| 2009/05/29(Fri) 00:18:03 編集(管理者)
來羽は知らなかったのだ。 この学園の学生寮には、個室も相部屋もすべて寝台は一つしかないことを。 つまりは、新たに布団等を側に敷かない限り、彼女とベッドを共にしなくてはならない。
ずっと、彼女の隣り…
想像するだけで顔が熱くなってくるというのに、 肝心の円はそうのん気に感慨に浸らせてはくれなかった。 「やぁっ」 途端にぬるりと生暖かい感覚が身体中を駆け巡ると、來羽は大きく仰け反ろうとする。 はだけた制服からこぼれる乳房を円が再び鷲掴みしてきた。 何度も執拗に捏ねられ続けた來羽の乳首はすでに硬く尖っており、 さらなる刺激に身体はますます熱く反応していく。 「はっ…あ」 彼女の唇がゆっくりと來羽の乳首を含む。 最初は啄ばんでみたり舌先をねっとりと転がしたりと 弄ぶように堪能していた円だったが、次第に刃を立てるように噛み付いた。 その瞬間にも來羽の全身に鋭い痛みが駆け巡る。 「痛っ…いよぉ」 敏感になっている身体に追い討ちをかけ、來羽の頬にはまたも涙が伝った。
「ねぇ來羽、こっちを向いて」 痛がっている來羽の顎を掴んで、円は涙を拭うこともできないことにもお構いなしに、 自らの顔に近づけ情熱的なキスと胸への愛撫を繰り返す。 「んっ…んぅっ」 痛みと気持ちよさが交互に押し寄せて、徐々に身体は熱を帯びていくいまの状況に、 來羽はすでにおかしくなりそうだった。 すでに頭がぼうっとして、何も考えられない。 ただただ熱くて、芯から湧き出るような微熱に支配される來羽の身体が 円にはどうしようもなく愛らしく映った。
やがて円の細長い指が胸から腹へ、そして腰へと來羽の身体のラインを なぞるように伸びていき、スカートの中へと潜りこもうとする。 「あっ、ちょっ、そこはダメっ!」 慌てて止めようにも、上半身に自由が効かない來羽には所詮抵抗らしい 抵抗はできなかった。 「そこは?」 最初から計算していたのだろうか。 立っていた時同様に、円は用意していたかのように長い脚を滑りこませ、 股を閉じようとする來羽を阻む。 「そこは、ってどういう意味かしら?」 意地悪な質問を投げかける彼女はクスクスと冷笑を浮かべながら、何とも楽しそうだ。 薄い布地でできた下着の上から円が軽く上下に指を動かすと、 明らかに湿っている独特の感触が触れられている來羽にも理解でき、 恥ずかしくなって顔を赤らめた。 一瞬、冷たい外気に晒されたように感じた陰部が、やがてそれよりも ひんやりとした指先の感覚を意識するまでそう時間はかからなかった。 「ひっ…やぁ」 下着の中を、直に円の手が這っている。 彼女は指を折り曲げたまま陰部に押し当て、 から絡め取るようにすくって來羽に誇示しこう呟いた。 「糸、引いているわ」
その時、來羽は何かが弾けるように一線を越えた気がした。
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