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■3614
/ 親記事)
彼女の秘密 〜ツカサ〜
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□投稿者/ 皐月
付き人(60回)-(2006/08/08(Tue) 03:04:17)
彼女の秘密続編を書こうと思います(o^∇^o)ノ
言葉足りない事などあるかもしれませんが、
良かったら読んでくださいね.。.:*・゚☆
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■3615
/ ResNo.1)
彼女の秘密 〜ツカサ〜 1
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□投稿者/ 皐月
付き人(61回)-(2006/08/08(Tue) 04:24:56)
2006/08/08(Tue) 05:19:44 編集(投稿者)
私のものにしたい。その髪に体に触れたい。どうしたら君は私のものになる?
私は長い髪が風になびかれている君に、少し遠く見とれながら思った。
スッと目が合い、ドキンと心臓が脈を打った。
「ツカサちゃん!!」
君は笑顔で手を挙げながら私の元に走ってくる。その笑顔を私だけのものにしてしまいたい。
『よっ、ヒトミ』
私がこうゆう風に言うと君はいつも…
「ヒトミじゃないでしょ!ヒトミ先輩っ!!」
ほらね今日も言った。
人差し指を立てて、口を尖らせている。
そんな君を見ているとつい笑顔が零れてしまう。
『ハハッ、まぁいいじゃない』
今日一日の私の気分が決まる。
私は1年の時から君だけを見ている。
あれはいつだったかな?確かまだ入学して間もない日だったから春かな。
授業がダルくて、保健室で寝ようと思って保健室に行った。
保健室の先生がいなくてラッキーだった。
1番窓側のベッドに横になりたくてカーテンを開けたら、君が眠ってたんだ。
少し窓が開いてて、ホワホワと前髪が揺れていて、睫毛が長かった。
とても綺麗な寝顔だった。思わず見とれてしまった。
私がそのまま立ち尽くして見つめていると、君はうっすらと瞳を開いた。
私はマズイと思ったが、君は体を起こしいきなり……
「ビックリした〜先生かと思って寝たふりしちゃったよ〜」
君は安堵の笑みを浮かべた。
『ごめんなさい……』
そう告げてその場を立ち去ろうとしたんだ。そしたら君は、
「君も昼寝組み?なら隣のベッド空いてるよ♪」
そう言って隣のベッドのカーテンを開いて見せた。
私はそのベッドに腰掛けネクタイをゆるめた。
その様子をみて君は、
「(クスクス)やっぱそぉなんだ。一緒だね」
『ぁ……はい…』
私は君の可愛い笑顔に目を合わせられず顔が赤くなりそうで、それを隠すためにすこし俯いた。
「何年生?」
『1年です』
「じゃあ私の1コ下だね。私は2年。名前は?」
『ツカサです……石野ツカサです』
「ツカサちゃんね。私はヒトミ、井内ヒトミ。どう?この学校は慣れた?」
『はい。校舎が広くてまだよくわからないけど…』
「そうね。授業サボって保健室に来ちゃうぐらいだから、慣れたも同然だね(クスクス)」
見とれてしまいそうな可愛い笑顔だった。
君は気付いていないだろうけどあの時、ドキドキして、何だか恥かしくて、2人の間にあるカーテンを閉めてしまいたい気持ちだったが、君と話したかった。この矛盾している想いはなんだろう?って自分に問いかけてたっけ。
あの時から私は君しか見れなくなった。
君を見かけると目で追ってしまう。
君から特別視されたくてわざと「先輩」をつけなくなった。
君に釣り合う人になりたかった。
そんな私達の出会いを思い出した。
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■3616
/ ResNo.2)
彼女の秘密 〜ツカサ〜 2
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□投稿者/ 皐月
付き人(62回)-(2006/08/08(Tue) 05:16:21)
あれから私は何回か保健室で授業をサボろうとしたが、保健室の先生がいてできなかった。もう1度君と2人で話したかったから。
普段廊下や食堂で会っても少ししか話せないから…君をもっと知りたかった。
そんな上手くいかない状況に少しいらついていたんだ。
でもある日、部活のない日だった。少し暑くなりはじめた初夏だったかな?
帰ろうと靴を履いて昇降口を出た時だった。
「あれ?ツカサちゃん」
『あ……ヒトミ先輩』
まだあの頃は〔先輩〕ってつけてたっけ(笑)
「今帰りなの?一緒に帰ろうよ」
いつものように可愛らしい笑顔が向けられた。
私は頷いて、一緒に歩き出した。
君と話したかったのに、上手く言葉が出てこなかった。
『そっ……そういえば、先輩は普段から授業をサボったりはしないんですか?』
「ぇ……どぉして?」
『何回か保健室に行ったんですけど、先生がいて……』
「(クスクス)そぉゆうことかぁ〜」
『ハハッ、いい場所がないか知りたくて…』
そう言って少しおどけてみせた。
「しょうがないなぁ〜じゃあ優しい先輩がいい場所を教えてあげよう!南校舎の屋上は日当たりもよくて、快適な場所だよ〜」
『先輩も常習犯ですね』
私は少しからかった。
「もぉ〜せっかく教えてあげたのに」
君は口を尖らせてたね。
『嘘です、嘘です。教えてくれてありがとうございます。ちなみに大体サボる日って決まってるんですか?』
「う〜ん…気分次第と天気だけど、大体火曜日の4限と木曜日の3限かなぁ〜」
いい事を聞けたと思った。
それから、狙って屋上に行くことが多くなった。
私は友達を多くは作らない方だし、心を開くことも少なかったが、
君だけは特別だった。きっと他の人に見せない私を君には見せていたと思う。
でも私は胸につっかえていた事があった。
屋上以外の場所の君の隣にはいつもただの仲が良いだけではないと思われる人がいた。
ある日天気のいい火曜日の4限の時間屋上に行った。
「あれっツカサちゃん」
予想した通り君がいた。
『今日は天気がいいね』
その頃にはもうタメ口だったっけ。
「うん。日向ぼっこ日和だね」
そんな他愛のない会話を繰り返していたが、心のモヤモヤが邪魔した。
だから思い切って聞いたんだ。
『ねぇ、ヒトミといつも一緒にいる人は付き合ってるの?』
緊張を頑張って隠した。
「……ァハハ、バレちゃった?1年の冬からね。それとヒトミじゃなくて、ヒトミ先輩でしょ!!」
ズキンっと心臓が痛かった。
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■3617
/ ResNo.3)
NO TITLE
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□投稿者/ ぁ
一般人(1回)-(2006/08/08(Tue) 13:35:53)
彼女の秘密でのツカサのイメージがぁ変わりましたぁ☆
なんかすごぃ続きがぁ楽しみです♪
頑張ってくださぃ☆
(携帯)
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■3618
/ ResNo.4)
なんだか
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□投稿者/ さき
一般人(5回)-(2006/08/08(Tue) 14:03:46)
ツカサが切ない〜〜
ういういしい〜〜w
皐月さんお話書くの上手だよー
書くってゆーより描けてるって感じがする
文字情報だけなのにすごい頭の中で想像しやすい♪
がんばってください^^
皐月ふぁんのさきより☆
引用返信
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■3619
/ ResNo.5)
ぁ さんへ☆
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□投稿者/ 皐月
付き人(63回)-(2006/08/08(Tue) 14:59:34)
コメントありがとうございます(人´∀`).☆.。.:*・°
彼女の秘密では見られなかったツカサを書きたいと思います♪♪♪
よかったらこれからも暇つぶしにでも見てやってくださいヽ(゚∀゚)ノ
引用返信
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■3620
/ ResNo.6)
さきさんへ☆
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□投稿者/ 皐月
付き人(64回)-(2006/08/08(Tue) 15:05:13)
いつもコメントありがとう(人´∀`).☆.。.:*・°
彼女の秘密続編というかツカサ編、サキさんに楽しんでもらえたらいいです(o^∇^o)ノ
これからツカサがどうなるかまだ決まってませんが、(いつも行き当たりばったりなんで)これからもよろしくです。* ゚ + 。・゚・。・ヽ(*´∀`)ノ
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■3621
/ ResNo.7)
彼女の秘密 〜ツカサ〜 3
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□投稿者/ 皐月
付き人(65回)-(2006/08/08(Tue) 16:38:09)
君はあの人の前でどんな笑顔なの?君はどんな想いで寄り添っているの?
君はどんな顔で求めるの?どんな可愛らしい表情で喘いでいるの?
私は自慰行為というものはしないが、そんな君を思い浮かべては、妄想痴態にハマってしまう。そして落ち込む。
私にはサディストな性癖があった。君をめちゃくちゃにしたかった。
その笑顔を行為の時は涙に変えたかった。
君を頭の中で何度犯しただろうか……
あの日から君への想いは心の奥にしまったんだ。
この居心地のいい関係を壊したくなかったんだ。
屋上のあの場所と君の笑顔があればいいと思ったから。
この気持ちは誰も知らない。それは1年の時同じクラスで、同じ部活のカオリですらも知らない。
カオリは私の中で今までにないタイプの友達だった。
私の周りの友達は、サバサバしてると言うか、そっけない感じの人ばかりだった。
しかしカオリは違って、人懐っこかった。最初は打ち解ける気もさらさら起きなかったんだけど、いつの間にかカオリが傍にいることが当たり前になってしまった。
たまにはこうゆう友達もいいかなって思ったんだ。
きっとカオリは何かあるとは感づいてはいるのだろうが、何も聞いてこない。それがカオリの良さでもあった。
そして2度目の春。
2年になってカオリとはクラスが別れてしまったが部活も一緒だし、いい関係を続けている。
君とも相変わらずの関係。
私は今でもこの想いを君に告げることはなかった。
始業式、私は屋上へ。
温かい陽射しが私を包み、寝ころがった私は睡魔に引き寄せられていた。
フッと顔に影がかかった。目を開けると君が覗き込んでいた。
ああ、なんてラッキー。この時だけは私のもの。
思わず君を見つめ微笑んでしまった。
「ツカサちゃんもココに来たんだ」
『ああ』
君は私の隣に寝ころがった。
「春の日差しは気持ちいいよね」
『うん』
その横顔は思わずキスしたくなるような衝動に駆られる。
「もぉ3年になっちゃった。あと1年でこの屋上ともお別れかぁ〜…」
そんな悲しいこと言わないでよ。まだ、気付かないフリしようよ。
心が悲しくなるじゃない。
「私ね、この場所はツカサちゃんにしか教えてないんだよ」
『ぇ……』
上体を起こして君を見つめた。
「誰だって一人になりたい時あるじゃない。だからこの場所は誰にも言わなかったの」
『へぇ……そぉなんだ』
思わず笑みが零れた。その君だけの場所に私を受け入れてくれたことがもの凄く嬉しかった。
やっぱりあと1年だなんて気付かないフリをしよう。
だって君とのこの時間を大切にしたいから。
私はそう思って君との関係を壊さずにいた。
あの時までは………
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■3622
/ ResNo.8)
彼女の秘密 〜ツカサ〜 4
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□投稿者/ 皐月
付き人(66回)-(2006/08/08(Tue) 18:36:10)
「ねぇ、私変な性癖があるんだよね」
部活終了後帰り道、急にカオリがそんなことを告白してきた。
『……へぇ…そぉ…どんな?』
突然そんなこと言われたってさ、何て答えればいいかわかんないよ。
どうせMなんですとかじゃないの!!?とか思っていた。
「うん。あのね、好きな子が他の人に犯されたりするのを見るのとか、あと少しSみたいで、縛るのとか、お尻の穴とかね」
私は驚いた。タチだったんかい!!って心の中でカオリに突っ込みを入れた(笑)
カオリは女の子らしい。髪も長いし、性格はしっかりした子だけど人懐っこいし、私は断然ネコだと思っていたのだ。
でも、その性癖は私と似てるなって思った。でも私はカオリに自分の性癖を告げることはしなかった。
「最近ね、気になる子がいるの。多分向こうも私のこと気にしてくれてるみたいなんだけど、きっかけないし……でもその子を見ると、そうゆうことしたいって思うんだよね」
気付かない間にカオリも恋をしているんだなぁ〜って思った。
そんなことを思いつつカオリの話を黙って聞いていた。
「1年生の子なんだけどね、食堂とかでよく見かけるの。多分ルミって名前でさ。向こうもよくチラチラ見てくるんだけどね、気になっちゃって。だからね、ツカサ……」
よく一人でベラベラしゃべるなぁ〜っと思いながら聞いてた。
『ん??』
「ルミちゃんを犯して欲しいの」
『…………はぁ!!?』
驚きを隠せず、カオリの方に目を向けた。
するとカオリもこっちを向いてきて笑顔で、
「だからそのルミちゃんって子をツカサに犯してもらって、犯されているルミちゃんを見たいの。それで計画的に私のものにしたいの」
そんな凄いことをさらりと笑顔で言っているカオリが、今まで私が知っているカオリとは思えなかった。
『な……何言ってんの。そんなことできる訳ないだろ』
「そっか……やっぱそぉだよね……」
カオリはシュンとしていた。そんな仕草がやっぱりネコっぽいなと思った。
「でもさ、考えておいてよ!!ね?」
カオリは笑顔をこちらに向けた。
考えておいてって言われてもねぇ〜……、そんなことを思いつつ話題をこの話から避ける為に、
『ああ、わかったよ』
と答えた。
カオリは私の性癖を見抜いているのだろうか?
そんな疑問を抱きつつ、帰り道を歩いていた。
ねぇカオリがそんなこと言ったから、私の中で少しずつ何かが壊れていったんだと思うよ。そうじゃなきゃ、私はあんなことしなかったよ……きっと。
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■3627
/ ResNo.9)
彼女の秘密 〜ツカサ〜 5
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□投稿者/ 皐月
付き人(69回)-(2006/08/09(Wed) 03:06:11)
カオリはあれから何も言ってこなかった。
でも私の頭の中ではカオリから言われた言葉が頭を巡っていた。
私は屋上に向かって歩いていた。別に今回は君がいるかもと狙って行った訳ではなく、ただ気分的にだ。
考えておいてって言われてもねぇ…そんなことを思いながら屋上へ続く階段を上っていた。
ガチャ……
君を期待して開くときとは違う気分で扉を開いた。
私は意表をつかれた。
君が屋上の柵に寄りかかりって外の風景を眺めていた。
君を狙っていった訳でわなかったから、心がパァッと晴れた。
カオリに言われたことなんて、一瞬で忘れたんだ。
『この時間にいるなんて、めずらしいねヒト……』
話し掛けながら、君に近づいた。名前を呼ぼびかけた瞬間だった。
いきなり君は私の胸に飛び込んできた。
『ぇ!!ちょ……ヒトミ!!?』
凄く動揺した。
「ごめん…ヒック…泣き顔って…フェッ…見られるの好きじゃないの…ヒクッ…」
君が泣いてる!!私は心の動揺を隠せなかった。
だって君はいつでも笑顔だったから。
自分の手をどうするべきか悩んだが、ドキドキしながらそっと片手で君の頭を撫でてあげた。
『しょうがないな、落ち着くまでこうしててあげる』
なんて言葉をかければいいかわからなくて、冗談混じりに言ったんだ。
「うん。ヒック…ありがとう…」
しばらく経ってから君は私の胸から体を離した。
「もぉ大丈夫…ぇへへ……」
目を赤くさせながら、私を見つめてそう言った。
そしてまた柵に寄りかかり外を眺めていた。
『……何か合ったの?』
私は後姿の君に問いかけた。
「…うん。彼女とね…喧嘩しちゃったの…私にはついていけないって…言われちゃって」
フツフツと怒りが込上げてきた。
私は君が欲しいのに、我慢してるのに。そんなことを君に言った彼女が許せなかった。
そんな怒りを抑えつつ、
『大丈夫?』
「うん。ツカサちゃんが胸貸してくれたしね。ありがとう」
そう言って君は少し元気のない笑顔を私に向けた。
ねぇ、こんなこと君には言えないけどさ、君の泣き顔に少しドキドキしてしまったんだ。だって私の妄想の中の君が私の腕の中にいるようで……
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■No3621に返信(皐月さんの記事) > > > 君はあの人の前でどんな笑顔なの?君はどんな想いで寄り添っているの? > 君はどんな顔で求めるの?どんな可愛らしい表情で喘いでいるの? > 私は自慰行為というものはしないが、そんな君を思い浮かべては、妄想痴態にハマってしまう。そして落ち込む。 > 私にはサディストな性癖があった。君をめちゃくちゃにしたかった。 > その笑顔を行為の時は涙に変えたかった。 > 君を頭の中で何度犯しただろうか…… > > あの日から君への想いは心の奥にしまったんだ。 > この居心地のいい関係を壊したくなかったんだ。 > 屋上のあの場所と君の笑顔があればいいと思ったから。 > この気持ちは誰も知らない。それは1年の時同じクラスで、同じ部活のカオリですらも知らない。 > > カオリは私の中で今までにないタイプの友達だった。 > 私の周りの友達は、サバサバしてると言うか、そっけない感じの人ばかりだった。 > しかしカオリは違って、人懐っこかった。最初は打ち解ける気もさらさら起きなかったんだけど、いつの間にかカオリが傍にいることが当たり前になってしまった。 > たまにはこうゆう友達もいいかなって思ったんだ。 > きっとカオリは何かあるとは感づいてはいるのだろうが、何も聞いてこない。それがカオリの良さでもあった。 > > そして2度目の春。 > 2年になってカオリとはクラスが別れてしまったが部活も一緒だし、いい関係を続けている。 > 君とも相変わらずの関係。 > 私は今でもこの想いを君に告げることはなかった。 > > 始業式、私は屋上へ。 > 温かい陽射しが私を包み、寝ころがった私は睡魔に引き寄せられていた。 > フッと顔に影がかかった。目を開けると君が覗き込んでいた。 > ああ、なんてラッキー。この時だけは私のもの。 > 思わず君を見つめ微笑んでしまった。 > > 「ツカサちゃんもココに来たんだ」 > > 『ああ』 > > 君は私の隣に寝ころがった。 > > 「春の日差しは気持ちいいよね」 > > 『うん』 > > その横顔は思わずキスしたくなるような衝動に駆られる。 > > 「もぉ3年になっちゃった。あと1年でこの屋上ともお別れかぁ〜…」 > > そんな悲しいこと言わないでよ。まだ、気付かないフリしようよ。 > 心が悲しくなるじゃない。 > > 「私ね、この場所はツカサちゃんにしか教えてないんだよ」 > > 『ぇ……』 > > 上体を起こして君を見つめた。 > > 「誰だって一人になりたい時あるじゃない。だからこの場所は誰にも言わなかったの」 > > 『へぇ……そぉなんだ』 > > 思わず笑みが零れた。その君だけの場所に私を受け入れてくれたことがもの凄く嬉しかった。 > やっぱりあと1年だなんて気付かないフリをしよう。 > だって君とのこの時間を大切にしたいから。 > > 私はそう思って君との関係を壊さずにいた。 > あの時までは……… >
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