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■3819
/ 親記事)
友だち
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□投稿者/ 壱鼓
一般人(1回)-(2006/09/07(Thu) 18:25:30)
2006/09/07(Thu) 18:27:47 編集(投稿者)
魅夜(みよ)ちゃんとは同じ委員会がキッカケで出会った。
ぱっちりとした瞳は睫毛が長く、色素の薄い髪は緩いパーマがかかっている。
声はかわいくて、いつも優しく響いた。
「真波ちゃん」
私は魅夜ちゃんに名前を呼ばれるのが好きだ。
魅夜ちゃんは私の名前を呼ぶ時ににっこりと笑ってくれる。
「委員会の資料、返しに行こう?」
「ん、良いよ」
他愛ない話をしながら資料室に向う。
資料室は校舎から離れていて、隣りの空き教室を運動部が更衣室代わりに使う時くらいしか人が来ない。
「そういえば古典の小テストがあるの、知ってる?」
「そうなの?!
どーしよ、嫌いなんだよね、古典の文法…。
魅夜ちゃんは?」
「ふふふ、古典は割と得意なのよ。
教えようか?」
「ぜひお願いします」
そう言って頭を下げる私に魅夜ちゃんはいつも通り柔らかく笑う。
実を言えば最初は魅夜ちゃんが苦手だった。
だって絵に書いた様なお嬢様で女の子で、出来過ぎていたから。
だけど魅夜ちゃんは気さくで、あまり喋らない私にも話しかけてくれた。
うん、私は魅夜ちゃんが好きだ。
少なくとも今まで出来た友達のなかでは一番。
(携帯)
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■3820
/ ResNo.1)
友だち2
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□投稿者/ 壱鼓
一般人(2回)-(2006/09/07(Thu) 18:43:11)
資料室の扉を開けると薄暗い室内が広がる。
たくさんの棚にたくさんの資料。
棚と棚の間は狭く二人並んで歩くのは難しい。
私たちが返しに来た資料は一番奥の棚だった。
「ねぇ、真波ちゃん」
棚に資料を戻しながら魅夜ちゃんが私に話しかけて来た。
「真波ちゃんって、付き合った事ある?」
「…え、ないよ。
どうしたの突然?」
唐突な質問に私は面食らう。
今までそういう話題を話した事はなかった。
思わず魅夜ちゃんを見ると魅夜ちゃんも私の方を見ていた。
ドキリとする。
「んー…、突然過ぎたかな?
実は前から気になってたの」
にこりと魅夜ちゃんは笑う。
その笑みはいつも通りだけど。
(雰囲気が…)
違った。
綺麗な弧を描く唇。
細められる瞳。
同じだけど、違う。
(魅夜、ちゃん?)
体は痺れた様に動かない。
つ、と魅夜ちゃんの指が私の頬を撫で唇に触れた。
(携帯)
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■3821
/ ResNo.2)
友だち3
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□投稿者/ 壱鼓
一般人(3回)-(2006/09/07(Thu) 18:59:14)
「じゃあ、真波ちゃんはまだキスした事ないのね」
カッと頬が熱くなったのが解った。
確かにキスした事、ないけど。
「み、魅夜ちゃんはどう、なの?」
「あるわ」
即答で返された返事に更に熱が高まる。
魅夜ちゃんの指がゆっくりと私の唇を撫でた。
背筋に、ぞくぞくと痺れが走る。
「知ってる、真波ちゃん?
キスって気持ち良いのよ」
一歩魅夜ちゃんが私に近付く。
近くなった距離、近くなった唇。
あと少しで触れてしまえる程に。
私の視線は魅夜ちゃんの唇から離れられない。
艶やかで綺麗な唇。
その唇で触れられると気持ち良いの?
「ねぇ、真波ちゃん」
キス、しよう。
そう魅夜ちゃんが言った次の瞬間、私の唇に魅夜ちゃんの唇が重ねられていた。
重ねられた唇は、柔らかい。
(携帯)
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■3832
/ ResNo.3)
友だち4
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□投稿者/ 壱鼓
一般人(4回)-(2006/09/09(Sat) 07:02:28)
柔らかな感触は啄む様に離れたりくっついたり。
いつの間にか棚に背中を預け、魅夜ちゃんの両腕が私を囲う。
(気持ち、良い、かも…)
同姓だけど、魅夜ちゃんの唇は柔らかくて優しくて。
囲んでいた魅夜ちゃんの腕がゆっくりと私を抱き締めてくる。
そのまま軽いタッチで腰を撫でる手。
思考が散漫になっていくのが解った。
だって、なんだかすごく気持ち良くて。
半分夢心地な気分だった。
つるりと、何かが口内に入って来る。
突然な事にびっくりして体がびくりと震えた。
思わず魅夜ちゃんの体を突き飛ばそうとして、でも出来なかった。
ぎゅっと魅夜ちゃんは私を強く抱き締めて来て。
何かが私の舌を絡めとる。
これは、魅夜ちゃんの、舌?
半分パニックになってた。
こんな事したらだめだと言う自分がいる。
だけど気持ち良いと思う自分も確かにいた。
唇がやっと離れた時、いやらしく光る唇とにっこりと笑う魅夜ちゃんがそこにいた。
(携帯)
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■3833
/ ResNo.4)
友だち5
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□投稿者/ 壱鼓
一般人(5回)-(2006/09/09(Sat) 07:19:06)
「ねぇ、気持ち良かった?」
笑いながら魅夜ちゃんは話しかけてくる。
私は、私は答えられない。
「私ね、本当はずっと真波ちゃんに触れたかったのよ?」
耳元でそっと話す魅夜ちゃん。
息が耳にかかる度にぞくりと背筋に震えがはしり力が抜けそうになる。
「声が出ないくらい良かったのかしら?
ふふっ、ねぇ、真波ちゃん?
もっと気持ち良い事、してあげる」
再び重ねられた唇。
今度はゆっくりと丹念に私の舌は絡められ、舐められる。
力が抜けていって、思わず私は魅夜ちゃんに縋った。
腰の辺りを触っていた手がだんだんと上に行く。
その手はとうとう私の乳房に触れ、揉み始めた。
始めはゆっくりと、ほんの少しの強弱を付けながら。
「ふ…っん……」
口付けの合間に漏れた声に自分でびっくりした。
私の声はまるで。
「感じてるみたいね」
思ってた事を言われて恥ずかしくなる。
(携帯)
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■No3832に返信(壱鼓さんの記事) > > 柔らかな感触は啄む様に離れたりくっついたり。 > いつの間にか棚に背中を預け、魅夜ちゃんの両腕が私を囲う。 > > (気持ち、良い、かも…) > > 同姓だけど、魅夜ちゃんの唇は柔らかくて優しくて。 > 囲んでいた魅夜ちゃんの腕がゆっくりと私を抱き締めてくる。 > そのまま軽いタッチで腰を撫でる手。 > 思考が散漫になっていくのが解った。 > だって、なんだかすごく気持ち良くて。 > 半分夢心地な気分だった。 > > > つるりと、何かが口内に入って来る。 > > 突然な事にびっくりして体がびくりと震えた。 > 思わず魅夜ちゃんの体を突き飛ばそうとして、でも出来なかった。 > ぎゅっと魅夜ちゃんは私を強く抱き締めて来て。 > 何かが私の舌を絡めとる。 > これは、魅夜ちゃんの、舌? > > 半分パニックになってた。 > こんな事したらだめだと言う自分がいる。 > だけど気持ち良いと思う自分も確かにいた。 > 唇がやっと離れた時、いやらしく光る唇とにっこりと笑う魅夜ちゃんがそこにいた。 > > > (携帯)
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