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■2978 / inTopicNo.1)  シメントリー
  
□投稿者/ フミ 一般人(1回)-(2006/04/07(Fri) 18:46:12)



    「ん……あ、ふっ…」
    「耳が感じるの?」
    「ちが……ぁ!」
    「感じるんだ」

    そう淡々とした口調でただ事実だけをすっぱりと言い切ってやると、
    目の前の光の顔は赤く染まり、泣きそうに歪んだ。

    長谷川光。ハタチ。
    黒いストレートの肩までの髪に、切れ長な眼。
    派手な顔立ちをしている割には大人びた雰囲気をまとった、すらりとした長身。

    会社の部下と上司であるだけであった私たちの関係が崩れたのは、つい二時間ほど前のこと。

    「抱いてください」
    「は?」
    「あたし、真希さんのこと好きです」

    飲みに行った帰り、私のマンションに来るなり突然そんなことを言われて、
    アルコールの力を借りてとは言え、私は正直に信じられなかった。
    年下らしかぬ容姿をした光と、一方、背が低くて色白で、
    童顔といわれるところを赤眼鏡をかけてなんとか背伸びをしている私。

    どこからどう見ても釣り合いが取れるわけはなかった。
    そう。考えてみれば、悪いのは断られても諦めなかった光の方だ。
    なんでもします、と少し潤んだ目でこちらを見てくる光の顔が、
    私の良からぬ心に火をつけた。

    まさか彼女も、私がこんなにも豹変するとは思ってもみなかっただろう。


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■2979 / inTopicNo.2)  シメントリー:2
□投稿者/ フミ 一般人(2回)-(2006/04/07(Fri) 18:47:09)
    「や…真希さ……!あたし、も…っ」
    「ダーメ」
    「っ」
    「まだ早いから」

    ちゅぷ、と音を立てて、それまで沈めていた指をゆっくり引き抜く。
    とろんとした目で辛そうに私を見つめてくる光の視線が痛いほど分かったけれど、
    それに応えることは決してしない。

    「…そろそろいいかな」
    「はぁ…っ!…んあ…」
     
    光の中で波がいったん通り過ぎるのを待ってから、
    先ほど発見したばかりの弱点を舌で舐める。
    中途半端に外されて立ち上がった乳首の先でぶらぶら浮いていたブラを手で掴み、
    そのまま上から擦り付けるように刺激してやると、
    待ちわびた感覚に光が身を捩じらせて喜んだ。

    ガチャガチャと、ベッドの柵に繋いだ手錠が無機質な音を立てる。

    「乳首すっごい硬くなってるけど」
    「ん、く……やぁ…」
    「触ってほしい?」
    「……ん」

    無意識に漏れる声を必死に抑えながらコクコクと首を縦に振る光に向かって、
    冷たい顔でにんまりと笑った私は、
    「残念」と言って、ぱっとブラから手を離す。

    「私的にはこっちが気になる」

    そう、乳首の周りの乳輪だけに狙いを絞って丹念に舐めまわしてやると、
    すぐに私の意図に気がついたのか、
    光は長い足をもじもじとこすり合わせて、訴えるみたいに私を見た。

    それでも私は譲歩しない。
    暇になった片手をすでに大洪水の光の秘部に伸ばし、
    その真珠に触れるすれすれのところまでを上から下までつーっと行き来させてやる。

    「あ、……く…」
    「あー、乳首だけじゃなくてこっちも硬そうだねえ」
    「……まき、さ…!」

    言いながら、愛液に濡れてきらきらと光っている真珠をじっくりと眺めてやると、
    刺激を与えられずに、大事なところを見られているだけという状況に、
    光が落ち着かないように眉を寄せて泣きそうな顔をした。

    それを見て私は言う。


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■2980 / inTopicNo.3)  シメントリー:3
□投稿者/ フミ 一般人(3回)-(2006/04/07(Fri) 18:48:20)

    「光、私のこと好き?」
    「……は、…い」
    「じゃあ五分くらい我慢できるよね」
    「…え?」
    「五分イかないで我慢できたら、考えてあげてもいいよ」

    言い放たれた私の言葉を聞いて、光が少し大きく目を見開いた。
    そのことを確認してから、私は何の合図もなしに
    ひくひくと私の指を手招きしている光の穴に指を二本突っ込んでやる。

    「あ、ひぁっ!!ああっ!」
    「うわ、光のココすっごい嬉しそう…」
    「んあ!や……あああっ!」
    「ごめんねえ、長い間待たせて」

    そう、詫びるように呟いてから、
    焦らす前は小指の先ほどだった真珠をいとおしむ様に撫でてやる。
    と、光の体が今までにないところに到達したようだ。

    「あ、つ……っ!ふあ!」

    びくりびくりと大きく体を跳ねさせて、
    歯を食いしばって絶頂に達するすれすれのところで自分を抑えている光。
    整った顔は赤く染まり、快楽に苦しむみたいに歪んでいる。

    「かわい、光」
    「はぁっ、はっ……あ!」
    「あと三分」

    告げて、しかし意地の悪い私は決して攻撃の手を緩めない。

    それまで撫でるだけだった真珠を指先で挟み込み、上下左右に転がしてやる。
    穴の中にいれた指はばらばらと好き勝手に動いたあげく、
    光のGスポットを的確に刺激した。


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■2981 / inTopicNo.4)  シメントリー:4
□投稿者/ フミ 一般人(4回)-(2006/04/07(Fri) 18:48:56)
    「あ、はぁっ、あ…あん!」
    「がんばるねえ」
    「んあ…はっ、は…っ!」
    「あと二分」

    もはや光の口からは喘ぎ声が漏れるか、空気を吸い込む音か、
    そのどちらかしか聞こえない。
    光の中を奥深くまで突く指のスピードを速めて、
    私はこれ以上声を出させたら流石にまずいと思い、光の唇を上から覆う。

    「ん!んんっ…!ん!!」

    最後の仕上げとばかりに、それまでピストン運動をさせていた指の数をもう一本増やして、
    勢い任せに限界のところまで突き上げた。

    そもそも。
    あれだけ焦らされた後、
    こんな攻めに五分も耐え切れるはずがないのだ。


    「んんんんっ……!!」

    びくびくと光の体が痙攣して、不意にその波が小さくなっていく。
    私は光の体から力が抜けきったのを確認してから、ゆっくりと唇を離した。
    私のものか光のものか判別のつかない唾液の糸が一筋現れ、
    切れたしずくが光の顎を伝ってベッドに落ちる。

    ぼうっと、気を失う寸前のところのような顔をした光は
    しばらく何を言うでもなくそのまま横たわっていたが、
    私がその手錠をガチャリと外してやると、はっとした顔をして私を見た。

    「まき、さ……」
    「…惜しかったね」
    「……っ!あたし、まだ真希さんのこと…!!」

    力の入りきらない体を必死に起こして、私に訴えかけようとする光の言葉を
    遮るみたいにもう一度唇を重ね合わせ、
    私は内心舌なめずりをしながら、ただただ淡々とした調子で言う。

    「まだ諦めきれないんだったら、明日、もう一度うちにおいで」
    「……」
    「それでもアンタが私のこと好きだっていうなら、本気で考えるよ」
    「……ほんとですか」
    「うん」

    「だから……」


    「明日は、覚悟しときなよ」





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■2982 / inTopicNo.5)  フミさんへ
□投稿者/ はんな 一般人(1回)-(2006/04/07(Fri) 18:56:47)
    ただただ溜め息が出るばかりです
    本当にお上手ですよね
    反応せずにはいられませんでした(苦笑)
    続きを非常に期待しております
    更新頑張ってください

    (携帯)
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■2992 / inTopicNo.6)  NO TITLE
□投稿者/ 吉澤 一般人(1回)-(2006/04/08(Sat) 21:35:08)
    やっぱりフミさんのお話大好きです(*^_^*)ほんとに、すごいなぁ。
    これからも楽しみにしています

    (携帯)
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■3017 / inTopicNo.7)  NO TITLE
□投稿者/ 加奈 一般人(1回)-(2006/04/13(Thu) 02:50:49)
    題名の『シメントリー』は『シンメトリ(左右対称⇔アシンメトリー)』の間違いですか?題名見た時に気になっちゃって(v_v;)加奈の間違いだったらごめんなさい(>_<)

    (携帯)
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