| 2008/08/14(Thu) 02:21:42 編集(投稿者) 2007/01/18(Thu) 20:21:01 編集(投稿者)
「明日の夜には帰るから、いい子にしてるのよ?」
「…はぃ、お姉様。」
私は、出版社に勤める牧野綾。26才。 今若い世代に一番人気の恋愛小説作家の担当をまかされている。 今日は先生の作品の取材に同行することになった。 一泊の箱根旅。
温泉へ行けるのは嬉しいのだけれど、私には部屋に置いていかなければならない気掛かりが一つあった。
私の可愛がっている小さな女の子。 滝川ヒナ。 年は18、身長は150程度しかなく未だに中学生に間違われるほど幼い容姿。 透き通るような肌理の細かい白い肌に、腰まで伸びた軽くウェーブのかかった茶色い柔らかな髪。 それから一番印象的なのが、吸い込まれるような漆黒の瞳。 容姿は幼いのに、その瞳の奥には不思議と憂いがあって…。
無意識に見つめてくるヒナの瞳が、ヒナの全てが、私の心を鷲掴みにする。
ヒナとの出逢いは朝の通勤電車の中だった。
ヒナみたいな大人しそうなタイプは痴漢達の恰好の獲物なのだろう。
その時もヒナはサラリーマン風の男から痴漢を受けていた。 鞄を強く抱えこみ涙をこらえながら必死に痴漢行為に耐えるヒナに、何故か心の奥がざわつくような恍惚とした衝撃を受けたの
|