SMビアンエッセイ♪

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■5106 / inTopicNo.1)  【キ〜ン コ〜ン カ〜ン コ〜ン♪】
  
□投稿者/ 麻琴 一般人(2回)-(2008/01/12(Sat) 17:02:39)
    都内の女子高。
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■5107 / inTopicNo.2)  1、いつもの学校---後輩とのたわいない会話
□投稿者/ 麻琴 一般人(3回)-(2008/01/12(Sat) 17:04:02)
    「お疲れちゃんで〜す」

    『何がお疲れちゃんよ〜(笑)』

    職員会議が終わり、帰り支度をしている時だった。

    声をかけてきたのは大学の後輩で、2年生を受け持っている望月良子。

    私は彼女と同じ2年を受け持ち、学年主任をしている城田香織。

    後輩と言っても、見かけも中身もかなり頼りになる良子だ。

    『いつもより長引いたわね。』

    「PTAの人が参加する会議は嫌いです!なんであんな態度デカイんでしょ!」

    『(笑)今日は三年生の親御さんだから時期的にもピリピリされてるのよ。いいじゃない。あなたはずっとお茶を啜ってるだけだったんだから』

    「ま、そうなんですけどね。ところで先輩!今日お時間ありませんか?お茶するだけでいんですけど」

    『それくらいの時間ならあるけど何?』

    「ちょっと学年主任に相談が」

    『なんだか都合がいいときだけ学年主任って言われてる様なきがするけど(笑)』
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■5108 / inTopicNo.3)  2、喫茶店---後輩からの相談
□投稿者/ 麻琴 一般人(4回)-(2008/01/12(Sat) 17:06:00)
    2008/01/12(Sat) 22:40:26 編集(投稿者)

    学校から少し離れた喫茶店を二人は選んだ。

    「うちのクラスの三咲優子なんですけど」

    『三咲さん?確か学年でもトップクラスの成績の?』

    「はい。何か悩み事があるみたいで、ここ何回かの模擬の成績が落ちてきてるんです」

    『進路指導のときはそんな風でもなかったけど。どうしたんだろ』

    「それで・・・先輩!ちょっと声をかけてもらえませんか?」

    拝みのポーズで手を合わせている。

    『それは構わないけど、担任のあなたの方が話しやすいんじゃない?

     突然私からって、三咲さんも緊張するんじゃないかしら』

    「昨日、放課後に彼女と話したんです。何か悩んでるのは確かなんですけど私には話したくないみたいで」

    『私だと余計に口を閉ざすんじゃ?』

    「いえ。はっきりとは言わないんですけど、先輩となら話せそうな感じ・・・

     って言うか・・・私だと近過ぎるのかなぁ〜」

    『そう。・・・・いいわよ。明日にでも声をかけてみるわ』

    「良かったぁ。本当は私がじっくり話しをきいてあげたいんだけど・・・向こうが私を望んでないんじゃね。」

    『何言ってるのよ』

    「三咲優子、沢尻エリカに似ていません?小生意気そうで、そんでもってかわいいの」

    『こらこら。教師がいうことじゃないわよ。』

    「教師だって人間です!かわいい子と話しをするのは楽しいですよ〜だ」

    『学校から離れたお店を選んで正解だったわ。』
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■5109 / inTopicNo.4)  3、翌日の放課後---三咲に声をかける
□投稿者/ 麻琴 一般人(5回)-(2008/01/12(Sat) 17:07:14)
    2008/01/12(Sat) 22:44:02 編集(投稿者)

    後輩の望月良子に相談された翌日、お昼休みに三咲優子に声をかけた。

    『三咲さん。お昼は食べた?』

    「あ、城田先生。はい、食べました」

    『今日の放課後なんて時間あるかなぁ?ちょっとお話がしたいなぁ〜なんて(笑)』

    「望月先生から何か言われたんですか?」

    『ん〜・・・そうじゃないんだけど、

     昨日二年生の模擬結果をグラフにしてたら、三咲さんの成績が最近落ちてるみたいだから、

    どうしたのかなぁ〜って思って。余計な心配かな?』

    「・・・・多分、大丈夫です」

    『(笑)多分って。雑談でも出来ると嬉しいけど。塾とかで時間がないかな?』

    「いえ。・・・・・放課後、先生の所に行きます」

    そう言って一礼をすると駆けて行ってしまった。
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■5110 / inTopicNo.5)  4、進路指導室---1回くらい結婚させてよ
□投稿者/ 麻琴 一般人(6回)-(2008/01/12(Sat) 17:08:06)
    2008/01/12(Sat) 22:47:19 編集(投稿者)

    望月良子には今日の放課後、三咲と時間を設けたことは報告済みである。

    HRが終わり、教室を出ると直ぐに隣のクラスの三咲が声をかけてきた。

    「城田先生!」

    『じゃ、進路指導室に行きましょうか』

    いかにも!という進路指導室に三咲と入り、向き合って座った。

    『緊張しないでね。私も緊張するから(笑)でもこの時間お腹が空くわね。何が好き?食べ物』

    「味噌ラーメン」

    『(笑)庶民的でいいわね〜。私もラーメン大好き!

     若い頃は味噌派だったけど、最近は塩・・かな?やっぱ歳かなぁ(笑)』

    なんてことない会話を私は続けた。

    『最近落ちてきた成績はともかく、三咲さんが明るいから安心したわ』

    「次の模擬では頑張ります」

    『あまい気負わなくても大丈夫。三咲さん今まで通りで十分上位はキープ出きるから』

    「先生?」

    『なぁに?』

    「先生、結婚は?」

    『結婚?そーねぇ。そのうち』

    「するんですか?」

    『やだぁ。させてよ。1回くらいは(笑)』

    「今日私を呼んだのは望月先生から相談されたからなんでしょ?」

    『・・・・まね。元気ないみたいだって心配してたわよ。本当に大丈夫?』

    「大丈夫じゃない。って言ったら何かしてくれますか?」

    『もちろん!私に出来る範囲で協力はするわよ。やっぱり何かあるの?』

    「・・・・・」

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■5111 / inTopicNo.6)  5、進路指導室---好きな人がいるんです
□投稿者/ 麻琴 一般人(7回)-(2008/01/12(Sat) 17:10:44)
    2008/01/13(Sun) 04:20:51 編集(投稿者)
    2008/01/12(Sat) 17:11:47 編集(投稿者)

    『相談ならいつでも聞くから、無理に話そうとしなくてもいんじゃない?ストレスはよくないわ』

    「・・・・・好きな人がいるんです。でも、いくら好きになってもどうしようもない人なんです」

    『あら、恋愛の悩みだったのね。仕方ないわよね〜。恋愛も勉強も今が旬だもの(笑)

     勉強も手に付かないほどなの?』

    「なんにも集中出来ないっていうか・・・・」

    『恋愛の相談だったら望月先生の方が適任かもね(笑)でも、好きになっても仕方ないって・・・

     まさか結婚してる人を好きになっちゃった?』

    「いえ。結婚はまだ」

    『まだ?じゃ、結婚前提の彼女がいる人ってことかな?

    ・・・・あまり深くは聞かないけど、存在が近い人なの?

     まぁ、近ければその分気になっちゃうだろうし、会えない人だとこれまた気になるしね。

    ってやっぱり私は恋愛の相談には向かないわね(笑)』

    「私・・・レズビアンなんです」

    『・・・・そう。』

    平静は装ったが本心はかなりビックリしている。

    「引きました?」

    『ううん。ただ、そうなのね。って受け止めただけよ。好きになっても仕方が無いってそういう意味だったのね。

     恋愛にもいろいろあるのね。勉強になったわ』

    「苦しんです。頭の中でクルクルクルクル回って。」

    『例え相手が同性であれ、気持ちは純粋な恋愛なのよね?きっと』

    「始めは学校に来れば会えるって感じで嬉しかったんです。だから遠くで姿を見てるだけで幸せでした。

     そのうち声が聞きたくなり、手に触れたくなり・・・

     段々エスカレートしてくるんです。抱きしめてたくてキスしたくて頭の中で洋服を脱がしてい」

    『もういいわ。』

    三咲の言葉を遮った。聞いていられなかったのだ。

    『大きな声を出してごめんなさい。もういいわ。』
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■5112 / inTopicNo.7)  6、進路指導室---三咲の告白
□投稿者/ 麻琴 一般人(8回)-(2008/01/12(Sat) 17:13:18)
    2008/01/13(Sun) 04:23:40 編集(投稿者)
    2008/01/12(Sat) 22:50:14 編集(投稿者)
    2008/01/12(Sat) 17:14:13 編集(投稿者)

    「・・・・あの、先生だったらどうしますか?女に告白されたら」

    『・・・そうねぇ。想像がつかないけど、今まで通りの友達で!って言うかなぁ。ところでこの学校の人なのよね?』

    「はい」

    『同じクラス?』

    「いいえ」

    『そう。同じクラスだといつも視界に入ってそれこそ気もそぞろになっちゃうわよね。

     せめてもの救いかな?他のクラスってことが。

     こうして私と話しててのその人のことが気になってるのかな?』

    「今は大丈夫です」

    『そう(笑)』

    「目の前にいるから」

    『・・・え?目の前って・・・わ、私?』

    「好きなんです。どうしようもないくらい」

    リアクションが出来ない。

    まっすぐ見つめてくる三咲。

    『突然のことでごめんなさい。何を言っていいか・・・』

    「どこまで受け入れてくれますか?」

    『え?どこまでって?』

    「手を繋いでもいいですか?抱きしめてもいいですか?キスしてもいいですか?もっと」

    『三咲さん。ちょっと待って。受け入れるも何も、生徒と教師以上の関係にはなれないわよ。

     冷たいこと言う様だけど』

    「落ち着いた精神状態の中で勉学に励める様に協力してくれるのが先生なんじゃないですか?」

    『確かに教師として出来ることは惜しまないわ。でも、それとこれとは違うでしょ?』

    「やっぱりダメですよね?わかってたんです。初めから。すみません、ワガママ言って」

    力なく肩を落とす三咲。うな垂れている。

    『力になれなくてごめんなさい。会話をすることで少しは気が楽になるなら』

    「いいんです。」

    言葉を遮られた。

    「私、帰ります。失礼します。」

    三咲は部屋を出て行ってしまった。

    なんだか罪悪感にとらわれる。しかしどうしようもない。と自分を慰める。

    その夜、望月良子には『ボーイフレンドと喧嘩してちょっと落ち込んでたみたい』と電話で告げた。
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■5115 / inTopicNo.8)  面白い
□投稿者/ ハル 一般人(1回)-(2008/01/13(Sun) 02:33:42)
    とても面白く、この先が興味深くなりました(^^)
    頑張って下さいね。

    (携帯)
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■5119 / inTopicNo.9)  7、校長室---校長は「すまんすまん」と言うばかり
□投稿者/ 麻琴 一般人(9回)-(2008/01/13(Sun) 23:31:41)
    私は毎日のドタバタに忙殺で三咲のことを忘れかけていた3日後。

    校長に呼び出された。

    「突然呼び出して申し訳ない。ま、座って座って」

    『はい』

    「2年3組の三咲優子を知ってるね?」

    『はい。何か・・・』

    「彼女はこの学校の理事のお孫さんでね。」

    『幸田理事の?でも苗字が・・・』

    「あぁ、苗字が同じではいろいろ学校生活が穏やかじゃないと心配されてね。

     嫁がれた妹さんの姓を名乗っているんだ」

    『そうだったんですか。』

    「それでだ。来年は受験を控えているわけだが、最近いろいろ悩んでいるらしくてね。

     勉強も手に付かないらしい。

     会長が目の中に入れても痛くないほどかわいがってる三女でね。

     思春期の多感な時期でもあるし、学年主任の君が暫く様子を見てやってくれないかね」

    『あ、はい。様子を見ると仰いますと?』

    「学校ではいろいろ他の生徒の目のあるしね。

     彼女の家に言って話し相手になってくれるだけでいいそうだ。

     母親や友達より君がいいと彼女が言ったそうでね。すまないが頼むよ。

     先ほど理事が直々にいらしてね、頭を下げられたら断れないよ」

    校長は頭をかきながら苦笑いをしている。

    『は・・・い。』

    「名簿を見てもらえばわかるが、住所はこれだ。」

    小さな紙を渡された。

    「すまないが早速今日行って貰えるかな。

     先のことはそこで話が出ると思うから。すまんすまん」

    校長はすまんすまんを言うばかり。

    校長室をあとに、手渡された住所の紙を見てため息が出てしまった。

    三咲の住所に向かうしかなく、放課後残務もソコソコに学校を出た。
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■5120 / inTopicNo.10)  8、三咲邸---優子の叔母と挨拶
□投稿者/ 麻琴 一般人(10回)-(2008/01/13(Sun) 23:33:03)
    「わざわざ起こしいただいて申し訳ありません。」

    さずが豪華な門、庭、玄関、そして家。

    お育ちが良いと見えて品もよく、物腰が柔らかいお母様・・・いや、叔母様だ。

    立派な応接室に通され、おいしい紅茶をいただいた。

    「本当は姉が、あ、優子の母親ですけど、先生をお迎えするて言ってたんですけどね。

     風邪をひいてしまった様で今日は遠慮させていただきましたの。」

    『いえ。担任の望月も最近三咲さんが元気がない上に成績も低迷気味でと心配しておりました。』

    「成績が下がったことは知っておいましたが、なかなか切り出せないままになってしまいました。

     きっと思秋期の悩みとかあるのでしょうね。

     学校の話しを振りますと、城田先生の話しをするときの優子が楽しそうで。

     すっかり城田先生がお気に入りみたいで。本当は姉か私が力になるのが本当なのですが。

     甘えてしまって済みません。」

    『いいえ。私でお力になれれば良いのですけど』

    優子の悩みの原因は私だ。

    しかしそのことを言うわけにもいかず、心の中とは違う言葉で会話を進めている。

    20分程度話をしただろうか。

    「では優子の部屋にご案内します。最近は帰ってからも部屋に閉じこもりっきりで」

    絨毯の螺旋階段を上がり優子の部屋に

    「優子。城田先生がお見えに」

    と言ったところでドアが開き、制服姿とは全然違う大人っぽい洋服の優子が出てきた。

    「叔母様。先生とゆっくり話がしたいので何もご用意はいいわ。」

    「そう?あまり先生にご無理を言ってはダメよ。」

    そう言いながら叔母様は階下へ。
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■5121 / inTopicNo.11)  9、優子の部屋---私のものにしたい!先生を!
□投稿者/ 麻琴 一般人(11回)-(2008/01/13(Sun) 23:34:29)
    「先生!入って」

    なんだかはしゃいでいる。

    手首を掴まれ部屋に案内された。

    なんてかわいいお部屋なんでしょ!

    『ねぇ、三咲さん』

    話しかけた途端、優子が抱きついてきた。

    『ちょ、ちょっと待って』

    「少しだけ。少しだけだから」

    そう言い優子は思い切り抱きしめてくる。

    優子のシャンプーの香りか?甘い香りが鼻をくすぐる。

    30秒か・・・1分か・・・・どれだけ経過しただろうか。

    優子がゆっくり離れ、私にソファーをすすめる。

    『ねぇ三咲さん。どういうつもりなの?』

    私はゆっくり口を開いた。

    「私は欲しいものが手に入らなかったことはないんです。」

    かわいい顔で無邪気に言われるとチョット恐い。

    『学校とは随分違う言い方ね。それはどういう意味かしら?』

    「言葉通りです。欲しいものは必ず手に入れます」

    『その言葉は私に向けて言ってるの?』

    「はい」

    微笑んでいる。恐っ!

    『私は何を求められているのかしら。

     会長の力を借りてまで私を呼んだってことは、あなたも何か考えての事なんでしょ?』

    優子はまっすぐ私を見て言う。

    「この間学校でお話した通りです。私のものにしたい。先生を・・・」
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