた。違う?』
そう、愛は相沢の言った通り、彼氏の居ない寂しさを紛らわせる為に、毎夜いやらしい行為を楽しんだのだ。
『何故、知ってるかって?言ったでしょ、うちは安眠布団を制作してるって。布団の中に盗聴器を仕込むのなんて、簡単なのよ。うちの布団売り上げ伸びっぱなしだから、たくさん、淫乱な娘を発掘出来たわ。』
『あんた、それ犯罪じゃんか!!狂ってるよ。』
『何と言われようが、私のやりたいようにするわ。ここを知られたからね、貴女は私の従順なペットになるのよ。』
(携帯)
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■2936
/ ResNo.9)
第三章 4
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□投稿者/ 薫
付き人(60回)-(2006/04/02(Sun) 20:52:53)
愛の人生は大きく変化する。
相沢も含めたこの、I.E.Q.によって……。
『ペットって…意味分かんない……。帰る!!』
愛はそう言ったが、一糸纏わぬ姿なのを思い出しスーツを探したが、周りには見当たらなかった。
『ペットに服は必要なくてよ?』
『返して!!それと…峰子も帰してあげて!!こんな所に大事な友達置いていけない!』
半分泣きそうになるのを堪え、愛は相沢に懇願した。しかし、相沢の冷たい眼を見て、愛はたちまち何も言えなくなった。
『主人に逆らう悪いペットは、きっちり教育してもらう事ね。』
パチン―と、相沢は指を鳴らし、黒服の男を呼んだ。
『この淫乱な小娘を般若の所へ。』
男はうなずき、愛の首に、相沢から手渡された首輪をはめた。
そして首輪に繋がれた長い鎖を持ち、愛を引っ張った。
(いや!!どこに行くの?離してよ!!)
愛は心の中で叫びながら、体を動かそうとしなかった。
しかし、男の力に適うはずもなく、無常にも引きづられていった。
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■No2935に返信(薫さんの記事) > 『気持ちいい…あっ、あぁぁん。』 > > > 愛の奏でる歌を聴きながら相沢はスーツのスカートを下げ、下着も下げた。 > > > 『ねぇ、里山さん?次は何されたいの?』 > > > 『…………。』 > > > 恥ずかしさで何も言えない愛を見ながら軽くため息をついた。 > > > 『たくっ。お前も子猫も素直じゃないんだから。』 > > > ズンッ――。 > 突然電撃が走る。 > 愛の蜜壼にか細い二本の指が奥を突いた。 > 入れては出してをしばらく繰り返していると、愛は程なくして果てた。 > > > 『はぁぁ…はぁ、はぁ。』 > > 『気持ち良かったでしょ?次からはもっと素直な子にならなきゃ、快楽は与えないから。』 > > > 『はぁ、はぁ。誰が、こんな所に居続けるとでも?』 > > 愛は冷静さを取り戻し、相沢に挑発的な眼を向ける。 相沢も、鼻でフンっと鳴らし、愛を見た。 > > > 『まだ、素直じゃないのね。私がなぜ、貴女の家に招待券を送ったと思うの?』 > > 『は?知らないから。』 > > > 『淫乱な娘に該当する人だけに送ったのよ。貴女は、毎夜、毎夜AVを見てたでしょ?そして自慰をしてた。違う?』 > > > そう、愛は相沢の言った通り、彼氏の居ない寂しさを紛らわせる為に、毎夜いやらしい行為を楽しんだのだ。 > > > 『何故、知ってるかって?言ったでしょ、うちは安眠布団を制作してるって。布団の中に盗聴器を仕込むのなんて、簡単なのよ。うちの布団売り上げ伸びっぱなしだから、たくさん、淫乱な娘を発掘出来たわ。』 > > > 『あんた、それ犯罪じゃんか!!狂ってるよ。』 > > > 『何と言われようが、私のやりたいようにするわ。ここを知られたからね、貴女は私の従順なペットになるのよ。』 > > (携帯)
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