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■5566 / inTopicNo.1)  華麗なる我儘お嬢様 前書き
  
□投稿者/ 亜子 一般人(1回)-(2009/01/13(Tue) 22:15:40)
    どうも初めまして、亜子と申します。

    今回初めて書かせて頂くお話は、お金持ちで気が強いツンデレお嬢様のお話です。
    私自身が執事やメイドなどが好きなこともあって、このお話にしました。
    丁度『メイちゃんの執事』もドラマがスタートします。

    そのドラマを見て気になり始めた、私もそういうお話が好きです!などという感想や意見をお待ちしています。
    こういう事をして欲しいなどというリクエストも募集致します。

    では、遅筆で下手な文章ですが温かく見守って下されば嬉しいです。
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■5569 / inTopicNo.2)   華麗なる我儘お嬢様 第一話
□投稿者/ 亜子 一般人(2回)-(2009/01/16(Fri) 22:26:12)
    コンコン、と少し控えめな音を立て、大きな茶色い木製のドアをノックする。



    ここは都会に佇む(たたずむ)とある大金持ちの自宅の屋敷。
    その外見はヨーロッパの城を思い出させるほどに大きくて荘厳だ。
    広い庭には噴水やプールを設置、色々な花や木などの植物が植えられている。
    屋敷は白い壁に茶色い屋根、窓越しに見えるカーテンは白や赤である。
    その屋敷を囲むように黒い格子のようなものがあり、門がある。
    インターホンにはカメラが配置され、声と顔が屋敷内で見れるようになっている。


    そんな屋敷を持つ社長の大切な一人娘のご令嬢、藤原望(ふじわらのぞみ)の部屋に一人のメイドが訪れていた。
    彼女お付のメイド、高橋由季(たかはしゆき)である。
    メイド専用の黒いロングカートに白いエプロンを身に着けている若い女性だ。
    栗色の髪のポニーテールは肩まで伸びている。

    「いいわよ、お入りなさい」

    凛とした少し低めの声が微かにドア越しに聞こえた。

    「失礼致します」

    そういってドアを開けると、音を立てることなく入り、ゆっくりとドアを閉めた。
    中には赤いソファーと白いシーツのベッド、金で縁取られた鏡、クローゼット。
    大型テレビに浴室が装備された快適な部屋となっている。

    そのソファーに座って分厚い本を読んでいるのがご令嬢だ。
    白いフリルがついた可愛いシャツに赤い大きなリボン、黒いロングスカート。
    一見ツーピースだがワンピースになっている。
    漆黒の髪は胸元までただ真っ直ぐに伸びており、背後の窓からの光を反射する。
    とても美しく可愛いその少女に、由季は話しかける。

    「お呼びでしょうか、お嬢様」

    「呼ばないと来ないんじゃないの?お呼びでしょうか、じゃないわよ」

    即座にそう返ってきた強気な返事は、外見とは裏腹にキツイものだ。
    その可憐な外見からはとても想像できない。

    「すみません、お嬢様。失礼致しました」

    「それで用事だけどね。由季、ちょっと隣町まで一緒に着いて来てくれる?
     私も一般民の生活を見てみたくなるのよ」


    望はよく、こっそりと屋敷の皆に内緒で町へ行っては楽しんでいた。
    服装を変えれば、いくらお金持ちとはいえバレない。そこを利用した望の遊びだった。

    「かしこまりました。では早速準備を致しましょう」

    そう言うと由季は素早くクローゼットから、以前買っておいた普通の服を取り出した。
    黒とグレーのボーダーのセーター、白いベルトに赤のチェック柄のミニスカート。
    そして望は無言で頷き、由季の差し出した洋服に着替えた。


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