| 由衣が 入学してから 数か月が経ち 季節は 夏… 今日は 体育館を
貸し切って バスケ
部の公開練習試合が
ある日である。
要が登場すると同時に 凄い 歓声が体育館に響いた。
要はクールな顔をし
両手を上げ 歓声に答えていた。
練習試合の結果は
16対30で圧勝での勝利 であった。試合の後 部室には 要のファン と称する 何十名の
女の子達がプレゼント を渡しに集まっていた。
「ありがとう みんな」
と 額に 滴り落ちる
爽やかな汗をタオル で拭きながら要は
プレゼントを受け取った。
由衣は 勇気がなく
プレゼントを渡す事が できず 終わってしまう…
次の日 バスケの試合 の話で持ち切りだった。
「そういえば 要先輩 付き合っている人が
いるみたいよ 」
「ええ?嘘?マジ?」 と クラスメイト数人 が話していた。
「だって ここ何日か 前からずっと男の人が 学校まで迎えにきてる みたいで しかも相手 は凄いイケメンみたい…」
と話しを続けている。
(え?…要先輩…が?……嘘でしょ?…)
由衣は かなりの衝撃 とショックを感じて
今にも泣き出しそうだった。
由衣の 要に対する
想いは日に日に強い
ものとなっていった……
(携帯)
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