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■2908 / inTopicNo.41)  何を後悔したらいいのかわからない・・・27
  
□投稿者/ 麻琴 一般人(31回)-(2006/03/28(Tue) 21:01:07)
    どれくらいの時間が経過したのか・・・

    私はようやく目が覚めた。

    なんだか変な夢を見た様な・・・・ハッキリしない頭のまま目が覚めた。

    夢じゃなかった。

    記憶を辿ると、鏡張りの部屋で波の音で胡弓の音色でアロマ・・・

    そして・・・

    え?

    服は?

    私は一糸まとわぬ姿でシーツに包まっていた。

    (ウソッ!)

    『目覚めた?』

    佐野さんが私のすぐ横で肘をついて横たわっていた。

    『おはよう!って言うにはまだまだ深夜だけど』

    『・・・・・』

    『怒ってるの?』

    『お、怒ってるわ。当たり前でしょっ』

    私は本当に怒っていた。

    『お酒に何か入れたのね?』

    『欲しいと思ったものは絶対に手に入れる!これ自分のやり方。

    と言っても、ここまで欲望が強くなったのは始めてだけど』

    『人間の道理から外れてるわ。何偉そうに主張してるの?』

    佐野さんは私の上にかぶさり、

    私の両腕を頭の上で押さえつけた。

    『自分は女を好きになる病気だから。

    かわいそうだと思って受け入れてよ』

    『病気で恋愛を語られたらたまったもんじゃないわ。

    いい加減にしてよ。』

    自分でも驚くくらい多きな声だった。

    『どんなに声出しても無駄だから。外にはまったく聞こえないし。

    二人っきりの世界を邪魔する人は・・・

    だぁ〜れもいないよ』

    うすら恐ろしくなった。

    彼女の表情に。
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■2907 / inTopicNo.42)  何を後悔したらいいのかわからない・・・26
□投稿者/ 麻琴 一般人(30回)-(2006/03/28(Tue) 21:00:35)
    今まで襖や壁だったところを覆うように上から何か降りてくる。

    鏡?

    鏡で覆われた部屋に変身するの?

    そして波の音に乗せて胡弓の音が聞こえてきた。

    照明は薄暗いままだが、ほのかに紫かかっている。

    そして、アロマ?なんの香りだろう。

    『陶酔できるアロマだから、力を抜いて、自分に身を任せればいいから』

    佐野さんが耳元で囁いた。

    一体、私はどうなるの!?

    波の音と、呼吸の音色、それから何かの香り。

    気が段々遠くなっていった。

    佐野さんの腕の中で、私は気を失った。

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■2906 / inTopicNo.43)  何を後悔したらいいのかわからない・・・25
□投稿者/ 麻琴 一般人(29回)-(2006/03/28(Tue) 20:59:18)
    『さぁ。』

    佐野さんは私の腕を自分の首に回し、

    もう片方の手で私の脇を支え隣の部屋に行こうとする。

    『さ、佐野さん。待って。大丈夫だから。

    少し座ってたら大丈夫だから。

    あ、あとお水いただけると嬉しいかな?(結構必死)』

    佐野さんは私の話を無視し、

    二人布団の上にドサっと倒れこんだ。

    なんてフカフカなお布団・・・なんて感じてる場合じゃない!

    頭はハッキリしているのだが、体が言うことを利かない。

    『お水、あげる』

    と言って佐野さんは枕元に置かれていた水を口に含み、

    私の口に流し込んだ。

    そして口の中の水を私の口に流し込んだあとは、

    思い切り唇を吸われ、生々しい舌が私の口の中で動き回った。

    『さ、佐野さん・・・お、願い。や、やめて・・・・』

    佐野さんは力いっぱい私を抱きしめ、尚もキスを続けた。

    頭では抵抗しているものの、力が出せない私でいた。

    佐野さんは

    『今夜は返しません。』

    と言い、手元のリモコンを操作し始めた。
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■2905 / inTopicNo.44)  ぎずもさん。ありがとうございます♪
□投稿者/ 麻琴 一般人(28回)-(2006/03/28(Tue) 20:57:53)
    応援、ありがとうございます。
    なかなか更新が難しい状況ですが、
    最後までがんばります。

    引き続き、よろしく^^
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■2885 / inTopicNo.45)  こんばんはですm(__)m
□投稿者/ ぎずも 一般人(2回)-(2006/03/23(Thu) 23:57:01)
    定期的に更新ありがとうございます。いつも更新されるのを楽しみにしています。いやーっ!じらしますね(>_<)いつも次が気になるところで…。 またその辺も好きですけど(o^o^o)
    これからえちぃーな感じになっていきそうな予感で楽しみです。では今日はこの位で失礼しますm(__)m長くなりましてすいませんでした(^^ゞ

    (携帯)
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■2884 / inTopicNo.46)  何を後悔したらいいのかわからない・・・24
□投稿者/ 麻琴 一般人(27回)-(2006/03/23(Thu) 21:30:58)
    『もう無理』

    『え?』

    『もうあなたのことしか見れないから、もう無理』

    佐野さんは真顔で答えた。

    『む、無理って言われても・・・・・

    とりあえず、今夜は帰るわ。

    佐野さんの気持ちについてはまた改めて話しましょ?

    ちょっとお酒飲み過ぎちゃった感じだし。』

    と言って立ち上がろうとした。

    が、うまく立てない。

    なんだろ。腰が立たないというか、下半身に力が入らないのだ。

    『帰れそうですか?』

    佐野さんがゆっくり近づいてきて聞いた。

    『だ、大丈夫だと思うんだけどね(笑)

    タクシーで帰らないとちょっと無理かな?

    お酒、おいしかったからついつい(苦笑)』

    本当にどうしちゃんたんだろう。

    『こっちで少し休んだらどうですか?』

    と言って佐野さんは襖を開けた。

    お母様が挨拶に来られた時とは反対の襖を。

    薄暗く明かりがついているその部屋は、

    10畳くらいの和室で、ナント!布団が敷いてある。

    (ウッソ!)

    私は一瞬動けなかった。
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■2883 / inTopicNo.47)  何を後悔したらいいのかわからない・・・23
□投稿者/ 麻琴 一般人(26回)-(2006/03/23(Thu) 21:30:12)
    お料理はどれもこれも高そうな食材で全ておいしかった。

    白ワインの様な日本酒の様な・・・・

    なんとも言えない口当たりのいいお酒は最高だった。

    ちょっと飲み過ぎた・・・・かな?

    会話も楽しかったし、お食事にお酒、

    そして何よりこの離れの雰囲気が全てを満喫させてくれた。

    時計を見るともうすぐ11時半。

    『うわ!もうこんな時間?あっと言う間だったわ。』

    『明日、何か予定あるの?』

    『明日はお掃除かな?彼が金曜日に帰ってくるからね。

    留守を守ってました!ってデカイ顔して出迎えないと(笑)』

    『ねぇ。自分の前で旦那の話するのやめて欲しいな。』

    『あ、ごめんなさい。不愉快だった?』

    『自分はあなたのことが好きだって気がついた。

    だから、旦那のことは辛い』

    私は言葉を失った。

    『私はどうしたらいいのかわからないけど、

    結婚してることも主人がいることも事実なの。

    私との会話で佐野さんが不愉快な思いをするのなら、

    もう二人での会話は持たない方がいいと思うわ。

    今夜は楽しかった。とっても。

    もう、やめましょうか。こんなかたちで会って話すの』
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■2879 / inTopicNo.48)  何を後悔したらいいのかわからない・・・22
□投稿者/ 麻琴 一般人(25回)-(2006/03/22(Wed) 00:38:42)
    そこへスーっと襖が開き、上品な女性が着物姿で入ってきた。

    『はじめまして。ようこそお越し下さいました。

    緑の母でございます。

    緑がお友達を連れてくるのは初めてなんですよ。

    ですから嬉しくって。

    どうぞゆっくりしていって下さいね。

    苦手な食べ物ってございます?』

    『あ。始めまして。中嶋と申します。

    好き嫌いはありません。

    素敵なお店ですね。

    世田谷にこんな素敵なお店があるなんて全然知りませんでした。』

    『良かったら裏の自宅にも遊びにお越し下さいね。』

    本当に音もない立ち居振る舞いだ。

    スーっと出て行かれた。

    『私が・・・初めて?ここに一緒に来るの』

    『そう。』

    短く佐野さんは答えた。

    そして

    『ねぇ。今夜泊まれない?』

    突然の発言!

    『と、泊まるのはちょっとね〜。

    ここからだと家も近いしさ。』

    『ダメ?』

    『だぁ〜め!』
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■2878 / inTopicNo.49)  何を後悔したらいいのかわからない・・・21
□投稿者/ 麻琴 一般人(24回)-(2006/03/22(Wed) 00:37:52)
    そんな調子で世田谷まで楽しい会話で過ごした。

    世田谷のお店は個室のお店。立派な門構えだ。

    『佐野さんって、個室好きなのね(笑)』

    『だってゆっくり話したいもん。』

    竹に囲まれた石畳を進んだ。

    離れの個室だった。

    世田谷ににこんなところがあったなんて。ビックリ!

    『なんだか高そうね・・・・』

    『(笑)大丈夫です。お金いらないから』

    『え?招待券とか?』

    『いいからいいから』

    佐野さんは慣れたお店の様で、サッサと先を行く。

    そしてお茶室の様な部屋に通された。

    まるで、京都!って感じ。勝手な想像だけど。

    『本当に素敵なお店ね。料亭でしょ?』

    『ここ、父が経営してるお店なんです。

    だから、遠慮しないで下さい。

    自分が友達を連れてくるの、両親は嬉しいみたいだから。』
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■2874 / inTopicNo.50)  何を後悔したらいいのかわからない・・・20
□投稿者/ 麻琴 一般人(23回)-(2006/03/19(Sun) 22:24:00)
    そして水曜日。

    木曜日は祝日でお休みだ。それに彼が今夜は帰ってくる。ハズ・・・・

    まだメールが入って来ないということは、延期になったかな?なんて思ってたら、

    会社のPCにメールが来た。

    佐野さんからだった。

    −−−お疲れ様です。明日祝日だけど、今夜飲みに行きませんか?−−−

    今夜かぁ。別にいんだけど、一応彼が帰国予定だからなぁ。と思い、

    その旨返信した。

    −−−お茶だけでもいんですけど・・・難しい?−−−

    17時までにメールが来なければ今日の帰国は一時延期!ということになっていた。

    だから17時までは確実な返事が出来ない。と返信した。

    −−−わかりました。17時の時点でご返事いただけますか?−−−

    と言うことで、17時まで保留・・・となった。

    そして16:50 彼からメールが来た。

    今日の帰国は延期され、金曜日に帰る。という内容のものだった。

    佐野さんに知らせると、

    −−−んじゃ、お食事もOKってことですよね?世田谷方面に行きませんか?−−−

    先週はじめて会話した人となんだか急接近だけど、ま、いっか!と思い

    OKの返信をした。定時あがりの18時。

    ロビーで待ち合わせ。

    佐野さんは一足早く降りていたみたいだ。

    『お待たせ。雨降りそうね。大丈夫かなぁ〜』

    外に出て、私は空を見ながら言った。

    『一応、折りたたみあるから入れてあげてもいいよ〜』

    いたずらっ子ぽい口調で佐野さんが言う。

    『それじゃ、私のための傘を持たせてしあげるわぁ〜』

    私はツンとした顔で答えた。

    そして二人は笑いながら世田谷に向かった。
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■2873 / inTopicNo.51)  何を後悔したらいいのかわからない・・・19
□投稿者/ 麻琴 一般人(22回)-(2006/03/19(Sun) 22:21:57)
    週が明け、月曜日。

    『おはようございます』

    突然背後から挨拶された。

    振り向くと佐野さんだった。

    『おはようございます。』

    『この間はありがとうございました。

    最高に楽しかったです。

    また行きたいなぁ』

    『こちらこそ。いいお店を教えてもらっちゃって。

    今度彼と行ってみよっかなぁ〜』

    佐野さんの顔から笑みが消えた。

    『んじゃ』

    と言って行ってしまった。

    (ん?なにかマズイこと言ったかな?)

    私は佐野さんの後姿を見送ることになった。

    月、火と何かとバタバタして過ぎていった。

    トレーニング資料の作成が終わると、

    一通りタイムを計るためにリハーサルをするのだ。

    これが結構時間がかかる作業で一日がすぐに終わってしまう。
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■2869 / inTopicNo.52)  何を後悔したらいいのかわからない・・・18
□投稿者/ 麻琴 一般人(21回)-(2006/03/18(Sat) 15:58:47)
    『あ、ごめん』

    『衝動的な行動は気をつけないと・・・』

    ちょっと弟をたしなめる様な口調で言った。

    私に弟はいないけど・・・・(ってもういいって)

    『それに、いくら衝動的とは言っても、

    会社で顔合わせる人とこんな関係になるとなにかと大変じゃない?』

    『そうでもない。てか、会社の人には手を出さないから。少なくとも今までは』

    『近藤さんがいるじゃない』

    『彼女とは関係してないよ。

    仲がいい友達レベルだから』

    『え。そうなの?

    私はてっきり・・・ごめんない。勝手な想像してた』

    『キス、怒ってない?』

    『怒ってたらどーするの?』

    『いや。どーも出来ないけど・・・・』

    佐野さんは小さくなった。

    『(笑)うそうそ。ごめん。困らせちゃって。

    怒ってなんていないから大丈夫よ』

    『怒ってない?ホントに?

    でも、も一回したら怒るでしょ?』

    『こらぁっ!調子に乗らないの!』

    『はぁ〜い』

    なんだか、あとで考えたら不思議な会話だな。と思うけど、

    思い出せば楽しい夜だった。

    その日は、それぞれ新宿を終電前に出てそれぞれ帰宅した。
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■2868 / inTopicNo.53)  何を後悔したらいいのかわからない・・・17
□投稿者/ 麻琴 一般人(20回)-(2006/03/18(Sat) 15:58:01)
    『今日はなんで付き合ってくれたの?

    旦那さん待ってるんじゃないの?』

    『そーねぇ〜。

    近藤さんが言ってたことが気になったっていうのもあるし、

    佐野さんと話してみたいっていうのもあったし、

    夕飯一人よりいいかな?って思ってね』

    『一人?』

    『彼は現地の下見でインドに行ってるの。

    あ、彼ね。旅行会社で企画部にいるんだけど、

    企画だけじゃなくて、添乗員なんかも時々ヘルプでやってるみたいでさ。

    家に居ないこと結構あるのよ。

    今夜もそう。

    多分、来週の半ばには帰ってくると思うけど。』

    『そうなんだ。結婚してどれくらい?』

    『先月の11日で2周年。だから3年目に突入ね。』

    『・・・・・・・』

    佐野さんは窓の下に広がる新宿の街を眺めている。

    『どうしたの?』

    と肩に手を置いたときだ。

    佐野さんは私の腕を掴んで自分の方に引き寄せた。

    そして・・・・・短く唇を重ねてきた。

    私はとっさのことで固まってしまった。

    『ごめん』

    佐野さんがゆっくり手を離した。

    『こーゆーことしておいて、

    謝らないでよ。』

    なぜかキスされて謝られると、

    キスをした本人が自分自身を否定しているみたいでイヤなのだ。
引用返信/返信 削除キー/
■2867 / inTopicNo.54)  ぎずもさん。ありがとうございます♪
□投稿者/ 麻琴 一般人(19回)-(2006/03/18(Sat) 15:56:52)
    いろいろな構想が頭の中で広がり、
    うまく活字に出来ませんが、
    少しずつ進めていきます。
    これからもよろしく!
引用返信/返信 削除キー/
■2857 / inTopicNo.55)  こんばんはm(__)m
□投稿者/ ぎずも 一般人(1回)-(2006/03/17(Fri) 01:14:11)
    初めてレスします。

    私もこの作品大好きです!作品作りは大変だと思いますが頑張って下さい。
    続きを楽しみに待ってます(^Q^)/^

    (携帯)
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■2852 / inTopicNo.56)  何を後悔したらいいのかわからない・・・16
□投稿者/ 麻琴 一般人(17回)-(2006/03/15(Wed) 23:39:39)
    2006/03/15(Wed) 23:40:36 編集(投稿者)

    『ねぇ。失礼なこと聞くかもしれないけど、質問してもいい?』

    『いいよ。』

    『同性を好きになるって、やっぱりキスしたいとかって思うの?』

    『もちろん。まったく男と女の関係と同じだもん。

    キスして抱きたいと思うよ。』

    『ふ〜ん』

    『お酒の勢いで言っちゃうならぁ、

    好きな人の、あの時の顔とか声とか聞きたいと思うよ。』

    『・・・・・そ、そんなものなの?

    佐野さん、今までどれくらいの女性と・・・・・?』

    『寝たか?って(笑)』

    『え?いや。っていうか、

    お付き合いした人ってどれくらいいるのかなぁ〜なんて・・・

    ごめん。調子に乗り過ぎた。答えなくていいから』

    『全然いいよ。んなこと。

    惚れやすいからなぁ〜(笑)

    自分の女として本気で付き合ったのは一人だよ。

    でも、ちょこちょこ遊んでるけど(笑)』

    『同性同士でも遊ぶのね(笑)』

    『そうそう。本命はこっち。って感じ』

    『んで私と遊ぼうかなぁ〜って?(笑)』

    突然佐野さんの顔から笑みが消えた。

    『違うよ。遊びならサッサと手を出してる』

    『て、手を出すって・・・・』

    『レズビアンの遊び人って、意外と多いんだよ(笑)

    人口比率からするとね』

    『そ、そうなの。

    ま、人口からして多くないわけだろうから、

    比率だけ上がるってことかなぁ〜』
引用返信/返信 削除キー/
■2851 / inTopicNo.57)  何を後悔したらいいのかわからない・・・15
□投稿者/ 麻琴 一般人(16回)-(2006/03/15(Wed) 23:38:42)
    『本音?なぁによ。

    今夜の会話は本音トークじゃなかったの?』

    『会話は全て正直に会話してるよでも、

    自分はやっぱり、

    いけない感情を持ち始めてるみたいだからさ。』

    『なぁに?いけない感情って。』

    『普通の恋愛感情てこと。

    普通、男が女を好きになったとき、

    男はその女に何をしたくなるか。ってこと』

    『・・・・あぁ・・・そういうことか・・・・』

    『おまけに中嶋さんは結婚してる。

    自分には何の望みもなく、心の中で感情だけが取り残されてく・・・

    さぁて!これからこの気持ちをどう処理するか!

    が大きな課題です(笑)

    とりあえず飲むかな!』

    と言ってグラスを傾けた。

    佐野さんはおどけて言ってたけど、なんだか辛そうに見える。

    女同士の恋愛は経験無いけど、

    片思いの辛さは私にだって十分わかる。

    だからと言って、私にはどうしようも出来ない。

引用返信/返信 削除キー/
■2844 / inTopicNo.58)  何を後悔したらいいのかわからない・・・14
□投稿者/ 麻琴 一般人(15回)-(2006/03/14(Tue) 23:13:49)
    『驚かないんだね』

    『十分驚いてるわよ。言葉失ってるもん。』

    『いろいろ聞きたいんじゃない?

    いいよ。遠慮しないで聞いてくれて』

    『う、うん。

    話し聞いてて、あなたたちの関係がなんとなくわかった様な気がするから。

    でも、人それぞれの生き方があるでしょ?

    別にそれをどうこう言う気はないわよ。

    ただ、そこにどうして私が出てくるんだろ。って思っただけ。

    話もした事がないあなたと私が付き合ってるなんて、

    彼女はどうして思ったのかしら』

    『簡単な話だよ』

    『え?』

    『自分が言ったから。』

    『言った?何を?』

    『同じフロアの人で気になる女(ひと)がいるって。』

    『でも、私のことを指して言ったわけじゃないんでしょ?』

    『あかねは観察力あるからね。

    自分の目線や行動でわかったんじゃないかな?

    普通の人なら気が付かないことでも、

    あかねにはわかったんだよ。

    自分の不自然な行動が』

    『それって・・・私、何かアプローチされてたの?』

    『アプローチって程じゃないけど、

    用も無いのに近くを通ったり、

    目線で追ってたりさ。』

    『えぇっ。そうだったの〜。全然気が付かなかった。』

    『好きって気持ちかどうかはわからないけど、

    気になってしょーがないのは確かなんだ。

    だから今夜は凄く嬉しい。

    これでも緊張してるんだよ。

    わかる?』

    『全っぜんわかんない(笑)

    でも、佐野さんと話してるの楽しいわよ。

    年齢が同じってこともあると思うんだけど。

    それに弟みたいでかわいい(笑)私には弟いないけど』

    『でも、自分の本音を聞いたらきっと嫌いになるよ。』

引用返信/返信 削除キー/
■2843 / inTopicNo.59)  何を後悔したらいいのかわからない・・・13
□投稿者/ 麻琴 一般人(14回)-(2006/03/14(Tue) 23:12:28)
    佐野さんは本当に楽しい人。

    今まで私の周りにいないタイプだ。

    少年っぽい同い年。

    弟の様な・・・

    私に弟はいないけど・・・

    食事が終わり、カクテルタイムだ。

    私はチェリーブロッサムを。

    佐野さんはシーバスのロックを頼んだ。

    『遅くなっちゃったけど、本題に入ろうかな』

    佐野さんが、今までのトーンとは違う落ち着いた口調で話し始めた。

    『本題?

    あぁ・・そう言えば何か私に話があったんだっけ。忘れてた。』

    『自分は、あかねと付き合ってたっていうか、仲良かった時期があってね。

    でも先月ハッキリさせたの。

    なんとなく付き合ってる日が1年くらい続いてたから。

    あかねの気持ちもわかっってたし、このままじゃいけないな。って。

    そう思いはじめたのは、中嶋さんと全然関係ないんだけど、

    彼女は勝手に別れる原因はあなただって思ってたみたいで。』

    『ふ〜ん。そうなの・・・・・』

    私は新宿の賑やかなネオンを見ながら言った。
引用返信/返信 削除キー/
■2842 / inTopicNo.60)  悠さん。ありがとうございます♪
□投稿者/ 麻琴 一般人(13回)-(2006/03/14(Tue) 23:11:39)
    とても励みになるコメント、ありがとうございます。
    所詮、一人の頭のなかで練る構想なので引き出しに限界がありますが、
    頭の中を思い切りエッチ(?)にして頑張ります(笑)
    これからも見守っていてください。
引用返信/返信 削除キー/

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