| “…で、デートはどうなったの?” “んー。また今度♪” “何で、帰って来っちゃたの?レストランで乱れる雪も見たかったのにー” “だってさ、駐車場から歩いてる時、すれ違った女の人が凄く厭らしい目で雪を見てたんだもん!” “はぁ?” “あの人、絶対、雪を食べたいって思ってたよ。” “そうですか?気のせいじゃないの?” “気のせいなんかじゃない。あたしには分かるの!” “そうですかね?” “綺麗な雪を他の人に見せるなんて許せないモン!” “ふーん。尚って、やきもちやきなんだね?” “な…何よ” “可愛い♪” “う…煩いわねー。ほっといてよ!” “あはは。照れてやんの。てかさ、乱は?” “乱が何よ” “いや。しっかり見せてもらってるんですが…” “ああ。乱ね。乱には手ぇ出せないでしょ?” “え…。まぁ…そうですが…” “それに、仮に乱が手を出せたしても…無理ね” “えーと…。何が、無理?” “雪を満足させる事なんて、乱には無理よ。あはは〜” “笑うな。失敬だな” “じゃぁ、出来る?雪を満足させられる?” “…………………無理…かな(汗)” “でしょ。だから乱はいいのよ。でも他の人は駄目。雪が綺麗なのはあたしだけが知ってればいいの” “ちょっと待って。金曜の朝に入れるローターはどうなのよ” “あー。あれはあたしがいないとこだからいいの” “えー?そんなもんなの?” “うん♪それにローター挿れてるぐらいじゃ雪はあんなに乱れないし” “それもそうだね。(思わず納得)っていうか、普通にデートすりゃいい話しだよね?” “そうだよ” “そうだよ…て。じゃぁ、なんでバイブなんて咥えさせたの?” “だって、別にデートする気無かったモン” “………おいっ” “じゃっ。そういうことで。今、雪が股縄しながらご飯作ってくれてるから手伝って来るね♪” “あ。うん。…って、今、さらっとおかしなこと言わんかったか?” “え?あー。ごめん。嘘ついた。多分手伝わない” “…いや。乱が言ってるのはそこじゃないからっ” “え?違うの?やだぁ。恥ずかしいなぁ” “だから、恥ずかしがるとこ、間違ってるでしょ!?” “とにかく、そういうことだから。じゃぁねー” “………”
恋人達の夜はこれから。 雪のもとへと戻る尚の後ろ姿が、とても幸せそうで、 プレイの激しさに反して、思わずほのぼのとした気持ちにさせられてしまった。
尚があんなところでやきもちやくなんて 意外な一面もみれて、今日はそれだけでも収穫あり。 焦らしても焦らされても、 もっとハードで、痛みや苦しみがあったとしても やっぱりそこにはちゃんと愛があるんだな。なんて思えて。 なんだからちょっぴセンチメンタル乱。(笑)
見上げた夜空には、瞬く星。星。 澄んだ濃紺の空に映え、ロンマンティックな雰囲気を一層盛り立てる冬の夜。 暖炉に火を焚き、ふかふかの絨毯の上、何も纏わぬ、愛しい彼女を 淫らに狂わせられたら、なんて。 雰囲気に呑まれ、思い浮かぶのも、SMより、ロマンティック思考。 尚に頼んで、クリスマスの夜には、暖炉のあるペンションにでも旅行に行ってもらおうか。 出来れば、外には雪が積もっていて欲しいな。 勿論、こっそり覗かせていただきますけど♪ さてさて、今日はこれにて退散しますかね。
デート!?・・尚と雪・・
完
(携帯)
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