| 2004/04/12(Mon) 11:02:57 編集(投稿者)
私は千佳様のお部屋の外で千佳様の荷物を改めていました。封筒の表に私の名前と、24:7.BY、CHIKA。と書いてありました。(ゆき、貴方がこの手紙をよむという事は手術が、成功したと言う事ですね。本当におめでとう。私の命はもう長くは無いでしょう。貴方は今、私の隣で可愛い顔をして、眠っています。これから、貴方を連れて病院に行きます。実は入院お、今日まで待って貰いました。昨日は貴方のお誕生日だっつたから。ゆき、貴方へお誕生日プレゼントは、この手紙を読めると言う事なのよ。もう、判ったでしょう?そう。私にはもう視力は必要ないの。私の角膜をゆきにプレゼントするわ。ゆき、貴方はこれから私の目を通してしか見る事が出来ない体になったのよ。素敵でしょう。私が灰になっても、私は、ゆき、貴方の目になって貴方を、支配する事になれたの。人は必ず死ぬ時が来るの。私はそれが早かっただけ。でも、私は貴方が最後の時を迎え灰になっても一緒なの。ゆきの眼は私の目だったからね。最後の命令よ。私の分まで長生きするのよ。色んな物をその眼に焼き付けてからこちらに来なさい。その時は私が迎えに行くからね。心配しなくてもいいからね。私は先に行くけど悲しいことはないの。解ったら、涙を、拭きなさい。ゆきの笑顔が本当は一番好きだったから。二人で一つになった記念日なの。24:7.四六時中一緒だよ。新しい旅立ちの日。本当におめでとう。再見。)と書いてありました。私は流れ落ちる涙を拭いました。千佳様の死に化粧をされたお顔を拝見し冷たくなった唇を私の唇で暖めて差し上げました。千佳様のお体に白い布が掛けられました。窓の方に視線がほんの少し移った時、窓の外の桜の花びらが散りました。 T, B, C
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