| 2人は同じ大学に通う学生だ。 “おっとり”“ふんわり”の似合う花。 “意気揚々”“明朗活発”の似合う美月。 相反する性格の彼女たちだが、姉御肌の美月がおっちょこちょい花の面倒をみ、花はそんな美月をしたう形で、まるで姉妹のように仲がよい。 今回、花が引っ越ししてきたのは美月の提案だった。 母子家庭で親からの仕送りを断り花がバイトをして生活費を稼いでいる姿をみて、財閥の一人娘である美月がたまりかねて相談したのだ。 実際、美月は高級マンションの最上階に一人で住んでいる。親からの仕送りだって、そこらのサラリーマンの月収をもしのぐほどだ。 そんな贅沢な提案をはじめは断っていた花だが、美月の 「一人じゃ寂しいし…」 という言葉に渋々賛成したのだ。 しかし、彼女はまだ知らない。 甘い罠にはまり始めていることを…。
(携帯)
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