| 出席番号211 上田早紀
旧校舎にある使われていない保健室に彼女は毎日通っている。
カーテンを引き、軋むベッドに横たわり、ひたすら指先を秘部に擦り付ける。
時折小さな声を漏らしながら自分を慰めていた。
(…先輩達も最近来てくれないし…満たされない)
『あ…ぁん……は…』
疼く秘部に指を出し入れし、絶頂に達しようとした瞬間だった。
「いけない子ね…」
ビクッと早紀の体が硬直した。
薄いカーテン越しに、微かな太陽の光のおかげで人影が浮かび上がる。
『だ…誰…』
早紀の質問には答えず、人影は一方的に話し続ける。
「出席番号211の上田早紀。毎回授業を抜け出してオナニーするって噂…本当なのね。」
名前を言われ、早紀は顔から血の気が引くのが分かった。
『お願いします!誰にも言わないでください!』
涙が零れそうになるのを堪え、早紀は必死に懇願した
「…放課後、202の教室に来なさい。オナニーしてるなんてバラされたくないでしょ?」
そう言うと人影は姿を消した。
教室に戻った早紀は生きた心地がしなかった。 周りを見渡しても早紀の事を監視しているような人物や、疑わしい人物もいなかった。
(誰なんだろう…どうしよう…あんな事がバレたら)
不安を抱えたまま放課後になった。 生徒もまばらになった校舎を、重い足取りで歩く。
(202…ここに昼間の人がいるんだ…)
ゴクッと息を呑み、早紀は静かに教室の扉を開いた。
『!?すみません!間違えました!』
教室の扉を勢い良く閉め、早紀は中にいた人物達に混乱した。
(っ…びっくりした…何でここに先生達が?誰かの悪戯で?)
息苦しくなる胸を押さえて壁によしかかる。
「間違いじゃないわよ」
グイッと腕を捕まれて早紀は教室の中へと引きずり込まれた。
(携帯)
|