| 明きからかに、何時もとは違う淫靡だけれども上品な麝香の香りに、包まれた部屋でご褒美を、頂くけるのだ。そのための、体の準備はすでに、出来ているにも、かかわらず、催淫作用のある、麝香の香りが程よく体を、刺激してくれている。声にならないほどの快感の波が何度も何度も私の体を襲う。そのたびごとに千佳様の背中に廻した腕に力が入ってしまう。何度、快感の渦に呑まれたかわからない、私はついに失神をしたのです。気がつくと、朝を迎えていたらしい。濃厚なキスによって完全に気がついた。最愛の人のキスで朝を迎えた喜びを全身で最愛の方に全身を使いさせて頂いている。いつもよりも強い余韻に身を委ねていると、コーヒーの香りが漂い(ゆき、おはよう、もう朝ですよ)と千佳様の声が心に響く。(申し訳ございません千佳様)(良いのよ、これをお飲みなさい)と、私の手のひらにグラスを持たせて下さった。てっきりコーヒーだと思っていた私は戸惑いを感じながらもグラスの中の液体を飲み干した。暫くして心地よい睡魔が体を支配して行った(ゆっくりおやすみなさい)その言葉が胸に響いた後、熟睡状態に入った。どの位寝たのろう?不安感が胸を襲い(千佳様、千佳様?)と心で叫ぶ。いつもなら返ってくるはずの言葉が胸には返って来なかった。(何故?)自問自答を繰り返す私。暫くして、その答えがわかりました。(ガラガラガラ)ワゴンの音と共に消毒液の匂いと、共にここが、どこであるか自覚するまで時間はかからなかった。その時、事務的に(おはようございます。気がつかれましたか?)と、女性の声、(ここは、どこですか?教えてください?)と、叫んだ、(ここは、病院です)と女性の声、(お連れの方は大丈夫ですから、心配しないで下さい)瞼の違和感を訴えると(触らないで下さい今は、絶対に)そう言い残すとワゴンの音と共に彼女は私から去って行き私は例え様の無い孤独感に苛まれ心の中で幾度となく(千佳様、千佳様)といつ帰って来るのか判らない返事を待ち心の中で叫びながらも孤独と戦いつつ”けている。人は一人では生きて行け無い事を改めて実感した。これもまた、四六時中の裏返しであるのかも知れない。四六時中。何て素敵で、重みのある言葉だろうか。四六時中。。。。。。。。。。T, B, C.
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