SMビアンエッセイ♪

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■3846 / inTopicNo.1)  隣人
  
□投稿者/ まや 一般人(1回)-(2006/09/11(Mon) 23:35:28)
    初投稿です♪感想くれたらうれしいなぁ(●´∀`)笑

    (携帯)
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■3847 / inTopicNo.2)  隣人 1
□投稿者/ まや 一般人(2回)-(2006/09/12(Tue) 00:17:11)
    気温が安定せず、雨だった次の日が快晴だったり、晴れてたくせに雨が降ったり

    学校の帰り道、予想しなかったどしゃぶりの雨が咲子を襲った。

    バシャバシャと水しぶきをあげ、あと少しでアパートだからとなりふり構わず咲子は走った。


    「はぁ‥はぁ…。着いた。鍵……鍵……?かぎ…」

    がさがさと大きな鞄を手探りであさる。
    余りの手応えの無さに鞄をコンクリートに下ろして広げてみる。

    「ん…え…?は?」

    独り言を呟きながらイライラしつつ携帯の明かりを頼りに鞄を覗く。





    「っ…ぷぁ」

    タバコをふかしながら投げ遣りに鞄を引き寄せる。
    完全に鍵が無いことに気が付いたのか、咲子はアパートの通路に座り込んでしまった。


    小綺麗なアパートだが変な住人もいる。
    前から咲子を狙っていた男がチラチラと小さな窓から咲子を見ていた。

    「うっざ…。あいつが下着盗んだんじゃないの?」

    一ヵ月ほど前にあった下着ドロの記憶が蘇り、更に咲子のイライラが加速していった。

    ぐりぐりとタバコの火を揉み消し、通路にあるトタンで出来た壁越しから空の様子を眺める。

    「どこだろ…鍵…」

    どんよりと曇った空を眺めながら、咲子の気分もどんよりと落ちていった。



    ため息を付き、再びタバコを加えようとすると、目の前に先程の男が息を荒くして立っていた。


    ――ヤバイ?――

    頭の中でその3文字の言葉が浮かんできたと同時に、男が咲子の腕を掴んだ。


    「きゃあ――!むぐっ…」

    口を押さえられながら男の息が咲子の耳元にかかる。

    『し…静かに‥して、ね?可愛い可愛い…さきちゃん…好きだよ』

    ゾクっと背筋が凍り付いた。まともな感じが全くしなかったから。


    このままじゃ殺されるか犯されるかの2択しか無いような気がして、咲子は必死で抵抗した。


    『痛い痛い…さきちゃんダメだなぁ、さきちゃんあんなに優しかったのに』


    勝手な妄想で咲子を見つめる男に恐怖がこみあげ、咲子は目に涙を浮かべながら声にならない叫び声を上げた。

    『そ…そんな騒がなくても大丈夫だよ、ちゃあんといいことするからね…』


    にこにこしながら男は咲子を玄関に入れようとした瞬間、男の腕から力が抜けた

    『てめぇが触われる子じゃねーんだよ!!!!』

    恐怖と目の前の光景に咲子の思考が止まる。

    男の股間を何度も蹴り上げる女性。
    情けない泣き顔でその女性に謝る男。


    咲子が戸惑ったのはその女性が隣人で、綺麗な外見からは想像出来ないような言葉を言っていたからだった

    襲われかけた咲子と、それを正当防衛の域から外れた防衛の仕方で助けた留依の初めての接点。


    これがきっかけで留依と知り合うなど、この時咲子は思ってもいなかった

    (携帯)
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■3848 / inTopicNo.3)  隣人 2
□投稿者/ まや 一般人(3回)-(2006/09/13(Wed) 03:04:47)
    警察に引き渡された男を眺め、腰が抜けたように咲子は通路に座り込んだ。

    向こうの方で留依と大家が話をしている。
    早く家に入りたい。
    ぼーっとする頭で咲子は警察が男の部屋に入っていく姿をじっと眺めていた。


    雨に打たれて体調を崩した咲子が最後に見た記憶は、留依が走って自分に駆け寄ってきた姿だった。





    「ん…………ぅ」

    うっすらと目を開け、周りの様子を見る咲子。
    見慣れない家具が置かれ、留依が奧のキッチンで何かを作っている。


    「こっ‥ここどこ?!」

    ガバッとベッドから起き上がり、キッチンにいる留依に答えを求めた。


    咲子の質問には答えずに、留依はマグカップ二つを持って熱そうに机のうえに置いた

    とまどう咲子をよそに、留依はコンポの電源を入れて机の前にあぐらをかいて座った。


    「あの……。隣の梅田さん?ですよね?」

    ホットココアが入ったマグを、ずずっと啜りながら留依がうなずき、カタンっとマグを机に置いた

    『留依でいいよ。あたしも咲子って呼ぶから』

    にこっと留依は笑った。
    その笑顔は咲子が想像していた清楚な留依の笑顔とは全く違い、はにかんだような、無邪気な笑顔だった。

    「あ、うん、分かった留依…。」

    笑顔にときめいた咲子は肝心な自分が何故ここにいるかを聞きそびれてしまった

    体を気遣われ、男は前科があり刑務所に入れられた話や、前々から咲子をと話をしてみたかったことなど、留依と咲子はいつのまにか元から知っていた仲のように話ていた。


    何時間か経った頃、ふいに留依の家の扉がノックされた。

    『ちょっと待っててね』

    玄関に向かい、扉を開いて留依が話をしていた。


    しばらくして留依が咲子の元に戻ると、タバコに火を点けながら灰皿を近くに置いた。

    「なんだったの?」

    何も言わない留依に不安になったのか、咲子の方から口を開いた。

    『ん〜、大家さんが来て。鍵は明日になりそうだからって』

    ふぅっと煙を吐き出して留依が咲子の答を待っていた。

    「そっか、どうしよっかな…。」

    泊めてくれる友人を探そうと咲子が大きな鞄をガサガサと探り出す。


    『泊まってけば?』

    携帯を捜し出して手に持った瞬間に留依から思いもかけない言葉がでてきた。


    『決まり、明日には鍵が届くんだから自分の家の近くにいたほうがいいでしょ?』

    戸惑っている咲子を尻目に、留依は部屋着になるような服を差し出した。


    こうして咲子は留依の部屋に泊まることになったのだった。

    (携帯)
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■3849 / inTopicNo.4)  キャァ〜★
□投稿者/ ノア 一般人(1回)-(2006/09/13(Wed) 10:09:38)
    なんか面白くなりそうですね♪
    既に読んでてドキドキしてます(笑)
    今後どぅなっていくのか楽しみに待っていまぁす(●´∀`●)
    頑張って下さい(*∩ω∩)
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■3850 / inTopicNo.5)  おもしろい!!!
□投稿者/ 宀 一般人(1回)-(2006/09/14(Thu) 07:29:52)
    おもしろいです!!!

    応援してますので頑張ってくださいV(^-^)V

    (携帯)
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