| (もう、終わりにしよう・・これ以上聞かないで。お願いだから)と突然の告白だった。また、リストカットするのでは?と彼女は問い詰めるが(大丈夫だよ、最後に抱いてとも言わない笑って別れようね)と彼女に言い残し自宅を出、ホテルにチェックインし泣くだけ泣いた。翌日、会社を休み彼女が出社した後の時間に自宅に戻った。玄関の隅には彼女の荷物であろうダンボールが置いてあり、置手紙と合鍵はテーブルの上に置いてあった。手紙には荷物は実家に郵送して欲しいと言う事と、(さよなら、ごめんね・・・)としか書いていなかったが手紙は涙で滲んでいた。CDを何気なく掛けてみたすると、あの日、洗面所の鏡の前で聞いた曲が流れてきた(♪気の向くまま過ごしてた二人だからそう終わる事感じてた割りに惨めねーーあんな日はもう二度と来ない様な気がして♪)このフレーズが胸に突き刺さる。涙が止まらない。どうしようもなく涙が溢れてくる。新しい出会いの為の別れと割り切り涙を堪え様としても止まらない。何時間泣いたのだろう泣き疲れそのままウトウトし、てしまい、ハッと飛び起き洗面所に行き顔を洗う。鏡の中の顔は目を充血させ、疲れ果てた顔が映っている。鏡の中の自分に気合を入れる。さあ、がんばるぞ!強がれば強がるほど思いだす。バッグの中のカード式携帯のスイッチを切りテーブルに置きBARに向かう。今日は一人では居たくない。お酒でも楽しもうと思い自宅を後にした。 T,B,C
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