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■5138 / inTopicNo.1)  蝶々
  
□投稿者/ たまぴょ 一般人(2回)-(2008/01/16(Wed) 02:41:59)
    すっごく久々に書きます。拙い文章ですが、よろしくお願いします★★★★
    …多少 血生臭いかもしれません ご注意を。

    (携帯)
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■5151 / inTopicNo.2)  蝶々 1
□投稿者/ たまぴょ 一般人(3回)-(2008/01/17(Thu) 00:20:50)


    「なんで私以外のやつと話すのよっ!なんで笑うの?なんで!なんで!?」

    金切り声が家中に響き、夕食の匂いが漂う居間に張り詰めた空気が流れた。


    「…美夜、」

    晴海は困ったように笑顔を浮かべて、泣きながら錯乱する美夜を宥めた。


    流しには、まな板がひっくり返り、刻んでいた玉葱が散らばっている。


    味噌汁の鍋は煮え立ち、がたがたと震えている。


    「…なんで…平気で他の人間の話ができるのよ………」



    涙がぼたぼたと床にまで届き、小さくて白い顔は赤く怒りに染まっている。


    「は……、」言いかけて美夜はやっと、自分が起こしたことに気付く。





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■5153 / inTopicNo.3)  蝶々 2
□投稿者/ たまぴょ 一般人(4回)-(2008/01/17(Thu) 03:19:52)



    自らが握っている刃の先に、僅かに血液がついている。

    瞬きを忘れてた、晴海を見上げると、淡いピンクのTシャツに血が滲んでいた。


    ゆっくりと膝を落として、息を整える姿が、食べられるのを待っている小動物のようだった。




    私は驚くほど冷静だった。

    晴海の傷口にタオルをあて、すぐに救急車を呼んでいた。


    すべて手配したあと。


    体中から力が抜けて、やっと悲しむことが出来た。



    「包丁を…不安定な場所に置いてしまったんです」

    晴海の優しい嘘は、私を責めるように響いた。


    幸い、傷は浅くて、縫合を済ませてすぐに帰宅することが出来た。

    晴海を寝かせて、焦げ付いた鍋を片付ける。
    汚れてしまった包丁を、震える指で洗う。


    私の大切なひと。


    こんなにも愛しているから、私は心がズレているのか。


    思いと裏腹のことばかり起こして 貴方を傷つけてる。

    そんな無意味な我が儘からも、貴方は愛を引き出して笑ってくれる。



    身体を丸めて横になる、貴方を抱きしめたいと思う。

    こんなことをして。


    私から晴海を奪われたら……何もないのに。

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